2015年01月5週
【推移】
26日(月):
土曜の日経では「原油価格50%下がると名目GDP5.6兆円増」の見出し。年間14兆円の輸入金額が7兆円減少するという。プラスして下落1年目には賃金総額が1.7兆円、企業所得も1.7兆円増加。合計してGDPを4%押し上げるという試算。1年目のGDP押し上げ効果は1.2%だが2年目は1.7%(8.2兆円)。あくまでも内閣府の計算に過ぎないが原油価格は実際に昨年6月から50%下落した。 原油安=日本株安と言う愚かしいシナリオに対するアンチテーゼでもある。何でもかんでも欧米の視点でみるとやはり間違えそうな気がする。
日曜の日経の「日曜に考える」。問いかけは「東京株式市場で最も売買代金が膨らむ銘柄が何かご存じだろうか」。答えは「トヨタでもソフトバンクでもない。最近売買代金トップに顔を出すのは野村アセットが運世する日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」。2014年の年間売買代金は約18兆円。ソフトバンクの23兆円に次いで2位。3位のトヨタの13兆円を上回った。背景は個人投資家の短期売買。日経平均の日々の動きの2倍の動きが人気の要素なのだろう。値動きの荒さを好む投資家層が多いということの裏返しでもある。日経の指摘は「個別の材料よりもむしろ金融政策や世界動向に揺れる不安定な相場環境。その裏返しが日経レバの活況」。日本の投資家層が本来は投機的な動きを好むという好事例かも知れない。
日経平均株価は43円安の17468円と3日ぶりの反落。東証1部の売買代金は1兆7967億円で昨年大納会以来の低水準。レーザーテック、AGSが上昇、タカタ、丸紅が下落。
27日(火):
先週末の日経平均株価終値は17511.75円。PERは15.98倍。ということは日経平均採用株価のEPS(1株あたり利益)は1095円。
明けて月曜の日経平均株価終値は17468.52円。PER15.36倍。ということは日経平均採用株価のEPS(1株あたり利益)は1137円。幅にして約42円、率にして3.8%。予想EPSの計算の分母(株式数)から自社株分を除外するというルールの変更の結果が3.8%のEPSの上昇だった。周囲の状況は何も変わってはいない。しかしルールの変更だけで1日にして3.8%もの増益の数字の登場。
EPSの増加は計算上のこととはいえ、悪くはない話。一夜にして3.8%増加したのですから、多少は歓迎モードでも良かろう。史上最大の寒波襲来のNY市場は、大して狼狽もせずにほぼ横ばいの動き。シカゴの日経225は17600円台での終値で夜の間に今年の高値更新した。
日経平均株価はギリシャリスクの後退を背景に299円高の17768円と大幅反発。中越パルプ、ユアテックが上昇、理研ビタ、JSRが下落。
28日(水):
日経では「銀行・生保、国債離れ」の見出し。「銀行2年で2割減、生保17年ぶり減へ。低金利で外債シフト」。国債の発行残高は860兆円。生保が18%、銀行が13%を保有している因みに生保が149兆円、銀行が130兆円の保有。「債券さまのお通りだい」だった世界からの機関投資家の機関。それでも次の行く先は外債というのだから懲りない面々ではある。もっともメガバンクの決算は視界良好。別に融資が急増したわけでもないので、相場まかせの「他力」決算ではある。
日経平均株価は27円高の17795円と小幅続伸。一時17850円まで上昇する場面もあった。ベスト電、マーベラスが上昇、日立国際、前田道路が下落。
29日(木):
火曜のNYダウは291ドル安。しかし日経平均は前場こそマイナス展開だったものの下げ渋って大引けはプラス。そして水曜のNYダウは195ドル安と続落。2日間で約500ドルの下げとなり17191ドルの水準。日経平均とNYダウの競争をしたところで意味はないが、一応抜き返した。不可解なのは下落の原因。火曜は「耐久財受注の悪化で景気悪化懸念」。
水曜は「FRBの景気見通し上方修正で年内利上げの可能性高まる」。正反対の材料に対するおなじ「下げ」という反応。どこかが間違っていると考えたいところ。
ところでそのFRB。FOMC後に発表した声明は「経済活動はしっかりしたペースで拡大している」。景気判断を上方修正した格好。同時にインフレはFRBが目標とする2%を一段と下回る水準に低下したとの認識。これも玉虫色だが景気判断だけがデフォルメされた。「国際情勢」への懸念も追加されたが、これはFRBの動きを遅延させる可能性とも読める。そもそも米債券価格の上昇(金利低下)が理解できないところでもある。たぶんこれは本当の下落材料ではないのだろう。
日経平均株価は189円安の17606円と3日ぶりの反落。青山商事、コロプラが上昇、民事再生法申請のスカイマーク、任天堂が下落。
30日(金):
日経1面トップは「大容量データセンター拠点整備」。背景は「モノすべてネット接続で需要」。IoT(インテーネットオブシングス)の普及の影響は大きい。ITは、会計や人事から製造現場や橋や水道など社会インフラも管理できるようになる。
ここで考えるのは二つのシナリオ。株価的にはまずはサーバールームやデータセンター関連。NTTのデータの投資額は約200億円。
SCSKを含む大手5社の国内投資は3年で2000億円という。
もう一つの考え方は、サーバーセンターのREIT。
産業ファンド投資法人(3249)、ユナイテッドアーバン投資法人(8960)などが既にサーバーセンターを保有している。ヘルスケアREIT同様の拡大基調が想定されよう。そして日経では「来期2ケタ増益」のアンケート結果。CEOでなく慎重で堅い方々が多い主要300社のCFOへの調査結果である。来期の業績は6割の企業が改善見通し。3割の企業は10%以上の増益見通し。最大の理由は「円安」ではなく「国内事業の拡大」。不動産、ITなどが目立つという。そして「米国事業の伸び」。こちらは自動車・電機など。4割の企業が原油安を追い風ととらえているという。そして8割の企業が「消費増税の影響は収束」との見解。今期1割増益、来期2割増益の道は敷かれたような明るい印象を受ける。1月の月足は陽線。「1月の流れは1年の道筋」。週末の兜町に雪は降っていたが相場は梅一厘の暖かさ。
日経平均株価は68円高の17674円と反発。一時17800円を上回る場面もあった。1月月間では223円の上昇。サイバー、日新電が上昇、スカイマーク、第一汽が下落。
(2) 欧米動向
海の向こうの流れを重視するならば月曜のスーパーボウルでNFCのシーホークスが勝てば昨年のように株高アノマリーの条件は成立。
NFCチームが勝てば、NYダウは上昇、AFCチームが勝てば逆に下落のアノマリー。
今年はアリゾナ州フェニックスで開催予定。
オンラインチケットは約3900ドルで昨年の3715ドルを上回っているという。
アメリカの景気はいいという証左かも知れない。
ウクライナの債務不履行回避も話題。
日米独などG7の通貨当局とIMFが本格的な調整に入った。
シンガポール金融通貨庁は金融政策を緩和する方向。
そしてギリシャのチプラス新首相。
「この国の政策を激変させる」とのコメント。
アレコレと妖怪は尽きない。
アップルは過去最高益。
TPPは進展の気配。
悪いことばかりではない。
(3)アジア・新興国動向
中国の製造業PMIは49.8ポイントで前月比0.3ポイントの低下。景気の減速は顕著になってきた。
【展望】
スケジュールを見てみると・・・
2日(月)米ISM製造業、予算教書
3日(火)マネタリーベース、米製造業受注
4日(水)米ADP雇用レポート、ISM非製造業景況指数
5日(木)米貿易収支
6日(金)景気動向指数、米雇用統計
2日新甫の2月。
過去25年間は14勝11敗で3位。
2月バレンタインデーは上げの特異日だが土曜日で休場。
10月上昇→翌年2月上昇のアノマリーもある。
格言は「節分天井。彼岸底)だが昨年は「節分底」だった。
4日(水)満月、ECB理事会
6日(金)ポイントの日
12日(木)ポイントの日、水星順行開始
13日(金)SQ
16日(月)米休場(プレジデンツデー)
17日(火)日銀金融政策決定会合
18日(水)ポイントの日、ECB理事会
19日(木)ポイントの日、新月
24日(火)月内最終日
25日(水)ポイントの日
1月最初の5日間の株価パフォーマンスがその年の行方を決めるというアノマリー。
今年は期待感があっという間に挫折した。
しかしまだ残っていたのが「1月相場は年間相場の方向性を示している」。
還元すれば「1月相場とおなじように1年の相場も行く」。
1950年以降の確率は89.1%
所詮アノマリーとはいえ打率9割は結構高い。
外れたのは65年間でわずか8回だけ。
1966年、67年、82年、01年、03年、09年、10年。
そして昨年1月のS&P500は3.6%下落→年間11.4%上昇。
なんか外れてくれたほうが良いような気もするが・・。
前々週の裁定買い残は4週ぶりに増加したというもののわずか837億円。
残高も2兆4023億円に過ぎない。
裁定の積み上げではなく、現物牽引型の市場は国内主役型を想定させてくれる。
市場で観測されているのは、かんぽと黙される準公的機関の買い
26日に90銘柄463億円、27日が87銘柄463億円のVWAPの買い。
昨年4〜5月に株価の下支えとなった、かんぽが登場していたとするならば悪くはない。
因みにかんぽは、昨年3〜6月に日本株を2000億円買い増していた
GPIFは7〜9月に6000億円の買い増しだったとされる。
かんぽが、運用資産85兆円の日本株比率をGPIF並みの25%に引上げると・・・。
買い余力は20兆円近い買い余力との指摘もあるし、その先にGPIFがいる。
海の向こうの悲観とこちら側の楽観。
以前とは様相を異にしてきているし青い鳥はかならず近くにいる。
逆にいえば青い鳥は滅多に外にはいないもの。
高級レストラン・高級ホテル予約サイトの一休は3年連続で最高益。
背景は「高額消費の拡大」。
永田町では格差是正を議論しているがそもそも景気を最前線で引っ張るのは富裕層。
この動きがなければ格差の是正など絵空事にしか過ぎない気もする。
そして2015年度の広告費は前年比1.6%増の見通し。
特にテレビとインターネットが伸びるという予測。
背景は個人消費の1.3%の伸び。
ディズニーランドが4月に値上げしても入場者が減らないかどうかが試金石だろうか。
26日(月):
土曜の日経では「原油価格50%下がると名目GDP5.6兆円増」の見出し。年間14兆円の輸入金額が7兆円減少するという。プラスして下落1年目には賃金総額が1.7兆円、企業所得も1.7兆円増加。合計してGDPを4%押し上げるという試算。1年目のGDP押し上げ効果は1.2%だが2年目は1.7%(8.2兆円)。あくまでも内閣府の計算に過ぎないが原油価格は実際に昨年6月から50%下落した。 原油安=日本株安と言う愚かしいシナリオに対するアンチテーゼでもある。何でもかんでも欧米の視点でみるとやはり間違えそうな気がする。
日曜の日経の「日曜に考える」。問いかけは「東京株式市場で最も売買代金が膨らむ銘柄が何かご存じだろうか」。答えは「トヨタでもソフトバンクでもない。最近売買代金トップに顔を出すのは野村アセットが運世する日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」。2014年の年間売買代金は約18兆円。ソフトバンクの23兆円に次いで2位。3位のトヨタの13兆円を上回った。背景は個人投資家の短期売買。日経平均の日々の動きの2倍の動きが人気の要素なのだろう。値動きの荒さを好む投資家層が多いということの裏返しでもある。日経の指摘は「個別の材料よりもむしろ金融政策や世界動向に揺れる不安定な相場環境。その裏返しが日経レバの活況」。日本の投資家層が本来は投機的な動きを好むという好事例かも知れない。
日経平均株価は43円安の17468円と3日ぶりの反落。東証1部の売買代金は1兆7967億円で昨年大納会以来の低水準。レーザーテック、AGSが上昇、タカタ、丸紅が下落。
27日(火):
先週末の日経平均株価終値は17511.75円。PERは15.98倍。ということは日経平均採用株価のEPS(1株あたり利益)は1095円。
明けて月曜の日経平均株価終値は17468.52円。PER15.36倍。ということは日経平均採用株価のEPS(1株あたり利益)は1137円。幅にして約42円、率にして3.8%。予想EPSの計算の分母(株式数)から自社株分を除外するというルールの変更の結果が3.8%のEPSの上昇だった。周囲の状況は何も変わってはいない。しかしルールの変更だけで1日にして3.8%もの増益の数字の登場。
EPSの増加は計算上のこととはいえ、悪くはない話。一夜にして3.8%増加したのですから、多少は歓迎モードでも良かろう。史上最大の寒波襲来のNY市場は、大して狼狽もせずにほぼ横ばいの動き。シカゴの日経225は17600円台での終値で夜の間に今年の高値更新した。
日経平均株価はギリシャリスクの後退を背景に299円高の17768円と大幅反発。中越パルプ、ユアテックが上昇、理研ビタ、JSRが下落。
28日(水):
日経では「銀行・生保、国債離れ」の見出し。「銀行2年で2割減、生保17年ぶり減へ。低金利で外債シフト」。国債の発行残高は860兆円。生保が18%、銀行が13%を保有している因みに生保が149兆円、銀行が130兆円の保有。「債券さまのお通りだい」だった世界からの機関投資家の機関。それでも次の行く先は外債というのだから懲りない面々ではある。もっともメガバンクの決算は視界良好。別に融資が急増したわけでもないので、相場まかせの「他力」決算ではある。
日経平均株価は27円高の17795円と小幅続伸。一時17850円まで上昇する場面もあった。ベスト電、マーベラスが上昇、日立国際、前田道路が下落。
29日(木):
火曜のNYダウは291ドル安。しかし日経平均は前場こそマイナス展開だったものの下げ渋って大引けはプラス。そして水曜のNYダウは195ドル安と続落。2日間で約500ドルの下げとなり17191ドルの水準。日経平均とNYダウの競争をしたところで意味はないが、一応抜き返した。不可解なのは下落の原因。火曜は「耐久財受注の悪化で景気悪化懸念」。
水曜は「FRBの景気見通し上方修正で年内利上げの可能性高まる」。正反対の材料に対するおなじ「下げ」という反応。どこかが間違っていると考えたいところ。
ところでそのFRB。FOMC後に発表した声明は「経済活動はしっかりしたペースで拡大している」。景気判断を上方修正した格好。同時にインフレはFRBが目標とする2%を一段と下回る水準に低下したとの認識。これも玉虫色だが景気判断だけがデフォルメされた。「国際情勢」への懸念も追加されたが、これはFRBの動きを遅延させる可能性とも読める。そもそも米債券価格の上昇(金利低下)が理解できないところでもある。たぶんこれは本当の下落材料ではないのだろう。
日経平均株価は189円安の17606円と3日ぶりの反落。青山商事、コロプラが上昇、民事再生法申請のスカイマーク、任天堂が下落。
30日(金):
日経1面トップは「大容量データセンター拠点整備」。背景は「モノすべてネット接続で需要」。IoT(インテーネットオブシングス)の普及の影響は大きい。ITは、会計や人事から製造現場や橋や水道など社会インフラも管理できるようになる。
ここで考えるのは二つのシナリオ。株価的にはまずはサーバールームやデータセンター関連。NTTのデータの投資額は約200億円。
SCSKを含む大手5社の国内投資は3年で2000億円という。
もう一つの考え方は、サーバーセンターのREIT。
産業ファンド投資法人(3249)、ユナイテッドアーバン投資法人(8960)などが既にサーバーセンターを保有している。ヘルスケアREIT同様の拡大基調が想定されよう。そして日経では「来期2ケタ増益」のアンケート結果。CEOでなく慎重で堅い方々が多い主要300社のCFOへの調査結果である。来期の業績は6割の企業が改善見通し。3割の企業は10%以上の増益見通し。最大の理由は「円安」ではなく「国内事業の拡大」。不動産、ITなどが目立つという。そして「米国事業の伸び」。こちらは自動車・電機など。4割の企業が原油安を追い風ととらえているという。そして8割の企業が「消費増税の影響は収束」との見解。今期1割増益、来期2割増益の道は敷かれたような明るい印象を受ける。1月の月足は陽線。「1月の流れは1年の道筋」。週末の兜町に雪は降っていたが相場は梅一厘の暖かさ。
日経平均株価は68円高の17674円と反発。一時17800円を上回る場面もあった。1月月間では223円の上昇。サイバー、日新電が上昇、スカイマーク、第一汽が下落。
(2) 欧米動向
海の向こうの流れを重視するならば月曜のスーパーボウルでNFCのシーホークスが勝てば昨年のように株高アノマリーの条件は成立。
NFCチームが勝てば、NYダウは上昇、AFCチームが勝てば逆に下落のアノマリー。
今年はアリゾナ州フェニックスで開催予定。
オンラインチケットは約3900ドルで昨年の3715ドルを上回っているという。
アメリカの景気はいいという証左かも知れない。
ウクライナの債務不履行回避も話題。
日米独などG7の通貨当局とIMFが本格的な調整に入った。
シンガポール金融通貨庁は金融政策を緩和する方向。
そしてギリシャのチプラス新首相。
「この国の政策を激変させる」とのコメント。
アレコレと妖怪は尽きない。
アップルは過去最高益。
TPPは進展の気配。
悪いことばかりではない。
(3)アジア・新興国動向
中国の製造業PMIは49.8ポイントで前月比0.3ポイントの低下。景気の減速は顕著になってきた。
【展望】
スケジュールを見てみると・・・
2日(月)米ISM製造業、予算教書
3日(火)マネタリーベース、米製造業受注
4日(水)米ADP雇用レポート、ISM非製造業景況指数
5日(木)米貿易収支
6日(金)景気動向指数、米雇用統計
2日新甫の2月。
過去25年間は14勝11敗で3位。
2月バレンタインデーは上げの特異日だが土曜日で休場。
10月上昇→翌年2月上昇のアノマリーもある。
格言は「節分天井。彼岸底)だが昨年は「節分底」だった。
4日(水)満月、ECB理事会
6日(金)ポイントの日
12日(木)ポイントの日、水星順行開始
13日(金)SQ
16日(月)米休場(プレジデンツデー)
17日(火)日銀金融政策決定会合
18日(水)ポイントの日、ECB理事会
19日(木)ポイントの日、新月
24日(火)月内最終日
25日(水)ポイントの日
1月最初の5日間の株価パフォーマンスがその年の行方を決めるというアノマリー。
今年は期待感があっという間に挫折した。
しかしまだ残っていたのが「1月相場は年間相場の方向性を示している」。
還元すれば「1月相場とおなじように1年の相場も行く」。
1950年以降の確率は89.1%
所詮アノマリーとはいえ打率9割は結構高い。
外れたのは65年間でわずか8回だけ。
1966年、67年、82年、01年、03年、09年、10年。
そして昨年1月のS&P500は3.6%下落→年間11.4%上昇。
なんか外れてくれたほうが良いような気もするが・・。
前々週の裁定買い残は4週ぶりに増加したというもののわずか837億円。
残高も2兆4023億円に過ぎない。
裁定の積み上げではなく、現物牽引型の市場は国内主役型を想定させてくれる。
市場で観測されているのは、かんぽと黙される準公的機関の買い
26日に90銘柄463億円、27日が87銘柄463億円のVWAPの買い。
昨年4〜5月に株価の下支えとなった、かんぽが登場していたとするならば悪くはない。
因みにかんぽは、昨年3〜6月に日本株を2000億円買い増していた
GPIFは7〜9月に6000億円の買い増しだったとされる。
かんぽが、運用資産85兆円の日本株比率をGPIF並みの25%に引上げると・・・。
買い余力は20兆円近い買い余力との指摘もあるし、その先にGPIFがいる。
海の向こうの悲観とこちら側の楽観。
以前とは様相を異にしてきているし青い鳥はかならず近くにいる。
逆にいえば青い鳥は滅多に外にはいないもの。
高級レストラン・高級ホテル予約サイトの一休は3年連続で最高益。
背景は「高額消費の拡大」。
永田町では格差是正を議論しているがそもそも景気を最前線で引っ張るのは富裕層。
この動きがなければ格差の是正など絵空事にしか過ぎない気もする。
そして2015年度の広告費は前年比1.6%増の見通し。
特にテレビとインターネットが伸びるという予測。
背景は個人消費の1.3%の伸び。
ディズニーランドが4月に値上げしても入場者が減らないかどうかが試金石だろうか。