行き過ぎもまた相場
解説
■行き過ぎもまた相場
株式市場においてしばしば過熱気味の株価上昇や、その反対にパニックのような暴落が起きることを指して言い、横文字の好きな人は「オーバーシュート」とも言います。
分かりやすい例が日本市場のバブルとその崩壊です。
バブル末期の株価上昇は、あらゆる株価指標の常識を超えて、上がるから買う、買うから上がる、の繰り返しで、説明のつかない株価にむりやり理屈をつけて「ストック経済の時代」などとはやし立てていたものです。
似たような格言には「山高ければ谷深し」というのがあり、行き過ぎた相場と言うのは反動もまた大きいのは、これもバブル崩壊の株式市場を見れば明らかです。
また、株価に限らず、金利や為替相場などでも見られる異常な価格での取引と言うのがたまにあって、これはある大きなポジションの仕組み債などの行使価格に近づくと、価格が一気に片方へ動いて行使価格をヒットするというものです。
ヘッジファンドなどが商いの薄い時間帯を狙って仕掛けてくるものと見られています。
勢いがついているものは、結局、行きつくところまで行かなければおさまりがつかない。
それも相場のうちであることと知っておくべきだというのが、この「行き過ぎもまた相場」という言葉である。
同時に行き過ぎがあれば、その分は反動を覚悟しなければならないという格言です。