みちしるべ 18年03月26日号
《Eimei「みちしるべ」》
(3月26日から3月30日の週)
急落の週末。
値上がり29銘柄、値下がり2042銘柄。
新高値3銘柄(前日40)、新安値184銘柄(前日29)。
日経平均採用225採用銘柄のうち、JT、関西電を除く全銘柄が下落。
マイナス寄与上位はファストリが98円、東京エレクが45円だった。
トランプ大統領が中国からの輸入品に6兆円超の関税を課すと発表。
米中貿易戦争懸念でNYダウが724ドルの急落。
ドル売り・円買いが加速しドル円が1年4ヶ月ぶりに105円を割れ込んだことも悪材料。
下落幅は一時1000円を超えた場面もあった。
「200日線(21301円)を割り込んだことから、これまでとは相場つきが変わる可能性もある。
日米で政治リスクがくすぶる中での先行き不透明感。
方向感が定まらない中で指数の荒い動きが続き、上値は重い」という見方もある。
日経平均は週間では約1058円の下落。
週足は2週連続陰線。
3月第2週の海外投資家は10週連続の売り越し。
売越額は1728億円。
10週累計の売越額は2兆6532億円。
信託銀行の売越額は203億円。
個人は8週ぶりの売り越しで、売越額は756億円だった。
先物は海外投資家が422億円の売り越し(前週は4790億円の売り越し)。
25日線(21663円)からは4.8%のマイナスかい離で第一次限界水準。
200日線からは3.2%のマイナスかい離。
騰落レシオは97.23%。
サイコロは6勝6敗で50%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.647%。
買い方▲11.359%と拮抗。
空売り比率は50.3%とバッケンレコードを記録。
日経平均採用銘柄のEPSは1687円でPERは12.22倍だ。
昨年3月の月中平均は19340円でこれは最終的防波堤だ。
NYダウは高値から2ヵ月近くの日柄が経過しての急落。
保護主義が問題となったのは1929年暗黒の木曜日、
国際間の不協和音が問題となったのが1987年ブラックマンデー。
米国の利上げが問題となった代表例が1994年。
「万が一、底割れとなっても一週間程度で底入れとなることが期待できる」というレポートもある。
日経平均想定レンジ
下限19929円(25日移動平均からマイナス8%乖離水準)〜上限21663円(25日移動平均水準)
3月末における配当落ち額は160円程度と推計。
2000年度以降の3月末の日経平均配当落ち額としては過去最高水準になる見込み。
以下は日経平均配当落ち寄与額
↓
8035 | 東エレク | −12.0 |
9433 | KDDI | −10.3 |
6954 | ファナック | −4.4 |
6971 | 京セラ | −4.4 |
7203 | トヨタ | −4.0 |
7267 | ホンダ | −3.7 |
4503 | アステラス | −3.3 |
4502 | 武田 | −3.3 |
6988 | 日東電 | −3.0 |
9735 | セコム | −2.9 |
4523 | エーザイ | −2.9 |
4063 | 信越化 | −2.8 |
7270 | SUBARU | −2.6 |
6762 | TDK | −2.6 |
9984 | ソフトバンク | −2.6 |
6367 | ダイキン | −2.4 |
6902 | デンソー | −2.4 |
6724 | エプソン | −2.3 |
1925 | ハウス | −1.9 |
8058 | 三菱商 | −1.9 |
大和のレポートは「為替シナリオ別の日経平均株価のターゲット」。
2018年度を見てみると・・・
★1ドル100円1ユーロ125円
PER13倍:21900円
PER:14倍23600円
PER15倍:25200円
★1ドル105円1ユーロ130円
PER13倍:22500円
PER:14倍24200円
PER15倍:25900円
★1ドル110円1ユーロ135円
PER13倍:23100円
PER:14倍24900円
PER15倍:26600円
★1ドル115円1ユーロ140円
PER13倍:23700円
PER:14倍25500円
PER15倍:27300円
★1ドル120円1ユーロ145円
PER13倍:24300円
PER:14倍26200円
PER15倍:28000円
(兜町カタリスト 櫻井英明)