話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(9月18日から9月21日の週)
日経ヴェリタスの特集は「政治の秋 実り育む リスクの先に見える株高」。
「戦後、中間選挙の半年後は例外なく米株高となる経験則。
近年も12年の第2次安倍政権発足後、16年の米大統領選後はいずれも半年で2ケタの上げを演じた。
政治リスクの深い霧が晴れた先。
そこに10月下旬からの4〜9月期決算で堅調な企業業績が確認できれば株高の確度はぐっと上がり、試練に育まれた分、秋の実りはより大きなものになる可能性がある」。
日経平均想定レンジ
下限23057円(9月メジャーSQ値)〜上限24129円(1月23日年初来高値水準)
相場はピュアに銘柄だけを眺めることが重要。
社会に必要な企業なのか、明確な未来展望があるのか、強い技術・営業力・トップがあるのか。
いわゆるヒミツの法則である。
しかし、得てして陥りがちなのはその銘柄の罫線とか需給を無視しがちなこと。
罫線の世界では銘柄はあまり見つめいないし、ファンダメンタルの世界では罫線と需給は無視されがち。
しかし、どちらも株価を形成する両輪であることもまた現実だ。
木曜の「シン・投資知識研究所」。
ベテラン氏が先週注目したナブテスコ(6268)。
良い銘柄であることは間違いない。
しかしテク二カルと需給からは1週間早かった。
例えば今年1月からは長期下落で5000円台から半値。
25日平均からは7.7%のマイナスかい離。
今年最大は12%のマイナスかい離だった。
株価下落で割安感が醸し出されたのか信用買い残は91万株。
信用売り残は21万株で信用倍率は4倍。
昨年安値2609円を割り込んでおり2016年安値1859円が見えてきている。
どんなに良い株でもタイミングを外せば儲からないという好事例だったろうか。
チョットした作業を加えることで銘柄選択眼は飛躍的に向上する。
だから野球選手が毎日ボールとバットを触るように、あれこれと検証することが大切なのである。
(兜町カタリスト 櫻井英明)