話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(8月13日から8月16日の週)
5月の連休明けの下落は7日から14日までの1週間で約1400円の下落。
今回を当てはめれば19800円という計算だった。
ほぼ達したと考えて良いのかも知れない。
「市場関係者の言うとおり『リセッションだ!大変なことになる!』と思いましたら、保有株の半分以上が赤くなりました」。
そんな声もあった。
8月2日時点の信用買い残は1193億円増の2兆3144億円。
2週間ぶりの増加で3月29日以来約4ヶ月ぶりの水準を回復。
同信用売残は620億円減の8902億円。
8月2日時点の裁定買い残は1320億円減の5434億円。
当限は1304億円減の4847億円。
翌限以降は15億円減の587億円。
裁定売り残は427億円増の1兆2220億円。
当限は456億円増の1兆294億円。
翌限以降は29億円減の1910億円。
売り残は1兆円台に乗せてきた。
先週金曜の移動平均線。
25日線(21358円)、75日線(21342円)、200日線(21365円)。
23円の範囲に収束した移動平均はレンジの変化の前兆。
ドル円の106円攻防戦もさることながら、10年国債利回りのマイナス0.2%攻防戦というのがもう一方の要素だ。
日経平均想定レンジ
下限20110円(8月6日安値)〜上限21358円(25日線)
「日経平均が2万円を割り込むような場合には、秋の消費増税なんてとんでもないとの議論が高まる可能性もある」という見方もある。
ドル円は1月3日の瞬間安値まであと1円。
中国人民元は11年ぶりの安値。
「先行きの不透明感はいずれ通過して、過去の明確な動きに変化する」と考えてもみたいところ。
これが相場のアヤだろう。
「相場は下げたから上がるものだし、上がったから下がるもの」。
トランプ大統領も会得しているであろうこのセオリーを思い出したいものだ。
アメリカの著名アナリスト、フィリップ・フィッシャー氏。
「株を売る3つのタイミング」。
(1)最初の株式購入時の判断が誤っていた場合
(2)環境・企業の変化により買うべき企業の条件を満たさなくなった場合
(3)もっと有望な企業を発見し、そちらに乗り換える場合。
「株を買う3つのタイミング」。
(1)新製品の工場を立ち上げて経費がかさみ利益が減少し株価が下落した時
(2)新製品販売の特別な経費をかけたため利益が減少し株価が下落した時
(3)優良企業に一時的なトラブルが生じた時(労使関係の悪化など)
(兜町カタリスト 櫻井英明)