話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(9月30日から10月4日の週)
9月20日時点のQuick調査の信用評価損率は▲13.74%。
9月20日時点の信用買い残は241億円減の2兆506億円。
5週連続の減少で約2年10ヶ月ぶりの低水準。
同信用売り残は213億円増の1兆1261億円。
3週連続の増加で2008年8月のリーマン・ショック直前の水準まで膨らんだ。
実に11年ぶりのこと。
「権利配当優待目的での現物買い信用売り」という見方もある。
9月20日時点の裁定買い残は482億円増の3829億円。
3週ぶりの増加。
当限は547億円増加の3115億円。
翌限以降は65億円減の714億円。
同裁定売り残は1909億円減の1兆7419億円。
2週連続の減少。
当限は2089億円減の1兆6053億円。
翌限以降は179億円増の1366億円。
日経平均想定レンジ
下限21891円(9月メジャーSQ値)〜上限22840円(週足のボリンジャーのプラス3σ水準)
ラグビーワールドカップの開催。
巨人と西武の優勝。
大相撲人気復活。
アナ雪第2弾。
そしてドラクエウォーク人気。
ふと脳裏に浮かんだのは「3S」の言葉。
SCREEN(スクリーン=映画鑑賞)、
SPORTport(スポーツ=プロスポーツ観戦)、
SEX(セックス=性産業)を用いて大衆の関心を政治に向けさせないようにする政策のこと。
多くの熱狂的プレイの裏側で何が起きているのか、起こるのか。
米中貿易摩擦なのか、金利の問題なのか、あるいはブレグジットなのか。
消費増税も金融緩和も同様だ。
黒田日銀総裁は「追加緩和なら利下げ必要」と大阪で講演。
経済同友会会長は「消費税は17%必要」と会見。
ココが相場の綾でもあるように思える。
市場関係者というのは全身全霊を込めて相場予測をしているのかと思っていたが、そうでもないらしい。
禊をして感覚を研ぎ澄ませ、自分なりのベストな結論を出す。
当たり外れはあるが、それが相場に対する姿勢だろう。
万全の準備こそが予測だと思う。
これはゲームでもスポーツでも変わらないはずだ。
しかし先日インタビューした市場関係者のコメント。
「9月末にかけて株価は上ですか、下ですか」というのが質問。
答えは「そんなことは判らない。上も下もある」。
「では10月の相場はどうですか」が次の質問。
「9月の結果を見てみないと判らない」。
相場の行方は判らないというのは理解できる。
だが、すべて「判らない」ではコメントする意味はないだろう。
コメントしない方がキレイだ。
これは「注意しましょう。警戒しましょう」の免罪符も同様。
「だから何?」と思ってしまうのは気の所為だろうか。
25日線は21282円。
75日は21246円。
200日線は21225円。
ゴールデンクロスは完成だ。
6カ月線(21373円)と12ヶ月線(21324円)もGC。
24か月線21938円復活が欲しい。
月足の勝手雲の上限はしばらく21698円。
配当落ち分を早々に埋める為には22048円が必要だ。
気学の10月は「保合い後乱高下するも下旬途転売り。戻ったらさらに売れ」と良くない。
ちなみに・・・
3月月中平均は21414円(TOPIXは1602ポイント)。
昨年9月月中平均は23188円。
(兜町カタリスト 櫻井英明)