話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(11月25日から11月29日の週)
Quick調査の11月15日時点の信用評価損率は▲12.41%。
3週ぶりの改善。
11月15日時点の信用売り残は1億円増の9913億円。
2週連続の増加。
同信用買い残は211億円増の2兆1233億円。
3週連続の増加。
11月15日時点の裁定売り残は570億円減の8965億円。
10週連続の減少。
当限は966億円減の6578億円。
翌限以降は395億円増の2386億円。
同裁定買い残は363億円増の5801億円。
3週ぶりの増加。
当限は364億円増加の5356億円。
翌限以降は1億円減の444億円。
日経スクランブルの見出しは「来年は意外高の声も」。
1998年以降にグローバル製造業PMIが底打ちしたのは4回。
98年12月。
03年3月。
12年8月。
16年5月。
いずれもその後の日本株高は記憶に残っている。
実際はその後1年の株価上昇率は米国と欧州が20%。
日本は40%超だったという。
5度目の正直というのがアリかも知れない。
一方で「割安感は薄れてきた」との指摘。
実際はどうだろう。
「春から夏の安値局面で買っていた個人投資家さん。
9月10月の上昇局面で売った向きが多い。
ところが株価は下がらない。
売った株はさらに上昇し買えない。
他を買おうと思っても同様に上昇している。
買えないから手元はキャッシュだけ。
ならば出遅れ割安に向かうしかないのが現実」。
バリューだ、グロースだと横文字を使って解釈するよりもこの方がよほど腑に落ちる解釈だ。
日経平均想定レンジ
下限23062円(11月14日安値)〜上限23849円(週足のボリンジャーのプラス2σ水準)
月足陽線基準は22850円で3ヶ月連続陽線の可能性は高い。
ただ2015年5月以来3カ月連続で月足は途絶えている。
年足陽線基準は19665円。
勝手雲の上限が23300円、下限が23008円。
11月SQ値23637円が欲しい局面。
「11月最終週は株高のアノマリー」に期待。
早朝の半蔵門線のとある駅。
ホームを出て行った電車の後ろ姿に手を振る駅員さんの姿。
電車に対する愛情が感じられた。
どういえば、羽田などの空港でも常にターミナルを離れた飛行機に向かって手を振る整備員さんたちの姿。
あそこにも航空機に対する愛情と安全に対する願いが感じられる。
株式市場はそんな感情があるのかないのか。
儲かった銘柄を忘れてしまうこともあるだろうし、損した銘柄には罵詈雑言。
そうじゃなくて、やはり覚悟と愛情が必要な気がする。
・東証投資主体別売買動向(週間)11月第2週、外国人7週連続買い越し(2045億円)
個人6週連続売り越し(2506億円)信託銀行、5週連続売り越し(1742億円)
・東証マザーズ投資主体別売買動向(週間)11月第2週、
外国人2週ぶり買い越し(46億円)個人2週ぶり売り越し(30億円)
・ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、11月第2週
外国人3週連続売り越し(10.45億円)、個人3週連続買い越し(15.00億円)
(兜町カタリスト 櫻井英明)