みちしるべ 19年12月09日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

《Eimei「みちしるべ」》(12月9日から12月13日の週)


Quick調査の11月29日時点の信用評価損率は▲12.10%。
3週連続の改善。
11月19日時点の信用売り残は370億円増の1兆153億円。
2週ぶりの増加。
同信用買い残は225億円増の2兆2169億円。
4週連続の増加。
信用倍率は2.24倍→2.18倍に低下。
11月29日時点の裁定売り残は72億円増の8654億円。
12週ぶりの増加。
当限は54億円増の6268円。
翌限以降は18億円増の2385億円。
同裁定買い残は930増の7185億円。
3週連続の増加。
当限は808億円増の6663億円。
翌限以降は121億増の516億円。

証券会社の手数料無料化。
SBIも楽天も投信の販売手数料の無手数料化を打ち出した。
カブコムも松井もマネも同様。
信用取引の手数料はゼロにしてもわずかながら金利で稼げる。
しかし現物は代替手段がない。
残るは投信の信託報酬となってくるのだろうか。
「この投信はノーロードですから」と言われても信託報酬は年約1%程度。
結構多いと言えば多い。
見えない手数料は小さな字で目論見書に書いてあるが、見る人はいるのだろうか。
あるいは貸株の品貸料程度も収益の源泉とする方向もある。
しかしこれでは自分で自分の首を締めるようなもの。
株安を惹起するシステムで投資家が育つ可能性は薄い。
マネは「ネット経由で投資家への助言機能を強化する」という。
だったら、人に助言などせずに自己売買で儲けて見せれば良いだけのこと。
自己売買の道を捨て、投資家の資金運用という他力本願になったところに証券界の弱さがあるような気もする。
リスクを取らないビジネスモデルを延長してきたから今の衰退があるような気もする。
意外とココが構造的な問題なのかも知れない。

日経朝刊では「英アームの中国合弁膨張」の見出し。
アーム社は2016年にSBGの傘下に入ったことは記憶に新しい。
同社はモバイル機器向けプロセッサーの中核である「コア」の世界シェア9割超。
「世界大手が基盤技術を依存している」ガリバーだ。
今後独自技術の開発が進めば当然アメリカとの対立の火種となることは必定。
通信を介した資本のぶつかりあいの最前線ということになろうか。

日経平均想定レンジ

下限23062円(11月14日安値)〜上限23929円(週足のボリンジャーのプラス2σ水準)

11月の幻のSQ値23637をクリアできれば年内再度24000円挑戦コース。
出来なければ掉尾の一振は今年もナシという思考法。


市場関係者の指摘は「9月、10月、11月と3か月連続してプラスだった年。
12月も連続してプラスになりやすい。
9→11月連続高というのは1949年→2018年で13回。
そのうち12月がマイナスだったのは1959年、1980年の2回だけ。
勝率85%。
今年も9→11月は3か月連続プラス」。

市場の声。
「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)によるレンディング中止。
勘違いしたヘッジファンドからトヨタ(7203)にショートカバーが来ていたようです」。
昨日GPIFは株式貸株運用(レンディング)を停止すると発表。
一部ではヘッジファンドなどの空売りがやりづらくなることから、日本の株式市場でも混乱が起きるのではないかとの見方が出ていた。
ただ市場からは「GPIFが日本株のレンディングを行っていないことから日本株への影響は限定的」との見方。
ネット証券が売買手数料の無料化という究極の消耗戦に進む中で貸株の収益化などがみられるのも事実。
自分で自分の首を絞めている構図は、GPIFも黙って眺めるわけにはいかないのだろう。
もっとも・・・。
レンディングストック、ブロックオファー、リンク債などいまだに90年代の遺物にすがる証券界。
この20数年の不毛の競争の先を見るなら必要なのは「スピードと仮需の創造」という先人の言葉が甦る。

庚子の時代まであと1ケ月を切った。
改めて調べてみると・・・。
庚(かのえ)→草木としての成長が止まり、花を咲かせて種子を残す準備に入る状態
子(ね)→種子の中で新しい生命を育てている状態

庚という字は、臼と杵で穀物を搗いている形に由来。
臼と杵で穀類をつくと、もち米から餅ができる。
それまでの形から違うものへと変化していくことの意味があるという。
あるいは「成長を終えた草木が次の世代を残すために花や種子を準備する段階に入った」。
一方で「子」の季節は「冬至」。
冬至を境として再び昼の時間が長くなり始める。
だから陰陽五行説では陰が極まり陽に転じる「一陽来復」と呼ばれる現象。
「固い種の中に押し込められていたエネルギーが、陽気の訪れとともに一気に芽吹く」というイメージになる。
興味深いのは「子」年は首相交代の多い年。
2008年、福田康夫内閣から麻生内閣へ首相交代。
1996年は、村山首相が退陣。
3年ぶりに自民党から橋本首相が就任。
11月には自民党単独政権も誕生。
1960年は岸内閣から池田内閣へと首相の交代があった。
420年前の1600年天下分け目の関ケ原の合戦。
徳川家康が天下をとった年。

そして考えておきたいのは米中摩擦問題。
これが停留にあっても株が上がってきたという事実。
あるいは・・・。
朝鮮戦争があった時の朝鮮特需相場とスターリン暴落。
国家の対立があったときの方が株価には好影響という気がしないでもない。
因みに、冷戦が終結したベルリンの壁の崩壊は1989年。
日経平均が最高値を付けた年だった。
逆説的に考えれば、冷戦で株が下がるのではなく、冷戦復活での株高というシナリオもアリかも知れない。


《東証1部昇格期待銘柄群》

キャンディル(1446)、田中建設(1450)、田辺工(1828)、PCNET(3021)、タイセイ(3359)、JTECCO(3446)、フェイスNW(3489)、スタジオアタオ(3550)、ピーバン(3559)、コラボス(3908)、ロングライフ(4355)、ips(4390)、EduLab(4427)、東海ソフト(4430)、スマレジ(4431)、リンクバル(6046)、メドピア(6095)、ミダック(6564)、エヌリンクス(6578)、ViSCOTEC(6698)、プロレド(7034)、anfac(7035)、ツクイスタッフ(7045)、フロンティアI(7050)、デイトナ(7228)、オートウェル(7670)、AmidAHD(7671)、神姫バス(9083)、一家ダイ(9266)、ギフト(9279)、アシード(9959)。



(兜町カタリスト 櫻井英明)


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