みちしるべ 19年12月16日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

《Eimei「みちしるべ」》(12月16日から12月20日の週)


Quick調査の12月6日時点の信用評価損率は▲11.74%。
12月6日時点の信用売り残は134億円増の1兆287億円。
2週連続の増加。
同信用買い残は392億円増の2兆2561億円。
5週連続の増加。
信用倍率は2.19倍(前週2.18倍)。
4週連続の改善。
11月29日時点の裁定売り残は536億円増の9191億円。
2週連続の増加。
当限は565億円増の6834円。
翌限以降は28億円減の2357億円。
同裁定買い残は718億円減の6467億円。
4週ぶりの減。
当限は467億円減の6201億円。
翌限以降は250億円減の266億円。


先週末はメジャーSQ。
11月SQ値は23637円と幻だった。
9月メジャーSQ値は21981円。
6月21060円、3月21348円、昨年12月が21618円。
昨年10月の23313円、9月のメジャーSQ値は23057円。
昨年1月SQ値23723円を抜ければその先は1991年6月の25157円。
12月メジャーSQ値は23895円88銭で前月と打って変わって「幻」でなかった。
バブルへの復活開始となるのだが・・・。

OECDの10月の景気先行指数は前月比0.015ポイント上昇の99.290。
2017年10月以来2年ぶりに前月から改善した。
世界経済を半年ほど先取りするといわれる指数の改善。
「景気の停滞観測から脱する兆し」という声も聞こえる。
これも兆しだ。

MSCIが49カ国を対象にして算出している全世界株式指数は12日、551.84ポイントに上昇。
昨年1月29日に付けた550.63を超えて過去最高値を更新した。
同指数は今年に入って20%強上昇。世界的な金利低下や各国政府による景気刺激策なども追い風となっている。


日経平均想定レンジ

下限23544円(12月9日高値)−上限24973円(週足のプラス3σ水準)

日経ヴェリタスの特集は「海外株で殖やす 下がる手数料、広がる選択肢」。
「海外株投資の魅力の1つはパフォーマンスの高さにある。
過去5年間の主要株価指数の上昇率は、米国のダウ工業株30種平均が57%、
インドのSENSEXは47%、ベトナムのVNは77%に及ぶ。
その一方で、日経平均株価は34%(TOPIXは22%)どまり。
ポートフォリオに海外株を加えれば、分散投資にもつながる。
投資先を国内株だけに絞るのはもったいない」。
総意味で海外株投資は人気があるのだろう。
「見えないものに投資はしない」という原理原則などどこ吹く風だ。

もっとも、いつも経済紙誌を見ていて思うのだが・・・。
例えば大豆やトウモロコシ、あるいは原油を買っている個人投資家さんって多いのだろうか。
レバレッジのかかった先物だから興味深いのかも知れないが、そんなに多いとは思われない。
それでも、長年記事が出ているのは不思議な現象。
業界のための記事、あるいは他の市場を類推するための記事なのだろうか。
長い間証券市場関係者をやっているが、寡聞にして「商品先物やっている」という人に出会ったことがない。
FXやビットコインはたくさん聞くのだが・・・。

市場関係者の声。

昨年12月にすでにその後の景気の底を先取りし、その後の上げは底入れを読み始めていたと言えます。
株は景気、業績より先行して転換することがよく分かります。
景気、業績がボトムをつける前に株価はボトムをつける。
しかも、何度も言って来ました。
世界中で経済戦争が続いています。
トランプさんも習さんも安倍さんも、株価を暴落させたら経済戦争の負けにつながると言うことは誰が考えても分かる「常識」でしょう。

大局観がないから目先のスケジュールに拘る相場。
ここから脱却して時間軸を変えることこそ必要なことだろう。
イベント・経済スケジュールと罫線だけの解釈には「?」をつけてみれば相場は見えてくるかも知れない。
未来を見ているようで、過去を反芻しているという現実。
「過去に能弁、未来に寡黙」という事実を肌で感じるべきだろう。
あるいは「常識」と「自由発想」の区別も必要になってくる。

「来年は子年だからMCJ(6670)。
そのココロは『マウス』ブランドのパソコンの製造販売だから。
そして2020=ZOZOに見えませんか?」と市場関係者。


(兜町カタリスト 櫻井英明)


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