話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(12月30日の週)
Quick調査の12月20日時点の信用評価損率は▲11.70%。
6週ぶりの悪化。
12月20日時点の信用売り残は369億円減の1兆123億円。
4週ぶりの減少。
同信用買い残は528億円減の2兆27368億円。
2週ぶりに減少。
信用倍率は2.25倍(前週2.12倍)。
12月20日時点の裁定売り残は166億円減の7389億円。
2週連続の減少。
当限は1504億円減の4796円。
翌限以降は338億円増の2593億円。
同裁定買い残は1621億円増の8774億円。
2週連続の増加。
当限は1682億円増の8613億円。
翌限以降は61億円減の160億円。
裁定買い残がようやく裁定買い残を上回りフツーの姿に戻ってきた。
「子年の日経平均は大台替えとなることが多い」と大和のレポート。
1984年は初の一万円乗せ。
1960年は初の千円乗せだった。
逆に2008年はザラ場で7000円割れ。
96年は前半高後半安だった。
干支別の過去59年間の平均騰落率では子年がダントツの1位。
辰・卯・亥・酉・申と続く。
最下位は丑。
「戌亥で仕込み、子で一旦売却。
丑で再度仕込み、辰巳で売る」という仕組みなのかも知れない。
日経平均想定レンジ
下限23529円(月足陽線基準)−上限24001円(心理的節目)
【投資の八策(其の五)】
(1)「注意しましょう、警戒しましょう」に注意:目先のスケジュールに拘らず大局観を持つ
(2)下げ続ける相場も上げ続ける相場もない:「現象的、近視眼的、短期的」ではなく「本質的、多面的、長期的」に
(3)ゴールを見失わずに真っすぐ進む:移ろいやすいは美しい
(4)市場には常識人と自由人の2種類の人間がいる:過去の因習にはとらわれず他力本願を捨て現実を直視する
(5)相場観で大切なことは数字を体に染み込ませること:漠然とした「今」から「アレ?という変化」を発見する
(6)株価はすべて思惑の産物:過度な期待と過度な悲観が同居した欲望の集積場
(7)「見えないフリ」をしない:相場は理論的な確率論ではなく情緒的な市場心理に包まれる
(8)商いの前提は「ヒ・ミ・ツ」の法則:そしてリズムとハーモニー
どんなに天気予報の精度が高まっても読めないのが風。
晴れ・曇り・雨・雪はほとんど読めるようになってきている。
温度の予想もかなり確実性を増してきた。
しかし概ね何メートル程度の風が吹くかは読めても、いつどれくらいの強さで吹くかは判らない。
これはたぶんマーケットも一緒。
風を読むというのは、ゴルフなど多くの場面で必要なこと。
しかしなかなか読めない。
あるいは読んでも、読みどおりには吹いてくれない。
フォローと思ってアドレスした途端に上空はアゲインストというのはよくあること。
逆に強烈なアゲインストが、時折さわやかなフォローになることもある。
時間軸は別にして風だけは、悩ましい。
26日日経マーケット面の見出しは「年初来安値19銘柄」。
「10月11日以来、約1か月半ぶりの多さ」という解釈だ。
しかし・・・。
年初来安値が19銘柄になったことはそんなに大変ことなのだろうか。
因みに1年前は1601銘柄だった。
そもそも東証1部の上場銘柄は2160銘柄。
全体の1%にもならない。
そして新高値銘柄は63もあるし月曜までは13日連続で3ケタを超えていた。
そちらは報じずたった19銘柄の新安値を報じるとは・・・。
どこか感覚が違う。
針小棒大という四字熟語が脳裏をかすめる。
(兜町カタリスト 櫻井英明)