話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(2月3日→7日の週)
Quick調査の1月24日時点の信用評価損率は▲10.60%と4週ぶりの悪化。
1月24日時点の信用売り残は104億円減の8817億円。
2週連続の減少。
同信用買い残は815億円増の2兆4399億円。
3週連続の増加。
信用倍率は2.77倍(前週2.64倍)。
信用買い残は昨年3月8日時点以来約10か月半ぶりの高水準。
1月24日時点の裁定売り残は537億円増の9790億円。
2週ぶりの増加。
当限は429億円増の6946億円。
翌限以降は107億円増の2844億円。
同裁定買い残は937円増の6565億円。
5週ぶりの増加。
当限は879億円増の6344億円。
翌限以降は58億円増の220億円。
例年1月末から米国で税還付が始まる。
30兆円規模の現金が個人に還付。
これは株式需給の改善要因になり春頃まで続く相場の好材料として注目される。
昨年は日本円で約30兆円規模の還付金が米国個人に給付された。
「今年も同様の還付金が期待できよう」と大和のレポート。
日経平均想定レンジ
下限22457円(10月23日安値月足陽線基準)‐上限23755円(1月24日安値)
イソップ物語に「欲張りな犬」という話がある。
肉をくわえた犬が橋を渡りながら、ふと下を見ると・・・。
川の中にも肉をくわえたイヌがいる。
犬はそれを見て思った。
「あいつの肉の方が大きそうだ」。
イヌはくやしくて堪らない。
「あいつをおどかしてあの肉を取ってやろう」。
そこで犬は川の中にいる犬に向かって思いっきり吠えた。
「ウゥー、ワンワン」
そのとたん・・・。
咥えていた肉はポチャンと川の中に落ちてしまった。
「ああー」。
川の中には、がっかりした犬の顔が映っている。
先ほどの川の中の犬は水に映った自分の顔だった。
この教訓は「同じものを持っていても人が持っているものの方が良く見える。
欲張ると結局損をする」。
これが正統的解釈だろう。
ただここ数日の相場を見ていて思い出しだのがこの話。
コロナウィルスの震源地中国の春節休場で東京が代替市場のようなアジア。
コロナウィルスで下落した流れが欧州→米国と継続し戻ってきた東京市場。
今度は「NY株の大幅安を受けての売り物優勢の展開」。
それって前日の東京で織り込んだ動きや材料だったのではなかろうか。
自分で踊って、他の動きにまた追随する主体性のなさ。
いつも右顧左眄して主体性がないからこうなるのだろうか。
自分の咥えた肉よりも他国市場の咥えた肉の方が大きいかも知れないという誤解と錯覚。
日々疑心暗鬼の世界だというのも大きな理由なのだろうか。
「カミソリと鉈(なた)」。
目先の小回りはカミソリ、長く大きな相場は鉈。
取りらが強いかは自明だろう。
「天災は買い向かえ」「突発事件は売るな」。
天災などのような突発事件に見舞われたとき、その株はたいてい売り込まれる。
しかし企業基盤がしっかりしていさえすれば、短時日のうちに復旧する。
「上がった相場は自らの重みで落ちる」
「上げにつれ買い玉細くすべし」
「騰げは別々、下げは一緒」
「売れば二上がり、買いや三下がり、切ってしまえば本調子」
「記録破りは赤信号」
「これがどん底だ、などと言っていられる間は、どん底にはなっていない」(リア王)
「最後の五分間より最初の五分間」
「需要はあらゆる材料に優先する」
「相場について他人と討論するべからず」
「二九の十六」=相場は理屈どおりには変動しない
「暴落相場の赤札銘柄は買い」
「虫の好かぬ株は買うな」
「濫觴(らんしょう)軽んずるなかれ」
濫觴とは「どんな大河も源は觴(さかずき)を濫(うか)べるほどの細流にすぎない」ということ。
最初は小さな動きだとしても、その動きはいずれ大きな動きに変わることがあるという意味。
「割高に売りなく、割安に買いなし」
「事において後悔せず」(宮本武蔵)
(兜町カタリスト 櫻井英明)