話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(2月10日→17日の週)
Quick調査の1月31日時点の信用評価損率は▲13.19%と2週連続の悪化。
1月31日時点の信用売り残は111億円減の8706億円。
3週連続の減少。
同信用買い残は238億円増の2兆4637億円。
4週連続の増加。
信用倍率は2.83倍(前週2.77倍)。
1月31日時点の裁定売り残は683億円増の1兆474億円。
2週連続の増加。
当限は932億円増の7878億円。
翌限以降は248億円減の2595億円。
同裁定買い残は1009円減の5555億円。
2週ぶりの減少。
当限は1212億円減の65132億円。
翌限以降は203億円増の423億円。
裁定売り残がまた1兆円台。
しかも買い残の2倍になった。
12カ月線(22186円)が24カ月線(22110円)を下から上に突き抜けてきた。
つまりゴールデンクロス。
2012年12月、2017年5月に続きアベノミクス以降で3回目。
「いずれも大幅上昇の起点となった」というのが歴史。
因みに今年のNYダウもNASDAQもS&P500も1勝5敗。
逆に木曜のS&P500とNASDAQは今年6連勝。
NYダウは5勝1敗。
これが東京市場の金曜高、月曜安の背景なのだろう。
今年の曜日別勝敗
↓
月曜1勝3敗
火曜3勝2敗
水曜3勝2敗
木曜3勝2敗
金曜4勝無敗
このところの相場のリズム
△12月4日→12月17日(10日)
▲12月18日→1月6日(10日)
△1月7日→1月20日(9日)
▲1月21日→1月31日(9日)
△2月3日→4日間上昇
12月高値は17日、1月高値も17日。
10日の時間軸で上げ下げを反復し17日が高値というリズムなのだろうか。
日経平均想定レンジ
下限23395円(75日線)‐上限24115円(1月17日高値)
物言う投資家として知られる米ヘッジファンドのエリオット・マネジメント。
ソフトバンクグループ(9984)の株式を取得し株価上昇に向けた方策を協議しているという。
SBG傘下の「ビジョン・ファンド」における意思決定プロセスの改善、自社株買いの可能性などが内容。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、エリオットが25億ドル以上のソフトバンク株を取得したと報じた。
SBGのコメントは「株主とは常に建設的な議論を続けている。
一般投資家がわが社の株価を非常に過小評価しているという考えには完全に同意する」。
というよりも、投資ファンドのプロが投資ファンドを買いに来たという構図。
これは面白い。
業界の巨匠氏と話していたら・・・。
「新型肺炎の登場で相場シナリオは2つの選択肢に変更するべきかも知れません。
そもそも新型肺炎は専門外。
どう展開するのかは市場関係者は門外漢。
ただ言えるのは影響が長引けばアジア経済、あるいは世界経済への影響は否定できません。
その意味では悲観シナリオというのも残念ながらアリになってきます。
ただ考えておきたいのは米中という覇権争いの構図の方向性。
中国との人的交流の途絶などの動きも出てきているというには現実。
そして企業の多くはすでに行ってきていることですが、生産現場を中国から東南アジアなどへと移しつつあります。
つまり、中国がどんなに頑張って『製造25』などと叫んでも単独で成就する可能性は減ってきました。
そうすると、覇権争いの勝者は明確に米国になるという可能性が大ききということ。
トランプ大統領はあの手この手で中国を攻めてきましたが、ここで一気にイニシアティブを握れることになります。
新型肺炎の増加は警戒すべきことです。
しかし地政学的構図の観点からは今後の米中関係はある程度マーケットフレンドリーになるでしょう。
そう考えれば成長の前のすくみと考えることも可能になると思います」。
「株って何?」と小学生に質問されたら・・・。
例えば「任天堂スイッチ」で遊ぶのが大好きだとしたら・・・。
スイッチを作るためにはお金がいる。
そのお金を集めて任天堂が一生懸命スイッチを発明・開発する。
「任天堂に面白いゲームを作って欲しいから、お金を出します」。
そういう人は出したお金の代わりに「株」がもらえる。
うまくスイッチが成功して任天堂が儲かったら「配当」といってお金がもらえる。
つまり「株を持っている人は任天堂の応援団」ってこと。
でも応援団であるばかりでなく、配当をたくさんもらって儲けたいって気持ちもある。
そしてこの株の価値が上がってきたらお金に換えたいという人もいる。
あるいは任天堂の応援団になりたいという人もいる。
そういう人たちのためにできたのが株式市場。
株式市場では「株」を売ったり買ったりできるからいつでも応援団になれるしいつでもお金に換えられる。
ちょっと簡単すぎるかもしれないが・・・。
剰余金配当請求権とか株主総会の議決権なんて言うよりは良いかもしれない。
多くは「金銭教育」とか「投資教育」とか「金融リテラシー」なんてタカピーな位置で語られる。
だからわかりにくいものになってしまうような気がする。
むしろ頭が良すぎるから説明できなくなるのかも知れない。
そもそもお金の使い方なんて人に教えてもらうものでもないだろう。
最近、証券会社の方々と地球との格闘。
「NY株の比率が高まってきて日本株6対外国株4になってきた」。
「個別株を語らない証券マンばかりでお客さんは結構不満」。
「自ら優秀な営業マンにチャートを教えている」。
「銘柄選択の際のPERやPBRではもう通用しない」。
「銘柄の個性を発掘するような若手の感性の中に未来がある」。
さまざまな声があるなかで現場の声はやはり大切なもの。
地球との格闘はパーもあればダブルパーもあり「櫻井さんボラが高いね」。
そして最終ホールの350ヤードミドルはパーオンで残り1.5メートルを沈めてバーディ。
「寄り付きパーで大引バーディ。高値引けで終わって良かったね」。
スタートは1番最初、ハーフ1時間45分とレイは超早くスループレー、何でも相場と結びつけるという業界特有の休日ゴルフの話。
(兜町カタリスト 櫻井英明)