話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(3月16日→19日の週)
Quick調査の3月6日時点の信用評価損率は▲20.39%と4週ぶりの改善。
前週は▲21.35%だった。
3月6日時点の信用売り残は50億円増の7485億円。
2週ぶりの増加。
同信用買い残は242億円増の2兆3721億円。
2週ぶりの増加。
信用倍率は3.17倍(前週3.16倍)。
3月6日時点の裁定売り残は4032億円増の1兆3152億円。
2週連続の増加。
当限は4151億円増の1兆1185億円。
翌限以降は118億円減の1967億円。
同裁定買い残は70億円増の4290億円。
3週ぶりの増加。
当限は239億円増の3403億円。
翌限以降は310億円増の886億円。
今年の曜日別勝敗(3月13日まで)
↓
月曜2勝6敗
火曜4勝5敗
水曜6勝4敗
木曜5勝5敗
金曜4勝6敗
金利を下げてもウィルスは消えない。
金融緩和でもウィルスは消えない。
必要なのはウィルス退治。
それがすり替わっているから余計に見えにくくなっている。
こんな時にFOMCも日銀金融政策決定会合もECB理事会などほぼ役に立たない。
そういう意味ではリーマンショックよりも東日本大震災後の相場とその当時の投資心理を思い起こすべきかも知れない。
決して金融危機なのではない。
極論すれば・・・。
底流にあるのは安全安心の危機と言い換えられるのかも知れない。
日経平均想定レンジ
下限16690円(3月13日安値)‐上限20951円(週足のボリンジャーのマイナス1σ水準)
よく相場変動の際に考えるのは「誰が得をしたのか。それが真犯人」という仮説。
しかし今回は中国だとしても中国は今のところ得をしていないし、日米欧ともに損失拡大。
売り方は別にして誰も得をしてない相場の下落ということは不可解なこと。
先日亡くなられた別役実氏の戯曲に表現されるような不条理な暴落だ。
ひょっとすると今回の下落は初めて遭遇する天災の暴落なのかも知れない。
従来の暴落は戦争とかテロとかあるいは金融危機や景気後退など人災の暴落。
だから制御が可能だったというシナリオもあるだろう。
今回は天災。
それも局地戦ではなく地球規模の天災。
だから先が見えないということになる。
それにしても・・・。
明らかになったのは「今までの暴落は人為だったから実はコントロール可能だった」。
ここに気が付いたことは歴史的に結構大きな収穫かも知れない。
老練な市場関係者のコメント。
↓
もうコロナショックは飽きました。
人類滅亡と思うならさらに売って下さい。
いつもの危機、ショック時と同じように、世界中で札束を刷りまくりそう。
白川さん時代までの日銀でしたら、刷りまくらなかったと思いますが、
黒田さんになってからきちんと金融緩和策をとるようになっています。
堂々と金融政策と財政政策のセットで動くでしょう。
しかも、今の景気が悪ければ悪いほど、のちに高い変化率が出ます。
相場も強制的に投げさせられました。
犠牲者は多く出たでしょうが、需給も強制的に改善。
あとは現実(チャート)待ち。
ある投資家さんの言葉。
「昨年末の来年の見通しや予想の中の想定されるリスクにウィルス蔓延はありませんでしたね」。
確かに誰も予想だにしなかった新型コロナウィルス。
株式市場は医学や感染症の専門家集団ではないので、理解不能と見通し不能の世界。
そこで辻褄を合わせようと金融政策や景気対策などへの期待感を持ち出してくるから余計にわかりにくくなる。
あれこれ言っても、起こったのは株価の下落。
日経平均は今年4回目のザラバ中に1000円超の下落幅。
東証1部の時価総額は一気に157兆円減少し500兆円を割り込んだ。
市場では「指標的には限界値」。
しかし実態は「行き過ぎもまた相場」。
ある投資家さんは独自のV字回復のチャートを描いてくれた。
「数か月後、なんであんな安い時に買わなかったの。
なんであんな安い時に売った」とのコメント。
その先の未来を見つめる人が少ない中で貴重な言葉だ。
《メモリアル3.13》
値上がり64銘柄(前日39銘柄)。
値下がり2099銘柄(前日2117銘柄)。
新高値0銘柄(前日0銘柄)。
新安値1722銘柄(前日856銘柄)と過去最大。
騰落レシオは43.25(前日49.55)。
2日連続の50%割れ。
NTレシオは13.82倍と低下。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
右肩下がりの25日線(21937円)からは20.54%のマイナスかい離。
右肩下がりの75日線は23024円。
右肩下がりの200日線(22125円)からは21.22%のマイナスかい離。
5日線(18994円)は6日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方△6.314%(前日△4.580%) 。
買い方▲30.904%(前日▲27.734%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△14.863%(前日△12.297%)。
買い方▲46.967%(前日▲42.603%)。
空売り比率は41.9%で23日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は14.1%。
日経HVは41.6、日経VIは51.10。
日経平均採用銘柄の予想PERは10.83倍。
EPSは1609円。
PBRは0.84倍。
BPSは20751円。
225先物採用銘柄の益回りは9.23%。
ドル建て日経平均は165.25。
東証1部単純平均株価は91円安の1616円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
東証1部の時価総額は482兆円。
(兜町カタリスト 櫻井英明)