話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(5月25日→5月29日の週)
Quick調査の5月15日時点の信用評価損率は▲20.10%(前週▲22.49%)。
2週連続の改善。
5月15日時点の信用売り残は262億円増の8026億円。
2週ぶりの増加。
同信用買い残は1031億円増の2兆231億円。
2週ぶりの増加。
金額ベースでの信用倍率は2.52倍(前週は2.47倍)。
5月15日時点の裁定売り残は1437億円増の2兆4974億円。
2週連続増加。
当限は1429億円増の2兆3124億円。
翌限以降は7億円増の1850億円。
同裁定買い残は681億円減の4509億円。
3週ぶりの減少。
当限は612億円減の3212億円。
翌限以降は69億円増の1297億円。
今年の曜日別勝敗(5月22日まで)
↓
月曜7勝10敗
火曜9勝9敗
水曜9勝9敗
木曜8勝12敗
金曜9勝10敗。
週間ベースで日経平均株価は1.8%高、
TOPIXは1.7%高、ともに2週ぶり反発。
東証マザーズ指数は10.4%高、7週続伸(累計56.1%上昇)。
日経ジャスダック平均は2.9%高、4週続伸(同7.9%上昇)。
東証2部指数は2.8%高、4週続伸(同7.5%上昇)。
東証REIT指数は4.3%高、2週ぶり反発。
「投資八策(令和2年版)」
(1)株価はロー・セカンド・サード・トップ。今はどこかを考える。
(2)政府資料も数値も原典に当たり可能な限り自分で検証する。
(3)未来創造からの現実回帰が重要。
(4)限界水準の移行を肌感覚で甘受する。
(5)逆指標・反対意見を尊重する。
(6)株は下げなきゃ上がれない。株は上げなきゃ下がらない。
(7)最高の料理は気概と覚悟と志から生まれる
(8)相場は乗り越えられる試練しか与えない。
大原則は「ヒ・ミ・ツの呪文を忘れない」
日経平均想定レンジ
下限19619円(月足陽線基準)‐上限21220円(3月5日安値)
市場関係者も投資家さんも、その多くはトップギアで走っている銘柄に乗りたがる傾向があるように思う。
しかしいきなりトップギアで走っている車に乗るとケガをしやすい。
車はローからセコンド。
サードからトップと順を踏んでギアを上げスピードを上げるもの。
この手順プロセスを無視してはいけないのだが、そうもいかないのだろう。
自動車はギアがサードからトップになれば放っておいても勝手に走る。
勝手に走るが傍からみると早いスピードで気持ちが良い。
そうなれば、あれこれギアを操作することもない。
いわゆる市場関係者とか専門家は、おおむねサード以上で走る車が対象。
しかし本来の役割はローからセカンドの位置。
止まっている車をまずは走らせることこそ重要な役割なのだと思う。
もっとも・・・。
「あたかも最初から乗っていた」というフリをしたい向きも多いが・・・。
先駆者の悲劇とアンカーの悲劇。
どちらも喜劇と背中合わせだが・・・。
日経朝刊の見出しは「低いPBR株、上昇けん引」。
結果的には低PBR銘柄の上場が目立ったということだろう。
PBR1倍は解散価値。
それを下回っているのは本来異常事態。
それでもそういうダメ男君はゴロゴロしている。
19日時点でPBRが1倍を下回っているのは東証1部の約半分だから1000銘柄超。
これで3月6日以来の1倍台回復。
ココはゴールではなくスタ─ト地点と見たいところだ。
そういえば・・・。
「PBR1倍台復活は当面ない」と予測した市場関係者も結構いた。
理路整然とした見事な逆指標というのは今でも遭遇するものだと感心する。
加えれば・・・。
「PBR1倍割れは割安ではない」という市場関係者もいる。
「解散価値よりも安いのだから」というのはフツーの感覚。
しかし「解散価値でも買う人がいないほど人気が離散した株」と考えれば決して割安ではないということ。
むしろ「解散価値以上の付加価値がなければ株式投資に値しない」という評価基準だ。
こちらの方が正しいような気がする。
「順張り」投資と「逆張り」投資ということが良く言われる。
経験則から行くと・・・。
「順張り」は素直な人に多くどちらかというとポジティブ。
「逆張り」は斜に構えたようなひねくれた人、あるいはかたくな人に多くどちらかというとネガティブ。
経験則でなくても、株価上昇に素直について行くのが順張り。
株価上昇を懐疑的に眺め、株価下落を喜んで株を買うのが逆張り。
当然そういう人たちの集団になる。
市場関係者は順張り的発想が多い。
投資家さんはどちらかというといつもは逆張り的発想、時折順張り的発想というところだろうか。
どちらも悪い投資法ではない。
ただ違うのはおそらく時間軸が違うこと。
順張り投資は、勝ち負けいずれにしても結果が早い。
トレンドが上向きで買うのだから、目先勝負的感覚。
一方逆張り投資は、勝ち負けいずれにしても時間がかかり果実は忘れたころにやってくる。
トレンドが下向きの時に買うのだから、まだ下がる可能性も秘めた投資。
それぞれ好き好きだが、株式投資とはいえ性格は意外と表現されるものだ。
(兜町カタリスト 櫻井英明)