話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(6月29日→7月3日の週)
Quick調査の6月19日時点の信用評価損率は▲14.87%(前週▲16.33%)。
2週ぶりの改善。
6月19日時点の信用売り残は143億円増の9136億円。
2週ぶりの増加。
同信用買い残は402億円増の2兆1482億円。
2週連続増加。
3ヶ月半ぶりに水準まで増加した。
金額ベースでの信用倍率は2.35倍(前週は2.34倍)。
6月19日時点の裁定売り残は480億円減の1兆8878億円。
4週連続の減少。
同裁定買い残は786億円増の3640億円。
3週ぶりの増加。
今年の曜日別勝敗(6月26日まで)
↓
月曜10勝12敗
火曜13勝10敗
水曜12勝11敗
木曜10勝15敗
金曜12勝12敗。
「覚悟と執着」なんて言ってしまうと昭和の時代の証券営業みたいなもの。
しかしこのテーマで問われるのは永遠のものだろう。
マーケットに不慣れな方は「銘柄のコードをたくさん覚えていてすごいですね」と驚かれる。
しかし、それも過去毎日毎日何回も叫んだり、キーボードを押したりして体で覚えたもの。
勿論、たくさん知っているに越したことはないが、必要に迫られての動き。
しかし体で覚えたものは忘れないから都合が良い。
最近は何かあると、ネットで検索したり本で探したりで済ませる向きは多い。
しかし昔は何もなかった。
有報だって証券会館の図書室に見に行ったくらい。
そんな何もない中で自分がつかんだ情報は間違いなく大切にした。
今は情報の洪水だからありがたみは薄れたのだろう。
食べ散らかして記憶にもとどめずただ時間だけが経過していく。
何もなかったなんて言うと戦中派や団塊みたいで嫌だが、竹ヤリの時代は情報に飢えていた。
だから「早耳」なんてことばもあった。
でも、それだからこそ「覚悟と執着」だけはあちこちにあった。
「あの銘柄は彼に聞け」
「その罫線は彼に見方を教えてもらえ」。
今は機械と活字が先生。
効率は別にして、どちらが色濃いかは明白だろう。
日経平均想定レンジ
下限22062円(月足陽線基準)ー上限23178円(6月8日高値)
今年の6月末に多少気にするのは3月末と昨年比。
ちなみに昨年末の値は・・・。
日経平均 23656円
TOPIX 1684ポイント
マザーズ指数 897ポイント
NYダウ 28536ドル
S&P500 3230ポイント
NASDAQ 8972ポイント
IMFは2020年の世界経済成長率見通しをマイナス4.9%に下方修正。
4月時点はマイナス3%だった。
理由は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)。
経済活動にもたらした打撃が当初の予想以上に幅広く深刻との認識だ。
21年の成長率見通しはプラス5.4%。
4月時点のプラス5.8%から引き下げた。
また2021年に新型コロナ感染が再拡大すれば成長率はプラス0.5%にとどまる可能性があるとした。
「まだ危機を脱していないのは明白。
グレート・ロックダウン(多くの国で導入された都市封鎖)からも抜け出していない。
このとてつもない不透明性を踏まえ、政策当局者は引き続き警戒する必要がある。
各国が実施した10兆ドル規模の財政支援や中銀による金融緩和が大規模な破産を食い止めている。
回復の下地を整えるためにも追加支援が必要」との分析だ。
今年の米国内総生産(GDP)は8%減。
ユーロ圏は10.2%減と予想。
ともに4月見通しから2%ポイント超引き下げた。
中国については1%増と予想したが、4月時点の1.2%増からは下方修正。
日本は5.8%減と0.6%の下方修正。
2021年は4.5%増ながら0.2%下方修正。
安倍首相は水曜夜に赤坂の「たい家」。
会食の相手は二階幹事長と林幹事長代理。
19日には虎の門のホテル「アンダーズ東京」の「ザ タヴァン グリル&ラウンジ」。
麻生副総理と菅官房長官、甘利税調会長。
22日は丸の内のパレスホテル東京の「和田倉」で細田元幹事長。
昨日の昼は公明党の山口代表と1時間の会談。
きな臭くなってきたのだろうか。
一方で、このところ矢面に立ってきた感のある専門家会議は廃止。
新組織になる方向だが、これも後退からの前進と受け止めたいところだ。
「感染症対策は実験室の学問や純粋科学とは違う」。
実験室の学問を政策にされたのではたまらないという声も当然だろう。
(兜町カタリスト 櫻井英明)