みちしるべ 20年11月16日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(11月16日→11月20日の週)

Quick調査の11月6日時点の信用評価損率は▲12.42%。
(前週▲15.40%)。
4週ぶりの好転。
11月6時点の信用売り残は481億円増の7973億円。
2週ぶりの増加。
同信用買い残は1332億円減の2兆4318億円。
4週ぶりに減少。
2兆円台は26週連続。
金額ベースでの信用倍率は3.05倍(前週は3.42倍)。
3週連続で3倍台。
11月6日時点の裁定売り残は1460億円増の2兆380億円。
(当限は1兆9597億円)
2週連続の増加。
同裁定買い残は337億円増の4104億円。
(当限は3400億円)。
4週ぶりに増加。

今年の曜日別勝敗(11月12日まで)

月曜23勝19敗
火曜22勝18敗
水曜22勝22敗
木曜17勝25敗
金曜21勝23敗

11月第一週の海外投資家動向。
現物3572億円買い越し(3週間ぶり)。
先物7414億円の買い越し(4週間ぶり)。
合計1兆987億円の買い越し(4週間ぶり)。
1兆円台の買い越しは昨年10月第3週の1兆2180億円以来。


・東証投資主体別売買動向(週間)11月第1週、海外投資家3週ぶり買い越し(3572億円)
個人4週ぶり売り越し(4310億円)信託銀行、2週連続売り越し(104億円)

・東証マザーズ投資主体別売買動向(週間)11月第1週、
海外投資家2週連続買い越し(20.99億円)個人2週ぶり買い越し(5.78億円)

・ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、11月第1週
海外投資家2週連続買い越し(83.60億円)、個人3週連続売り越し(58.22億円)


12日日経1面トップでは「上場企業、3割が上方修正」の見出し。
1212社の決算発表時点での数値で今期純利益見通しは32%が上昇修正。
8%が下方修正、
据え置きが約60%だった。
上方修正企業のうち製造業が6割以上。
トヨタなど自動車がけん引している格好。
全体の純利益は32%減益見通し。
悪くはない。

日経平均想定レンジ

下限24389円(11月6日マド明け水準)ー上限26015円(日足のボリンジャーのプラス3σ水準)


日経元旦長官の経営者アンケート。
見出し「高値25000円以上」。
一番人気はソニー、2位がトヨタ。
株式新聞の見出しは「高値予想27000円多数」。
そういえば・・・。
今年の見通しは「30800円だった」。


証券マンは得てして決まらない仕事は嫌いなもの。
しかし得てして市場は「決まらないこと」も歓迎することがある。
たとえば米大統領選挙。
あるいはコロナ渦の帰趨。
混沌とした状況で連日の株高。
「混沌」とした状況こそ市場にとって最高の状況みたいな印象。
セオリーと逆のことは市場ではまま起こることでもある。

それにしても・・・。
7日日経朝刊では「日経平均26000円も」の見出し。
来年3月までに25000円を超え場合によっては26000円。
一方で下値は「23700円」という見方。
いったいこの上値と下値の目途って何なのだろう。
聞く方は簡単に聞く。
しかし聞かれる方は特に根拠がある訳ではない。
聞かれたから答えるだけ。
それでも、株価が上昇基調なら上値目途が上がる。
当選株価が下落基調なら下値目途が朝がる。
そもそも器用に上値と下値の目安が決められて当たるのならば、聞かれる方はファンドマネージャーなどやっていないだろうに・・・。
時折感じる株式市場の矛盾の一つでもある。


「調整待ったなし」として弱気だった市場。
24800円台まで上がってくれば何もなかったように「急変」という言葉片づけられる。
「急変」というのは上昇も下落も都合の良い言葉だ。
今度は「23000円は売れない。
24000円では止まらない。
どこまで行くかわからない」。
こんなのは分析などではなく、ましてや「解析」でもない。
「ご都合主義の支配するいいとこどり解釈で無誤謬」。
これが市場の本質みたいなものだろうか。
あまりにもいい加減過ぎる。
下落基調は弱気の材料、上昇基調は強気の材料。
ただ相場のトレンドのベクトルを延長して数字やデータを用いるだけのこと。
こんなのを分析とは言わないだろう。
間違ったら他のデータを持ち出して視点をそらす優れワザ。
ここに気が付かないと騙される
基本弱気筋が突如強気に転じるとろくなことがなかったのも歴史。
できれば弱気筋はずーと弱気でいて欲しいもの。

■1991年末と現在の東証の時価総額ランキング
<1991年末>
1位 NTT 11兆4504億円
2位 興銀 7兆5717億円
3位 第一勧銀 7兆5201億円
4位 三菱銀 7兆4488億円
5位 富士銀 7兆2383億円
6位 住友銀 6兆6590億円
7位 三和銀 6兆4950億円
8位 太神三井銀 5兆9648億円
9位 トヨタ 5兆5816億円
10位 東電G 4兆7417億円
11位 長銀 3兆2541億円
12位 野村 3兆1769億円
13位 東海銀 3兆1441億円
14位 東銀 3兆 578億円
15位 松下 3兆 376億円

<2020年11月6日>
1位 トヨタ 22兆9029億円
2位 ソフトバンクG 14兆 477億円
3位 NTTドコモ 12兆5561億円
4位 キーエンス 12兆4060億円
5位 ソニー 11兆5323億円
6位 NTT 8兆9503億円
7位 ファストリ 8兆 64億円
8位 任天堂 7兆6117億円
9位 リクルート 7兆5198億円
10位 中外薬 7兆4365億円
11位 KDDI 6兆8894億円
12位 第一三共 6兆7746億円
13位 日電産 6兆6306億円
14位 ダイキン 6兆5320億円
15位 信越化 6兆 999億円



(兜町カタリスト 櫻井英明)



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