《Ｅｉｍｅｉ「みちしるべ」》

(11月23日→11月27日の週)

Quick調査の11月13日時点の信用評価損率は▲12.40%。
(前週▲12.42%)。
2週連続の好転。
11月13日時点の信用売り残は592億円増の8565億円。
2週連続の増加。
同信用買い残は27億円増の2兆4346億円。
2週ぶりに増加。
2兆円台は27週連続。
金額ベースでの信用倍率は2.84倍(前週は3.05倍)。
4週ぶりに2倍台。
11月13日時点の裁定売り残は2790億円減の1兆7589億円。
(当限は1兆6617億円)
2週連続の増加。
同裁定買い残は1170億円増の5274億円。
(当限は4724億円)。
2週連続の増加。

今年の曜日別勝敗(11月20日まで)
↓
月曜24勝19敗
火曜23勝18敗
水曜22勝23敗
木曜17勝26敗
金曜21勝24敗

11月第2週の海外投資家は現物3842億円買い越し。
先物6740億円買い越し。
合計1兆582億円の買い越し(前週1兆987億円買い越し)。
買い越しは2週連続。
海外投資家絶対信奉者にとっては悪くない数字だ。

日経平均が26000円台に乗せた火曜日。
市場は「26000円台回復」の声が多かった。
ある書き込みでの指摘は「回復?」。
たしかに29年も前の記憶は薄れ「回復」という実感はない。
形式上は回復なのだろうが実感は「26000円台乗せ」。
言葉は難しいもの。

1991年5月14日が26040円、
1991年3月18日が27000円台。
これは18000円への下落過程の26000円台。
バブル前の上昇過程の26000円台は1988年3月。
ココから最高値の89年12月までは1年9ヶ月かかった。
3万円までは約9カ月。
そんな時間軸も覚えておきたい。

そういえば・・・
2000年の225採用銘柄30銘柄の入れ替えがなかったならば日経平均は3000円は上にある、
そんなことを言っていた記憶がよみがえった。
重厚長大から軽薄短小値がさ株への入れ替え。
あそこで日経兵平均は違うものに変化したのが歴史。
ただ下駄が3000円という説が今も言いているとすれば、今は29000円どころ。
そう考えると、妙な気持になってくものだ。

日経平均想定レンジ

下限25456円(11月13日マド明け水準)―上限27322円(日足のボリンジャーのプラス3σ水準)

大和のレポートは「需給」。
↓
来週から日本株の需給が良い季節を迎える。
第一には中間配当の支払い開始。
12月上旬までに約4兆円程度の資金が株主に支払われる。
ちなみに24日からの2週間で 約3.4兆円の配当予定
(ピークは12月1日。
金額が多いのは11月27日、12月2日、4日、7日など)。
ファンドによる配当の再投資は先物から現物へ進もう。
またNTTドコモのTOBに応じた資金が24日に支払われる見通し。
最終的には4兆円レベルの大きな金額となる。

そして「例年11月三連休明けの日経平均は大幅高になる傾向が強い」との指摘。
↓
例年5月前後に株価のピークがあり(今年もバリュー株中心に6月上旬高値銘柄が 多い)。
その前後に買い建てた信用買残の期日が11月三連休前に複数日分集中して到来。
その期日明けの効果が連休明けの株高に寄与する。
今年のカレンダーだと5月20日(水)?22日(金)に建てた信用建て玉は11月20日(金)に三日分集中する。
(期日が一日早い設定が多いネット売買だと 一日建て日が早いことに留意)。
11月20日の株価が重いようならば、24日の反発圧力が期待できる。


(兜町カタリスト 櫻井英明)