話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(1月4日→1月8日の週)
Quick調査の12月25日時点の信用評価損率は▲13.76%。
(前週▲12.98%)。
2週ぶりの悪化。
12月25日時点の信用売り残は11億円減の9091億円。
2週ぶりに減少。
同信用買い残は81億円減の2兆4951億円。
2週ぶりに減少。
2兆円台は33週連続。
金額ベースでの信用倍率は2.74倍(前週は2.75倍)。
12月25日時点の裁定売り残は403億円減の1兆3455億円。
(当限は1兆1920億円)
3週連続の減少。
同裁定買い残は153億円増の3647億円。
(当限は3143億円)。
4週ぶりに増加。
日経VIは19.87と上昇。
日経平均採用銘柄の予想PERは25.26倍(前日25.45倍)。
前期基準では20.21倍。
昨年の曜日別勝敗(12月30日まで)
↓
月曜26勝22敗
火曜26勝21敗
水曜27勝23敗
木曜21勝27敗
金曜22勝28敗
年の瀬になっての年初来高値更新。
この頃前場寄り付き直後にその日の高値をつけてあとはダラーとしていた相場。
ここが変化し後場になって上昇幅を拡大。
結局高値ないとこ引けとなった。
今までの後場は前場の残り香みたいな展開はなくなり明らかに相場は変化。
相場は過去の延長線上にあるように見えるかも知れないが、未来を開拓するのが本来の姿勢だ。
データを追うことは重要、
しかしデータを信じ過ぎると間違える。
ココに気が付かないと乗り遅れることは多い。
データと罫線は半化には対応できないことが多い。
だから相場は「想像」と「創造」なのだと言える。
良く考えてみると、今年の日経平均の年間値幅は約11500円。
すさまじい年だった。
日経平均想定レンジ
下限26921円(12月29日安値)―上限28410円(週足のボリンジャーのプラス2σ水準)
日経ヴェリタスから。
↓
2021年は相場格言では丑年は「つまずく」。
戦後の株式相場を振り返っても、日経平均の騰落率は「尻下がり」と呼ばれる午年に次いで低い。
戦後5回の丑年だけ日経平均連動の運用をしていたとすると、累積リターンはマイナス6.9%になる。
午年だけ運用していた場合はマイナス36.4%。
ベストの干支は「天井」と呼ばれる辰年で、プラス210.9%。
個々の丑年を見ても、1961年5.6%高、73年が17.3%安、85年が13.6%高、
97年が21.1%安、09年が19.0%高と上昇と下落が交互に表れ、振幅もだんだん大きくなっている。
結論は「21年は相当な下振れが起きる巡り合わせでもある」。
1月のアノマリー「は日本株でも米国株でも相場の流れ・物色動向が変わりやすいこと」。
「12月まで高く、1月から安い」あるいは「12月まで安く、1月から高い」パターンが多い。
牛はブルでカウでもあるが躓くのだろうか。
「モウ躓かない」というのが秀逸だった。
過去5回の丑年の騰落率。
1961年 △4.88%
1973年 ▲17.7%
1985年 △13.5%
1997年 ▲21.5%
2009年 △16.6%
結果は3勝2敗。
平均▲0.9%。
東京証券取引所は2022年4月に「東証1部」、「東証2部」、「ジャスダック」、「マザーズ」を廃止。
新たに「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の3市場に再編すると発表した。
最も上場基準の厳しい「プライム」は流通時価総額100億円以上、流通株式比率35%以上、「来春策定のより厳しいガバナンス基準」が適用。
大和証券のレポートでの分析。
「21年は新市場区分移行に対する企業の対応が株価フォーマンスに影響する年となろう」との見方だ。
プライム市場上場基準の1つにある流通株式比率35%以上と、国内の普通銀行、保険会社及び事業法人が保有する株式は流通株式から除かれる(純投資目的を除く)。
「新しい上場基準に適合するように、政策保有株式の保有主体やその他大株主に株式売却を働きかけ、一時的にアンダーパフォームする企業も存在する」との見方もある。
また、流通株式時価総額100億円未満の企業は「段階的ウエイト逓減銘柄」として22年10月末から四半期ごとに構成比率を逓減させる方向。
「そうした企業は、実際にTOPIXでのウエイト引き下げが始まる前に、既存の投資家に売却されアンダーパフォームが始まる可能性があろう」と予想。
12月29日の急騰についての個人投資家さんの指摘。
日経朝刊「スクランブル」の「オプション、株高に拍車」の指摘の傍証となろうか。
↓
昨日の日経平均株価急騰の原因を調査しました。
権利行使価格275000円のコールオプションの建玉の多さです。
29日時点で6430枚。
27000円のコールオプションも5621枚。
他の権利行使価格の建玉数の数倍から5倍の多さとなっています。
29日の225先物ラージの売買高は60479枚。
前日の22416枚の3倍近く。
オプションの損失回避のための225先物買いによって売買高が膨らんだと考えられる。
ヘッジによる値上がりは、株価水準が下がらなければ、1月8日のSQまで続く可能性あり。
(兜町カタリスト 櫻井英明)