話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(1月25日→1月29日の週)
Quick調査の1月15日時点の信用評価損率は▲11.93%。
(前週▲11.12%)。
3週連続の改善。
1月15時点の信用売り残は137億円減の8456億円。
2週ぶりの減少。
同信用買い残は1038億円増の2兆5162億円。
2週連続増加。
2兆円台は36週連続。
金額ベースでの信用倍率は2.98倍(前週は2.81倍)。
1月15日時点の裁定売り残は572億円増の1兆3715億円。
(当限は1兆1897億円)
6週ぶりの増加。
裁定買い残は254億円増の4302億円。
(当限は3759億円)。
2週ぶりに増加。
今年の曜日別勝敗(1月22日まで)
↓
月曜0勝2敗
火曜2勝1敗
水曜1勝2敗
木曜3勝0敗
金曜1勝2敗
1月第2週の海外投資家売買動向
現物2614億円買い越し(前週3647億円買い越し)。
先物3846億円売り越し(前週1752億円売り越し)。
合計1232億円売り越し(前週1895億円買い越し)。
3週ぶりの売り越し。
「相場は上昇スピードが速過ぎる」という市場関係者は多い。
「では適度な上昇スピードとはどんなもの」という疑問も出てくる。
おそらく「適度な上昇スピード」など想定はされていないような気がする。
急ピッチの上昇は過去の経験則では反落に結び付いたから「怖い」というのが多くの実感だろう。
しかし、指数でなく、個別株に置換してみたらどうなのだろう。
例えば保有株が連日のストップ高となったとしても「相場の上昇スピードは急ピッチ」というのだろうか。
逆に言えば市場は常にこういう状態を望んでいるのではなかろうか。
「上がり過ぎ」なんて声は滅多に聞こえないもの。
むしろ「どこまでも上がれ」という心理の方が多いような気がする。
逆に、動意薄の展開の時は市場の不満は高まる。
市場関係者が望む適度なスピードというのは実は「保合い」なのだろう。
面白くもない相場を望んで、面白い相場は「異常」とする。
どこか変だ。
保合いの展開を「適度な上昇」というならば市場はあまりに夢と希望とかけ離れた世界。
そもそも保合いでは移動平均線ですら上に上がってこないからかい離は縮小しないだろう。
頭で考えたような相場観は賢げに聞こえるが、実は中身は薄い。
日経平均想定レンジ
下限27624円(1月7日窓開け水準)―上限29334円(週足のボリンジャーのプラス2σ水準)
ドル建て日経平均は278.17。
過去最高値を更新中なので言及する市場関係者は多い。
疑問は「海外投資家はこの指標を本当に見ているのか」ということ。
「管理部門は当然見ているが、運用担当者は見ていないだろう」というのがある外資系の市場関係者。
それでも「運用担当者は見ている」とある市場関係者。
そこで聞いてみた。
「外国株投資が増加してきた昨今。
我々も円ベースでのNYダウやS&P500を見る必要性がありますね」。
戻ってきた答えは「そういうことになりますね」。
この回答も疑問だが、そもそも円建てのNYダウのチャートってどこで見ればいいのだろうか。
昔のように罫線に自分で描くのだろうか。
このやりとりを聞いていたある老練な市場関係者。
「意地悪英明さん真骨頂」と。
確かに・・・。
そういえば・・・。
木曜に約1カ月半ぶりに前場の実況を担当。
やはり感じたのは「前場の実況は後場と違って覚悟が必要ということ。
後場は前場の流れで方向性はほぼ見えていることが多い。
しかし前場は寄り付くまでに幾多のシナリオが去来する。
どのシナリオの可能性が一番高いのかを追求する覚悟。
その意味では「9時15分に今日の仕事は完了」とよく口にする。
そして実況である以上、「今」を伝えるのが仕事。
過去を持ち出して、ああだこうだと論及するのは引け後の仕事。
プロ野球の実況で今を伝えず、過去の試合の話をする解説者はいない。
実況中の過去の話や何年も先の話は行ってみれば場違い。
1点差の9回裏ツーアウトでランナー3塁の時に現場を伝えないようなもの。
「この打者はヒットを打つと思います」。
結局、ショートゴロに終わることもあるが、やはり今の先は求められているのだと思う。
そして・・・。
紙芝居の罫線や数字だけのデータに依存した解説も多い。
しかし。企業は人が参加して人によって成長するもの。
人を抜かした無機質なもので解説されるから、市場はますます無機質になるような気がする。
以下は惑星の逆行の効果とされるもの。
水星逆行は【コミュニケーション・情報・仕事・交通】に影響する
金星逆行は【愛・調和・優美さ・豊かさ】に影響する
火星逆行は【思い・才能・個性を外向きに発揮すること】に影響する
木星逆行は【拡大・発展】に影響する
土星逆行は【人生の制限・課題】に影響する
天王星逆行は【個人の意識改革と見直し】に影響する
海王星逆行は【曖昧さ・幻想】に影響する
冥王星逆行は【根本的な変容】に影響する
そして今年の逆行スケジュール。
1/31ー2/20 水星逆行/水瓶座
4/28ー10/6 冥王星逆行/山羊座
5/23ー10/10 土星逆行/水瓶座
5/30ー6/22 水星逆行/双子座
6/21ー10/17 木星逆行/魚座→水瓶座
6/26ー11/30 海王星逆行/魚座
8/20ー(2022/1/18) 天王星逆行/牡牛座
9/27ー10/18 水星逆行/天秤座
12/19ー(2022/1/28) 金星逆行/山羊座
日経ヴェリタスの特集は「米国は傷を癒せるのか。バイデントレードで株高続く」。
【バイデン政権の主要政策】
(1)コロナ対策:就任初日にコロナ国家戦略を実行
全米でマスク着用を義務化
ワクチンの早期普及
(2)環境: 環境・インフラ部門に4年間で2兆ドル投資
パリ協定に即時復帰
Co2大幅削減に向けて国際会議主催
(3)外交: 国際協議を重視し、トランプ氏の「米国第一」を転換
TPPなど新規貿易協定には慎重
トランプ氏が中国に課した制裁関税見直しも
(4)格差是正:低所得者に減税する一方、高所得者・大企業には増税
製造業支援に7000億ドルを投じ500万人の雇用創出
教育や就業機会の平等化
(5)IT(情報技術):反トラスト法に基づく巨大IT企業規制に前向き
急伸左派が主張する巨大IT企業の分割までは踏み込まず
★日銀のETF出口戦略
↓
想定(1):購入上限を撤廃。
現在年12兆円の購入上限を見直す「テーパリング(量的緩和策の縮小)」。
つまり出口ではなく、入り口を絞る策。
想定(2):買い取り機構創設。
特定の受け皿に一括譲渡する案も浮上。
市場経由しないため、株価の下落につながりにくいのが利点。
課題は、機関の運営原資をいかに捻出するかという点。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に買い取り求める方法も。
想定(3):個人投資家に売却。
希望するすべての個人投資家に割安な値段で売却する。
狙いは個人の資産形成の後押し。格差拡大懸念も。
想定(4):自社株買いで消却。
保有するETFを個別に分割し企業に自社株として購入してもらう案。
日銀が購入しているのはあくまでETF。
分割した際単元株以下の端株が出てしまうなどが課題。
米調査会社ユーラシアグループの「2021年に世界が直面する10大リスク」。
↓
(1)第46代米国大統領
(2)新型コロナ危機の長期化
(3)気候変動問題
(4)米中緊張の拡大
(5)データを巡る争い
(6)サイバー空間の紛争
(7)トルコ情勢
(8)原油安にあえぐ中東
(9)メルケル独首相退任後の欧州
(10)内政問題を抱える中南米
ゴールドマン・サックスのリポート。
「バイデン米次期大統領の景気対策が米国の景気回復を後押しする。
2021年の国内経済成長率予想を6.4%から6.6%に引き上げた。
可処分所得と政府歳出の大幅拡大により、今後成長率はより底堅くなる」。
上方修正は今月に入り2度目。
久々に見たNY大学のルービニ教授の名前。
ドイツのシュピーゲル誌とのインタビュー。
「バイデン氏の大統領任期が暴動とサイバー攻撃に特徴付けられることになると懸念。
武装した過激派、特に白人国家主義者による暴動が今後も起きる。
ロシアと中国が米国に対してさらなるサイバー攻撃を画策し、偽情報をばらまくとの見通し。
フェイスブックやツイッターのようなソーシャルメディアのプラットフォームに関する規制強化をすべき。
巨大テクノロジー企業は強大になり過ぎ、規制が困難になっている。
反トラストのルールは従来型の独占を対象に設計されたもの。
ソーシャルメディア企業に対しては別の形で規制する必要がある。
こうした企業の会社分割には否定的」と。
(兜町カタリスト 櫻井英明)