話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(7月12日→7月16日の週)
Quick調査の7月2日時点の信用評価損率は▲8.11%(前々週▲8.19%)。
2週連続の好転。
7月2日時点の信用売り残は874億円減の7174億円。
2週ぶりの減少。
同信用買い残は742億円増の3兆4385億円。
2週ぶりに増加。
金額ベースでの信用倍率は4.79倍(前週は4.18倍)。
7月2日時点の裁定売り残は293億円増の2450億円。
(当限は1017億円なので462億円増)。
8週ぶりに増加。
裁定買い残は208億円減の8525億円。
(当限は7490億円なので198億円減)。
4週ぶりに減少。
今年の曜日別勝敗(7月9日まで)
↓
月曜15勝10敗
火曜14勝11敗
水曜10勝17敗
木曜16勝9敗
金曜13勝14敗
6月第5週の海外投資家動向
↓
現物2737億円売り越し(2週連続)
先物3070億円売り越し(4週間ぶり)
合計5808億円売り越し(3週間ぶり)。
競馬においてデータ重視とパドック重視とどちらが当たるのだろうか。
どちらも当たらないと言えばそれまでだが、理路整然としたデータはあっさりと間違う気がする。
一方でどこが良いのかわからないがパドックでの歩様が良い馬が僥倖のように勝つこともある。
株も一緒だろうか。
「データよりも直観」とすると理論派や学問チック大好きな市場関係者からは叱責されそうだが・・・。
個人の持ち株比率が少し増えて外国人は横ばい。
日本企業の個人株主数は308万人増加し延べ5981万人。
若年層が増加しているのは「バブル崩壊のトラウマがないから」との分析だ。
日本の家計金融資産に占めるエクイティ比率は約1割。
米国は4割強、欧州は3割弱。
どうしても個人にすがる株式市場という印象はぬぐえない。
しかし・・・。
この30年株を売り続けた金法や事法は「羹に凝りて膾を吹く」状態。
そもそも日本株のバブル以降の下落は外国人の先物商いと外国人の「持ち合い廃止」論に端を発している。
日本の論理でなく、海外の論理で株を「売らされてきた」のが歴史だ。
しかし外国人持ち株比率も3割程度で打ち止め。
これ以上買い増しを期待することが多いがいかがなものだろう。
むしろ、持ち合い復活とか純投資増加に期待する声があってもいいだろう。
異端の説にはなるがESGなどに学問チックにかまけているよりはよほど役に立とう。
二重課税となる有価証券取引税やキャピタルゲイン課税の税収はせいぜい1兆円弱。
非課税にしてキャピタル課税を消費や再投資に回してもらった方がよほど社会の役に立とう。
株は「金持ちのもの」という旧弊的発想からの脱却が必要だ。
そして、運用先をなかなか見つけられない金融機関だって配当だけで2%弱の投資は融資より悪くないとも思える。
因みに・・・。
2000年から2019年まででキャピタルゲインがマイナスになったのは土地が12回、株が8回である。
(内閣府「国民経済計算」。
「ゲインの時に課税するなら、ロスの時には払い戻しをしないといけない」という発想は一顧だにされない。
★日経平均想定レンジ
下限28000円(心理的節目)―上限29685円(5月10日高値)
ある税理士さんがまとめてくれた「路線価のレポート」。
土地神話が崩れてバブルは崩壊した。
日経平均は1989年の高値38915円を取り戻してはいない。
しかし、不動産価格は相続税路線価で見てみると明らかに復活してきている。
いつも話題になる場所は東京銀座の鳩居堂前。
1987年(昭和62年)平米1520万円→1993年(平成4年)同3650万円。
そこから下落に転じその後の底値は1997年(平成9年)の同1136万円。
2000年(平成12年)から再度上昇し2008年(平成20年)に同3184万円。
2012年(平成24年)に同2152万円まで調整。
2013年(平成25年)から昨年の同4592万円まで上昇。
今年は同4272万円と7.2%の下落だがそれでもバブル最高値の3650万円よりは高い。
背景としては外国人マネー、REITの誕生などさまざまあろう。
しかし少なくとも不動産を買う向きはバブル期以上にいたことになる。
これが現実。
こんなアノマリーもあった。
↓
3月下落→5月上昇(3月と5月は逆相関)。今年はハズレ
4月下落→8月上昇(4月と8月は逆相関)。
7月上昇→12月上昇→期待、7月下落→10月下落(7月と12月は正相関)。
9月下落→10月下落、9月上昇→10月上昇(9月と10月は正相関)。
10月上昇→翌年2月上昇、10月下落→翌年2月下落(10月と翌年2月は正相関)。
NHK大河ドラマでは渋沢栄一の故郷「埼玉県」。
そして一橋慶喜の水戸家は「茨城県」。
晩年は「静岡県」。
という連想なのだが・・・
みずほ証券のクオンツリポートは「8月20日夜に発表予定のFTSEジャパンの定期見直しについて」。
以下は想定パッシブ需要。
・FTSEジャパン(ラージ・ミッド)
採用候補
銘柄略称 | パッシブ需要(百万円) | 売買日数 | 確度 | |
---|---|---|---|---|
3923 | ラクス | 3299.9 | 1.21 | High |
9107 | 川崎船 | 4918.7 | 0.68 | High |
6951 | 日電子 | 3658 | 1.3 | High |
3774 | IIJ | 2814 | 3.98 | High |
3292 | イオンリート | 3836.6 | 4.63 | High |
4443 | Sansan | 2292 | 2.36 | High |
3697 | SHIFT | 2773.4 | 1.89 | High |
4812 | ISID | 1578.1 | 4.05 | High |
8985 | JHR | 2853.2 | 2.78 | High |
7780 | メニコン | 2918.1 | 4.73 | High |
除外候補
銘柄略称 | パッシブ需要(百万円) | 売買日数 | 確度 | |
---|---|---|---|---|
9412 | スカパーJ | -740.2 | -1.89 | High |
9505 | 北陸電 | -1537.1 | -4.55 | High |
4534 | 持田薬 | -1347.3 | -8.71 | High |
9616 | 共立メンテ | -1312.7 | -0.92 | High |
2270 | 雪印メグ | -1306.3 | -4.32 | Mid |
3863 | 日本紙 | -1745.8 | -2.01 | Mid |
8334 | 群馬銀 | -2162.7 | -7.27 | Low |
・FTSEジャパン(スモール)
採用候補
銘柄略称 | パッシブ需要(百万円) | 売買日数 | 確度 | |
---|---|---|---|---|
9418 | USENNEXT | 551.8 | 1.11 | High |
2980 | SREHD | 682.5 | 0.6 | High |
6564 | ミダック | 373.5 | 0.89 | High |
4449 | ギフティ | 655.8 | 0.8 | High |
3465 | ケイアイスター | 507.7 | 1.09 | High |
7816 | スノーピーク | 672.7 | 0.83 | High |
4971 | メック | 696.8 | 1.81 | High |
3836 | アバント | 510.6 | 4.76 | High |
4427 | EduLab | 290.7 | 2.42 | High |
6088 | シグマクシス | 562.9 | 2.94 | High |
6490 | 日ピラー | 550.6 | 1.88 | High |
3031 | ラクーンHD | 577.6 | 0.39 | High |
3688 | CARTA HD | 260.1 | 1.1 | High |
3328 | BEENOS | 589.5 | 1.05 | High |
4432 | ウイングアーク | 371.2 | 1.59 | Mid |
9663 | ナガワ | 807.3 | 13.98 | Low |
5273 | 三谷セキ | 485.3 | 9.49 | Low |
除外候補
銘柄略称 | パッシブ需要(百万円) | 売買日数 | 確度 | |
---|---|---|---|---|
6291 | エアーテック | -149.1 | -0.69 | High |
8551 | 北日銀 | -188.2 | -8.9 | High |
1866 | 北野建 | -163 | -19.3 | High |
6798 | SMK | -200.2 | -9 | High |
4229 | 群栄化 | -173.4 | -6.28 | High |
4620 | 藤倉化 | -183.7 | -11.26 | Mid |
6418 | 金銭機 | -139.5 | -6.27 | Mid |
ゴールドマン・サックスがサッカー欧州選手権「ユーロ2020」の優勝チームをイングランドと予測。
ゴールドマンは当初、ベルギーが優勝すると予測していた。
ただイタリアに2対1で敗れたことから予想を変更したという。
イングランドが1966年以来の優勝を果たすと予測したことになる。
イングランドは7日に決勝進出をかけてデンマーク戦。
決勝はイタリア対スペインの勝者との間で行われる。
ゴールドマンの予測モデルでは、現在イングランドが決勝に進出する確率が57.7%。
優勝する確率が31.9%。
スペインはそれぞれ54.6%と24.6%、
イタリアは45%と22.4%。
準決勝の予想はイングランドがデンマークに2対1で勝ち、スペインがイタリアに延長戦の末に2対1で勝つと見込んでいる。
ゴールドマンの予測モデルは、チームの強さ、最近のフォーム、試合の場所、主要なトーナメントのパフォーマンスなど様々な要因を考慮。
1980年以降に行われた約6000試合のデータを利用しているという。
(兜町カタリスト 櫻井英明)