話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(8月10日→8月13日の週)
Quick調査の7月30日時点の信用評価損率は▲10.03%(前々週▲9.66%)。
2週連続の悪化。
3月5日時点以来の▲10%台。
7月30日時点の信用売り残は37億円減の6548億円。
2週連続で減少。
同信用買い残は95億円減の3兆5519億円。
2週ぶりに減少。
金額ベースでの信用倍率は5.42倍(前週は5.41倍)。
4週連続で5倍台。
7月30日時点の裁定売り残は963億円減の5189億円。
(当限は4789億円なので960億円減)。
5週ぶりに減少。
裁定買い残は398億円減の6239億円。
(当限は5096億円なので387億円減)。
2週連続で減少。
今年の曜日別勝敗(8月6日まで)
↓
月曜18勝12敗
火曜16勝13敗
水曜11勝20敗
木曜18勝10敗
金曜14勝16敗
7月第4週の海外投資家動向
現物579億円売り越し(2週連続で売り越し)
先物609億円買い越し(5週ぶりに買い越し)
合計24億円買い越し(5週ぶりに買い越し)
★月末安の歴史(11カ月連続安)
7月末498円安(→479円高)
6月末21円安(→84円安)
5月末289円安(→45円安)
4月末241円安(→518円高)
3月末253円安(→210円高)
2月末1202円安(→697円高)
1月末534円安(→427円高)
12月末123円安(→185円安)
11月末211円安(→353円高)
10月末354円安(→318円高)
9月末353円安(→売買停止)
8月末257円高(→1円安)
7月末629円安(→485円高)
6月末293円高(→166円安)
アノマリーは「米大統領選挙の翌年8月の米株は弱い」。
1950年以降の平均でNYダウは1.17%安。
S&P500は1.4%安、NASDAQは1.2%安。
NYダウがアンダーパフォームする傾向だ。
1988~2020年までの過去33年。
8月はNYダウとS&P500は最もパフォーマンスが悪い月。
「史上最高値圏のNY株の反動安警戒」という見方もある。
8月は1990年の湾岸戦争、1998年のロシア危機などの大きな事件もあった。
遥か昔はニクソンショックだった。
インドの代表的株価指数のSENSEは先週過去最高値を更新。
「新型コロナウィルスの感染拡大ペースは落ち着いた。
足元の景気は回復基調。
企業業績も堅調。
市場に資金流入しやすくIPOの増加もマネーの的」との声が聞こえる。
インドのIPOは昨年15件。
今年はすでに28件。
デルタ株(インド株)はどうなったのだろう。
SENSEXの動きからは「デルタの向こうにユーフォリアがある」と考えられなくもない。
★日経平均想定レンジ
下限27580円(ボリンジャーのマイナス1σ水準)―上限28562円(75日線水準)
8月のこの10年間は、日経平均 4勝6敗 平均▲1.41% (20年は6.6%の大幅上昇)。
外国人動向 1勝9敗 (一昨年まで9年連続売り越し)。
ドル円5勝5敗 (8月の円高と言う割に・・・米債の大量償還)
1993年から8月は、
NYダウ 16勝12敗=勝率57% 99位、平均▲0.5%=最下位
日経平均 12勝16敗=勝率43% 同率11位、平均▲1.2%=最下位
8月は○○ショックと呼ばれる大きな下落も多い
19900年イラクによるクウェート侵攻、
98年ロシア通貨危機、
2000年日銀のゼロ金利解除、
06年CPIショック(債券市場)、
07年パリバショック、
11年為替介入、日銀追加緩和決定、
14年オバマ大統領「イスラム国」空爆承認、
15年人民元切り下げ
日経500平均について。
日経500種平均株価は、日経平均株価と同じ「ダウ式」により算出する平均株価。
日経500平均の銘柄をベースとして、日経業種中分類(36種)による業種別日経平均株価もあわせて算出している。
構成銘柄は東京証券取引所第一部に上場する銘柄(親株式、内国株)から選定された500銘柄。
ただしETF、REITなどの普通株式以外は除外。
毎年4月初に、過去3年間の売買高、売買代金、時価総額をランキングした結果で構成銘柄の定期見直しを実施。
選定過程において、前年の銘柄は参考にしない。
経営再編や経営破綻などで欠員が出る場合には「臨時入替」で銘柄補充。
算出開始は1982年1月4日(1972年1月4日まで遡及計算)。
東京証券取引所が開場している時間帯に1分間隔で算出しています。
対象銘柄は固定されず比較的全面的に見直される
日経225との大きな違いは銘柄数。
日経500の方が多いのでより市場の状況を反映すると考えられている。
日経500の算出基準は毎年4月初旬において過去3年間の
(1)売買代金
(2)出来高
(3)時価総額
これをランキングした結果がベース。
日経225は以下を参考にする
(1)市場の流動性
(2)構成銘柄におけるセクター比率
日経500構成銘柄で日経225非採用の代表的銘柄群
任天堂
キーエンス
ニトリ
日本電産
村田製作所
HOYA
ユニ・チャーム
MonotaRO(モノタロウ)
ネットワンシステムズ
神戸物産
日経500平均のETFは見当たらない。
おそらく、日経500平均株価を対象とした先物がないからだろう。
採用銘柄一覧。
↓
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/component?idx=nk500av
(兜町カタリスト 櫻井英明)