話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(11月15日→11月19日の週)
Quick調査の信用評価損率は▲7.87%(前週▲7.68%)。
2週連続で悪化。
11月5日時点の信用売り残は441億円増の7123億円。
2週ぶりに増加。
同信用買い残は898億円減の3兆5063億円。
3週ぶりに減少。
信用倍率は4.92倍。
2週ぶりに4倍台。
11月5日時点の裁定売り残は54億円増の58億円。
(当限は58億円なので54億円増)。
5週ぶりに増加。
裁定買い残は1240億円減の6113億円。
(当限は6113億円なので1240億円減)。
6週連続で減少。
10月第4週の海外投資家動向。
現物1414億円売り越し(2週連続売り越し)。
先物500億円買い越し(2週連続買い越し)。
合計914億円売り越し(4週間ぶり)。
10月第3週の海外投資家動向。
現物1089億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
先物2550億円買い越し(5週ぶりに買い越し)。
合計1461億円買い越し(3週連続)。
今年の曜日別勝敗(11月12日まで)
↓
月曜24勝18敗
火曜23勝20敗
水曜16勝28敗
木曜24勝17敗
金曜23勝21敗
銘柄というのは理解不能や業務内容のわからないものが好まれるのかも知れない。
1990年半ば。
当時上場してきたソフトバンクという会社は意味不明だった。
業容としてはパソコン関係の書籍の販売がメイン。
何も作っていない。
大したものは提供していない。
アメリカのイベント会社を買収したりしていて「ソフトの銀行ってどんな銀行」という疑問もあった。
創業者はほら吹きのような大言壮語が目立っていたが市場はその発言とビジョンに心酔するか否定するかのどちらか。
当時の店頭市場の小悪魔みたいな存在だった。
その後ボーダフォンを買収し実業についたかと思えば21世紀になって本性を現した。
「当社は投資会社です」。
30年近い歴史をたどってみればその本質は「投資会社」だったことが理解できよう。
しかし20世紀には投資会社という存在はうさんくさく理解不能だった。
登場時期が早過ぎて市場の理解不能を招いたのだろう。
しかし当時の怪しさやうさん臭さはここまでの成長の原動力だったような気もする。
最近上場してきた企業も「理解不能」なものが多いかそこに利があるのかも知れない。
★日経平均想定レンジ
下限28546円(10月22日安値)―上限30795円(9月14日高値)
MSCIスタンダードインデックスの四半期毎の定期組み入れ銘柄見直しが発表された。
11月は5月と共に先進国指数で大規模に見直されるタイミング。
日本銘柄は新規採用が2銘柄、除外が15銘柄。
新規採用は、ベネフィット・ワン(2412)、オープンハウス(3288)の2銘柄。
除外は、エービーシー・マート(2670)、アコム(8572)、カシオ計算機(6952)、
ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)、久光製薬(4530)、ナブテスコ(6268)、
日本ハム(2282)、日本精工(6471)、ペプチドリーム(4587)、
ピジョン(7956)、THK(6481)、東邦瓦斯(9533)、東北電力(9506)、
ユナイテッド・アーバン投資法人 投資証券(8960)、ヤマダホールディングス(9831)の15銘柄。
昨年11月の21銘柄除外・今年5月の29銘柄除外に続き、日本株式の存在感が相対的に後退。
ただ、日本株の持ち直しに伴い徐々に除外が減少する可能性もある。
既存の採用銘柄についても、FIF(外国人投資可能浮動株比率)の変更は増加3銘柄・減少なし。
11月30日終値ベースで指数に反映される。
相場確変は「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、
未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。
戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、
子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、
寅(とら)千里を走り、卯(う)は跳ねる」。
来年は十干が「壬(みずのえ)」、十二支が「寅」の年。
干支は「 壬寅(みずのえとら)」。
「壬」は「妊に通じ、陽気を下に姙(はら)む」、
「寅」は「?(ミミズ)に通じ、春の草木が生ずる」という意味。
そのため「壬寅」は厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となるイメージだと。
格言は「戌亥の借金、辰巳で払え」
前回の寅年【2010年のポイント】
(1)寅は千里を走らない
2003年型の値動きを想定
1950年(昭和25年)は朝鮮戦争動乱を契機に53年2月まで続いた戦後復興相場の起点。
1986年(昭和61年)は都心部商業地の地価上昇率が50%を超えバブル相場がスタート。
1998年(平成10年)は年間下落率が9.3%だったが2000年4月まで続くITバブルのスタート台になった。
ただし過去2勝5敗と勝率は十二支の中で最悪。
市場関係者は「歴史的にはその次の年へのステップ」と言い出し始めるのだろう。
寅の動きの教訓:普段は寝転び、獲物のあるときだけは真剣に走る
因みに「寅年銘柄」を思い浮かべてみると・・・。
↓
トラスト中山(9830)
リゾートトラスト(4681)
ベルトラ(7048)
タイガースポリマー(4231)
イントランス(3237)
トライステージ(2178)
Jトラスト(8508)
トランザクション(7818)
阪神阪急(9042)
ライドオン(6082):釜寅
アシックス(7936):オニツカタイガー
トヨクモ(4058):2010年創業
ゼネラル・エレクトリック(GE)の企業を3分割しそれぞれが上場企業となると発表。
3企業はそれぞれ航空分野、エネルギー分野、ヘルスケア分野。
GE本体が航空分野を担う。
エネルギー分野では傘下のGEリニューアブル・エナジー、GEパワー、GEデジタルを統合し2024年初にスピンオフ。
またGEヘルスケアを23年初に分割。
GE本体が19.9%を保有。
カルプCEOのコメント。
「投資家からの圧力を受けて会社分割を決定したわけではない。
業界をリードする3つのグローバルな公開会社を設立。
各会社は長期的な成長と価値を促進するために、事業への集中を高め、資本配分を調整。
柔軟な戦略の恩恵を享受することができる」。
東芝の発表が先かGEが先かというのは些細な問題だが・・・。
225採用銘柄のEPSが一気に減少。
SBGの21年7─9月期は3979億円の純損失。
4─9月期累計の上半期純利益も前年比8割減の3635億円と大きく減少。
SBGは通期見通しを発表していないが通期純利益の市場予想平均値は1兆3380億円。
黒字見通しながら前期の5兆円レベルには程遠い。
2019には1兆円を超える赤字を出した光景があった。
加えて自社株買いを1兆円。
大きすぎて扱いが困る。
いっそのこと、日経224銘柄にしてもらった方がスッキリする。
明るいのは自動車。
世界の自動車生産が復調に向かっているとの報道。
トヨタは12月に過去最高水準の100万台規模の生産を計画。
ホンダや米ゼネラル・モーターズ(GM)も年末から来年1月にかけて増産に転じる。
背景は「半導体確保に一定のめどが立った」こと。
新型コロナウイルスの感染拡大一服も寄与。
日本海の松葉ガニの漁が6日に解禁。
初セリで石川県の最高級の「輝」は1匹500万円。
鳥取県の2019年についた過去最高値に並んだ。
福井県の「極」は過去最高の80万円。
兵庫県では最高値が222万円。
鳥取県は90万円だった。
結論は「昨年より高い」。
コメントは「ご祝儀ではなく地に足がつけてブランド価値を高めてきた結果」。
忘れていた数式は「円換算ダウ平均×0.008プラス1741円」。
これが日経平均の目標中心値を表現するという。
2017年の楽天証券のレポートに登場していた。
直近に当てはめてみると・・・。
36319×112.86×0.008+1741円=34532円。
現在の日経平均は29000円台。
確かに日経平均の割安感は漂う。
自虐的に海外信仰思想で計算してみると・・・。
為替が113円として38915円の過去最高値を超えるにはNYダウの41121ドルが必要という計算。
遠いのか近いのか微妙な数字だ。
(兜町カタリスト 櫻井英明)