みちしるべ 21年12月27日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》



(12月27日→12月30日の週)

12月17日時点のQuick調査の信用評価損率は▲11.21%(前週▲10.87%)。
8週連続で悪化。
12月17時点の信用売り残は303億円減の7492億円。
2週ぶりに減少。
同信用買い残は710億円減の3兆5169億円。
3週連続で減少。
信用倍率は4.69倍(前週4.60倍)。
2週連続で4倍台。
12月17日時点の裁定売り残は196億円減の982億円。
2週連続で減少。
裁定買い残は86億円増の2927億円。
4週間ぶりに増加。

今年の曜日別勝敗(12月24日まで)

月曜26勝22敗
火曜26勝22敗
水曜21勝30敗
木曜27勝20敗
金曜25勝25敗

12月第3週の海外投資家動向。
現物4660億円売り越し(6週連続売り越し)。
先物1525億円買い越し(2週連続で売り越し)。
合計3134億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。

12月第2週の海外投資家動向。
現物27333億円売り越し(5週連続売り越し)。
先物5130億円買い越し(3週ぶりに売り越し)。
合計2396億円買い越し(4週ぶりに買い越し)。

12月第1週の海外投資家動向。
現物1201億円売り越し(4週連続売り越し)。
先物7069億円売り越し(2週連続売り越し)。
合計8270億円売り越し(3週連続売り越し)。

海外投資家の6週連続売り越しは2020年3月の8週連続以来。
現物の売り越し額(4660億円)は9月最終週の4889億円以来。
6週間の売り越し額合計は1兆2926億円。


「日経平均が上がるには外国人の買いが増えるような何か大きな材料が必要」。
そういう市場関係者の声が下落最中の週末週初には聞こえた。
しかし東京は何の好材料も見当たらないまま火曜日に切り返し。
NY市場も取り立てて好材料など見当たらないがやはり火曜日に4日ぶりの反発。
「自律反発」という都合の良い見方で片づけられてしまう。
下がれば「調整」、上がれば「自律反発」。
便利な言葉だが、ひょっとすると相場そのものが材料ではなく「リズム」で動いているからかも知れない。
あれこれ数字を弄り回すよりも、邪な心を捨ててピュアに相場に対峙するというのが原点だろう。
結局人間心理の集積が相場なのだから、平仄は重要なマターだ。
それを欧米の指標や世界の出来事で解釈しようとするから見間違えやすくなる。
「理外の理」こそ相場の本質なのかも知れない。
大きなパワーの前では、ESGもSDGsも何の抵抗力も発揮しないことだけは間違いない。

サンタクロース・ラリー(SCR)への期待というアノマリー。
年の最後の5営業日と年明けの2営業日まで7営業日の間、米株が強含むというジンクスだ。
休日前後の米株のパフォーマンスで8つの休日の調査。
クリスマス前は一貫して強かったという。
クリスマスの2日前にあたる22日(水曜日)は過去33年でより強かったとうのが経験則。
NYダウは平均0.25%上昇していた。
ラッセル2000は0.35%上昇。
中小型株がアウトパフォームする傾向にあるという。

ゴールドマン・サックスの「2022年のインターネットセクターの10大テーマ」のリポート。
ソーシャルコマースの台頭(ビデオショッピング、キュレートされたおすすめ、ビジュアル検索、ローカリゼーション)、
クラウドコンピューティング採用の継続的な強さ、
パンデミック(感染の世界的流行)後の環境における成長を定着させ、複合させる広範なグローバルデジタル化の採用の『標準化』、
および従来のEコマース(電子商取引)とデジタル広告ビジネスモデルの境界の曖昧さ。
「トップピック」は2022年もアマゾン。


★日経平均想定レンジ

下限27935円(月足陽線基準)−上限30000円(心理的節目)

12月SQ値は28523円。
12月月足陽線基準27935円。
年足陽線基準は27258円。
昨年比プラス基準は27444円。

電子端末では「緊急アンケート調査・プロが選ぶ世界の有望株2022」。
トヨタ自動車(7203)が首位。
米国のマイクロソフトやアップルなどのハイテク関連銘柄も上位。

■注目テーマはEVやDX、メタバース 「グロース優位に」

【22年に注目する投資テーマ(1人5つまで回答)】

1位 電気自動車(EV)・環境車
2位 DX(デジタルトランスフォーメーション)
3位 メタバース、カーボンニュートラル(温暖化対策)、半導体
6位 人工知能(AI)
7位 再生可能エネルギー、経済再開(観光、空運など)
9位 ハイテク大手に対する規制、宇宙開発

【22年の有望銘柄は】

1位 トヨタ自動車
2位 米アップル、米マイクソロソフト
4位 米エヌビディア
5位 ソニー、米テスラ、米メタ・プラットフォームズ
8位 KADOKAWA、デンソー、東京エレクトロン、日本製鋼所、野村総合研究所、レーザーテック、
米アプライドマテリアルズ、米アマゾン・ドット・コム、米アルファベット

木曜日経トップ記事は「新型量子計算機、30年にも」の見出し。
NTTと東大が光技術を用いて開発したという。
「パラダイムシフト」という表現もあるが、世界と戦う競争の鐘がなった印象。
「6G」で勝つぞ、量子も負けない。
IBMなどが開発しているのは「超電導方式」。
NTTは「光量子コンピュータ」。
NTTの矜持が変化をもたらしてくれるのではなかろうか。
日立のシリコン方式も楽しみではある。


日経元旦朝刊「見出し」

06年「強い日本の復活」
07年「富が目覚め経済まわす」
08年「沈む国と通貨の物語」
09年「危機が生む未来」
10年「成長へ眠る力引き出す」=基本テーマは変らない
11年「先例なき時代に立つ」
12年「開かれる知、つながる力」の意味=「C世代を駆け抜ける」。
・・・その「C」はComputer、Connected、Community、Change、Create。
13年「5割経済圏:アジアに跳ぶ」
14年「空恐ろしさを豊かさに」。年始恒例の連載テーマ「リアルの逆襲」
15年「変えるのはあなた」
16年「目覚める40億人の力(インド俊英、続々頂点に)」
17年「『当たり前』もうない(逆境を成長の起点に)」
18年「溶けゆく境界、もう戻れない。デジタルの翼に解き放たれ境界を溶かしていく」
19年「つながる100億の脳・・・知の探究。常識通じぬ未来へ」。
20年「さびつく成長の公式・・・競争・革新・新たな挑戦」
21年「脱炭素の主役 世界を競う ・・・日米欧中 動く850兆円」


「掉尾の一振」のアノマリーの検証。
過去25年の大納会前5日間の動向は18勝7敗。
勝率72%。

2020年:26682.35円→27444.17円 △761.82円
2019年:23800.98円→23656.62円 ▲144.38円
2018年:20166.19円→20014.77円 ▲151.42円
2017年:22939,18円→22764.94円 ▲174.24円
2016年:19394.91円→19114.37円 ▲280.54円
2015年:19033.71円△147.01円
2014年:17450.77円▼184.37円
2013年:16291.31円△420.89円
2012年:20395.18円△355.85円
2011年: 8455.35円△60.19円
2010年:10228.92円▼117.56円
2009年:10546.44円△168.41円
2008年: 8859.56円△135.78円
2007年:15307 .78円△276.18円
2006年:17225.83円△120.87円
2005年:16111.43円△170.06円
2004年:11488.76円△279.32円
2003年:10676.64円△304.13円
2002年: 8578.95円△172.07円
2001年:10542.62円△109.10円
2000年:13785.69円△358.61円
1999年:18934.34円△472.41円
1998年:13842.17円△62.72円
1997年:15258.74円△459.34円
1996年:19361.35円▼329.11円

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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