話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(2月14日→2月18日の週)
2月4日時点のQuick調査の信用評価損率は▲12.18%(前週▲15.75%)。
2月4時点の信用売り残は370億円増の7005億円。
2週連続で増加。
同信用買い残は237億円減の3兆3198億円。
3週連続で減少。
信用倍率は4.74倍(前週5.26倍)。
4週ぶりに4倍台。
2月4時点の裁定売り残は355億円増の317億円。
6週ぶりに増加。
裁定買い残は85億円減の3523億円。
2週ぶりに減少。
今年の曜日別勝敗(2月10日まで)
↓
月曜3勝1敗
火曜3勝3敗
水曜4勝2敗
木曜2勝4敗
金曜2勝3敗
2月第1週の週間海外投資家動向。
現物1705億円売り越し(4週連続で売り越し)。
先物435億円売り越し(4週連続で売り越し)。
合計2140億円売り越し(4週連続で売り越し)。
1月第4週の週間海外投資家動向。
現物2009億円売り越し(3週連続で売り越し)。
先物3266億円売り越し(3週連続で売り越し)。
合計5276億円売り越し(3週連続で売り越し)。
今日の延長戦でしか考えない思考法。
換言すれば「通りすがりの相場観」。
日替わりで長期思考は薄い。
これが大半の市場観測なのだろう。
あたかも先を見ているように聞こえることもある。
それでもその日の相場の強弱にされている。
高ければ強気、安ければ弱気。
昨日の弱気も相場の上昇を見れば、なぜか「買うしかない」。
昨日の強気も相場の下落を見れば「待つも相場、見るも相場。調整もある」。
この不思議な傾向は専門家も素人の域を出ないような気がする。
せいぜい「専門家は理路整然と間違える」傾向が強いだけだろう。
直観を軽視し、適当な数字を持ってきて説明するのが専門家であるにすぎないとも言える。
ということは、数字を持ち出す術に長けているのが専門家なのかもしれない。
重要なのは通りすがりの相場観ではない。
保存の効く相場観だろう。
★日経平均想定レンジ
下限27000円(ボリンジャーのマイナス1σ)−上限28877円(ボリンジャーのプラス2σ水準)
英科学誌ネイチャーの「2022年に注目すべき7つの技術」と題する特集。
たんぱく質の構造解析や量子コンピューターを実現する手法などを選んだ。
多くがバイオ分野と深く関係する技術。
米アルファベット傘下の英ディープマインドが人工知能(AI)で、たんぱく質構造をアミノ酸配列から推定するソフトを開発。
既にヒトと20種類のモデル生物に用いた。
約44万のたんぱく質構造も解析しており信頼性の高いデータとして使えるという。
原子レベルで観察できる電子顕微鏡とAIによる分析で、たんぱく質の立体構造の解明が急ピッチ。
詳しく解析できれば、機能が分かり医薬品開発などに役立つ。
ゲノム編集をより正確にする技術や、ゲノム編集技術を基にした診断、遺伝子治療、ヒトゲノムを詳細に調べる技術なども取り上げた。
IT分野で選ばれた量子コンピューターは0と1を重ね合わせた「量子ビット」を単位に計算する。
量子ビットは超電導やイオンなど様々な方式がある。
東証と大阪取引所が公表した投資部門別売買状況。
2022年1月4ー28日までに海外投資家が1兆1021億円(現先計)、
都銀・地銀と信託銀行がそれぞれ約2500億円を売り越した。
一方、個人が934億円、投信が3861億円、事業法人が2399億円を買い越し。
また、日銀は上場投資信託(ETF)を1402億円買い入れた。
海外勢の売り越しは3か月連続。
この間の売り越し額は2兆円を超えた。
2015年以降、1月に海外勢が日本株を買い越すとその年は買い越しとなる。
対照的に1月に売り越した場合は年間も売り越しとなる傾向が続いている。
21年1月は5696億円売り越し、21年を通じた売り越し額は2兆4652億円だった。
水曜日経朝刊では「1兆円資金化振り出しに」の見出し。
SBGの決算を受けて「戦略に狂いが生じている」との解釈だ。
SBGの第3四半期の純利益は290億円。
前年同期の1兆1719億円に対して98%減益だ。
SBGの単独の有利子負債は約14兆円。
そのうち4割は保有株を担保にした借り入れ。
社債発行を含めた年間利払い額は2400億円。
金利高・株安で身動きが取れなくなるのかどうか。
ここは正念場。
アーム株の売却断念も悪材料となる。
孫氏のコメントは「冬の嵐はまだ終わらず」。
株高だと賞賛しての英雄視、株安だと笛吹ピエロ。
いずれにしても投資会社が日本経済の代表格ではあり得ない。
国内で全固体電池や関連部材の開発が進む
↓
TDK(6762) 高い安全性を求められるウエラブル機器などでの用途を想定
村田製作所(6981) ウエラブル危機への搭載めざし、容量拡大のための材料変更などを推進中
マクセル(6810) コイン型全固体電池を世界で初めて実用化
日本電気硝子(5214) 全固体ナトリウムイオン電池を開発中
GSユアサ(6674) イオン伝導度と耐水性を高めた窒素含有硫化固体電解質を開発
三井金属(5706) 全固体名取ウミウイオン電池用個体電解質のサンプル供給を開始
日本ケミコン(6997) 全固体電池の特性向上に必要な銅電助剤で、二次電池材料事業に参入
(兜町カタリスト 櫻井英明)