話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(4月4日→4月8日の週)
3月25日時点のQuick調査の信用評価損率は▲11.36%(前週▲12.27%)。
2週連続で好転。
3月25日時点の信用売り残は1226億円増の9758億円。
3週連続で増加。
同信用買い残は896億円減の2兆9503億円。
3週連続で減少。
信用倍率は3.02倍(前週3.56倍)。
3月25日時点の裁定売り残は136億円増の2514億円。
3週連続で増加。
3月4日時点は42億円だった。
裁定買い残は1692億円増の1兆3237億円。
4週連続で増加。
2月25日時点は4283億円だった。
3月第4週の週間海外投資家動向。
現物1649億円売り越し(5週連続で売り越し)。
先物2884億円買い越し(3週連続で買い越し)。
合計1234億円買い越し(2週連続で買い越し)。
個人は3307億円売り越し(前週5777億円売り越し)。
信託銀行は1844億円の買い越し(前週361億円買い越し)
打ち先物が1566億円。
3月第3週の週間海外投資家動向。
現物1955億円売り越し(4週連続で売り越し)。
先物4695億円買い越し(2週連続で買い越し)。
合計2740億円買い越し(5週ぶりに買い越し)。
3月第2週の週間海外投資家動向。
現物9935億円売り越し(3週連続で売り越し)。
先物6785億円買い越し(4週ぶりに買い越し)。
合計3149億円売り越し(4週連続で売り越し)。
今年の曜日別勝敗(4月1日まで)
↓
月曜5勝5敗
火曜7勝6敗
水曜7勝5敗
木曜6勝7敗
金曜6勝7敗
★日経平均想定レンジ
下限26620円(25日線)−上限28899円(ボリンジャーのプラス2σ)
★騰落レシオ(25日)
日経平均株価 104.65 +4.20 (3/29) 直近高値 150.44(2021年9/28)直近安値 69.23(21年12/2)最安値 40.12(20年3/16)
マザーズ指数 106.25 +5.59(3/29) 直近高値 116.08(2021年9/13)直近安値 62.78(22年1/17)最安値 49.27(20年3/16)
★日経平均採用銘柄 PER13.58倍 1株利益 2080.44円 (3/28 2077.61円)(高値 2021/11/8 2179.25円)
(22年1/4 2078.14円 21年1/4 1084.51円 20年1/6 1639.92円 19年1/4 1763.93円 18年1/4 1519.48円 17年1/4 1180.37円)
★単純平均(東証1部全銘柄)2316.45円 +22.85円
(21年末 2390.86円 20年末 2341.19円 19年末 2327.02円 18年末 2077.20円 17年末2946.13円)
先日、あるところで見かけた料理人道場六三郎さんの「料理人心得」。
↓
〇利れる包丁
包丁が利れると楽しい
研ぐことが日課
〇調った味
食材の本性を見極めて
〇姿
すっきり盛り付け
美的センスを磨こう、食べやすいように
〇魚の目利き
刺身は日々新鮮、華
〇旬と少々造り
一番美味くて沢山採れる時
〇新しき発見、客の感動を
可もなく不可もなくは客離れの本
〇冷たき物は冷し、暖かきものは熱し
温度が御馳走
〇整理整頓
御挨拶、明るく元気で
出したら納う
ごみは拾う
開けたら閉める
こぼしたらふく
〇全てに想いやり、感謝
以上
平成三十年五月一日
料理人 道場六三郎 満八十七歳
「切れる相場観、ハーモニーのある相場、見栄えと美しさ、銘柄の目利き、
旬の銘柄は少しだけ、新しい発見・投資家の感動を、下げたものは下落・上げたものは上昇」。
こう言いかえると相場に繋がってくるものがある。
だから「材料の整理整頓、相場に想いやり・感謝」が必要となってくる。
加えれば・・・。
「上り有り、下り有、富士の山」。
↓
「上り有り、下り有、相場の山」だ。
昨日、業界の新人に伝えた言葉は「三つのゲン」。
↓
(1)原理
(2)原則
これを忘れないこと。
そして「変だな」と思ったら
(3)原典にあたる
これが相場の新人の心得。
日興証券という証券会社の超大先輩浦上邦雄氏。
その著書「相場サイクルの見分け方」(日本経済新聞出版)の復刻版。
今読み返しても新鮮な相場の言葉に溢れている。
まずガーンときたのはコレ。
「蟹は己が甲羅に似せて穴を掘るという。
私の場合も所詮は自らの経験と、乏しい知識の範囲内でしか相場について語れない。
従って、ない及ばざるところは多々あるであろう」。
達人ほどこういう謙虚さがにじみ出るもの。
本物ほどこういう言葉が多い。
恐れを知れるからこそ、こうなれるのだろう。
単なるイケイケドンドンからしてみると勉強になる。
「まずものごとの基本を学び、何度か予想だにしなかった難局を乗り越え、
経験を積まねばならぬ」。
これもその通りだが、見誤りや失敗を反省しない市場関係者が多いのも現実。
「バランス感覚を身に付け、いかにリスクを避けるかに腐心してこそ投資のプロ」。
これも身にしみる。
身に染みたものを列挙してみると・・・。
「株式相場の季節感=株式相場の四季」=
金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場」。
「出来高は株価に先行する」。
「騰落レシオは市場への新規資金の流入を表示する」。
「異常なほど過熱のシグナルは相場転換のシグナルとして重視する」。
「株価は高値に近づけば割り安に見えて底値に近づくと割高に見える」。
「金融相場で大相場を示現した銘柄は高値から2割程度下げたからといって
安易に買うべきでない。
それは旬から外れた作物の売れ残りを買うようなもの」。
「新高値銘柄数が急増しはじめたら業種銘柄を分析し、
年初来高値を買った場合でも投資性かは上がる」。
「株価の値上がりが人々の欲望を誘い、株価の大幅な値下がりが恐怖心を呼び起こす」。
「新安値銘柄数の減少は株価底入れのサイン」。
「家具付きの家を家具の値段で買う=割安株投資」。
「株式市場における長期的な強気材料が年間を通じて
さらに翌年も買い材料にされることは少ない。
株価がその好材料をせっかちに織り込んでしまうからである」。
「株価は心理的要因で動く。
株価は必要以上に大きく上下に振れる」。
「あらゆる立場の人が同じ条件でしかもリアルタイムに入手でき
る唯一最大の情報は株価である。
株価は知った次の瞬間には早くも変化している、
相場は絶えず流動する」。
「チャーチストたちは他人が何をしようとしているかを読もうとする。
株式相場の世界では驚くほど歴史が繰り返されるからだ」。
「株価水準そのものから株式の需給関係が生まれ、
この需給関係そのものが新しい株価を生み出していく」。
「常の相場に向かえ、乗るは大相場のみ。
通いの相場が逆張り、運びの相場は順張り」。
「低位株は低位株以下にはならない。
いずれ中位株か値がさ株になる可能性は否定できない。
値がさ株は中位株や低位株に転落する可能性がある」。
「相場の光と影を見た上で、でも株式市場にはロマンがある」。
「企業収益であれ、金利の動向であれ、その水準や投資価値の問題よりも、
その方向性が重要」。
「インデックス運用の設定が集中すると、相場に表情がなくなる」。
1986年の全店ファックス放送は「東京電力、東京ガスを信用で買うべし」。
1987年大発会には「住友信託銀行」とのご宣託だった。
その後の相場はその通り。
「簡明な運用システムと自らの相場観を必要としないファンドマジャーの
組み合わせによって好成績を上がたファンドを見ると、
マネーマネジメントの明日を見る思いがする」。
1990年に書かれた本が今もって輝きを減じていない。
頭が下がる。
電子端末では「2022年3月は、香港株式市場にとって記録づくしの1カ月となった」との指摘。
悪材料が続き海外投資家は資本制限が厳しい中国本土株の代わりに香港株を売り浴びせた。
香港ハンセン指数の月間の値幅は2年ぶりの大きい水準。
本土株との価格差は12年ぶりの大きさになった。
ハンセン指数の月間値幅は29日時点で4346.63。
20年3月(5071.74)以来の大きさになった。
3月の高値は1日に付けた2万2761.71。
ここから2週間で2割近く下げ、15日には1万8415.08と約6年1か月ぶりの安値。
その後は中国当局の景気下支え策への期待から急速に値を戻23日に2万2000台を回復するジェットコースター相場。
ハンセン指数はチャートの形状でも20年3月を再現。
「ハンセン・ストックコネクト・チャイナAHプレミアム指数」。
値が大きいほど本土株が香港株より割高(香港株が本土株より割安)なことを示す指数は15日、151.71。
香港株が本土株より平均で約5割、割安になった。
およそ12年ぶりの大きさとなった。
喫煙所でよく目にするロシア人男性と日本人男性の会話。
「これからルーブルは上がるよ。
だって小麦だって原油だってルーブルで買うことになる。
みんなルーブルが必要になる」。
聞いている日本人は怪訝な顔で携帯を見てルーブル相場を確認していた。
実際、ロシア通貨ルーブルは9日続伸。
過去16営業日のうち15営業日で上昇している。
「プーチン大統領が天然ガスの代金をルーブルで支払うことを要求した」からとの理由だ、
ただルーブルは西側諸国の制裁導入を受け2021年末の水準から約40%下落していた。
この中期大幅安、目先続伸のルーブル相場は本物なのかどうか。
ロシア人はルーブルが必要になると言うが、どうも違うような気がする。
単に目先のリバウンドに過ぎないと思うのだが。
得意げなロシア人の表情が脳裏から去らない。
(兜町カタリスト 櫻井英明)