みちしるべ 22年07月04日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(7月4日→7月8日の週)


6月24日時点のQuick調査の信用評価損率は▲12.23%(前週▲10.56%)。
2週ぶりに好転。
6月24日時点の信用売り残は746億円増の7725億円。
3週ぶりに増加。
同信用買い残は1019億円減の3兆1308億円。
3週ぶりに減少。
信用倍率は4.05倍(前週4.63倍)。
2週連続で4倍台。
6月24日時点の裁定売り残は270億円増の2725億円。
2週連続で増加。
裁定買い残は1360億円減の7579億円。
3週連続で減少。
翌限以降は売り残が99億円増の2289億円。
買い残が145億円増の1402億円。

6月第4週の週間海外投資家動向。
現物1656億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
先物1581億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計3237億円売り越し(2週連続で売り越し)。
個人は現物1017億円売り越し。
先物633億円売り越し。
合計1650億円売り越し。
信託銀行は現物745億円買い越し。
先物45億円買い越し。
合計791億円の売り越し。

今年の曜日別勝敗(7月1日まで)

月曜11勝12敗
火曜14勝11敗
水曜13勝11敗
木曜12勝13敗
金曜12勝12敗


今年のビルダーバーグ会議は3年ぶりに6月2日−5日に開催された。
場所はワシントンD.Cのマンダリン オリエンタル ワシントンDC。
21カ国から約120名の参加者が出席。
産業界、金融界、学界、労働界、メディアなどから多様な政治指導者や専門家が招聘された。

本年の主な議論テーマは、

(1)地政学的再編
(2)NATOの課題
(3)中国
(4)インド太平洋再編
(5)中米テックコンペティション
(6)ロシア
(7)政府と経済の継続性
(8)国際金融システムの崩壊
(9)偽情報
(10)エネルギー安全保障と持続可能性
(11)ポストパンデミックヘルス
(12)民主主義社会の分断
(13)貿易と脱グローバリゼーション
(14)ウクライナ

★日経平均想定レンジ

下限25520円(6月20日安値)−上限27389円(6月13日高値)

本来株価と言うのは景気の成長を好感して上昇するもの。
昨今はコレが歪な形になっている。
金利上昇→景気悪化。
金利上昇スピード遅延→景気悪化懸念後退。
だから強い経済指標に市場がネガティブに反応する。
これが正しい姿とは思われない。
将来の価値を金利で割り引くという債券畑的発想が机上計算での企業の成長の可能性を低下させる。
金利が3%上がったからといって10%成長している企業の価値は本当に減少するのだろうか。
金利上昇分を上回る成長をしている企業が買われない理由にはならない。
市場の多くはムードで形成されがちなもの。
所詮ムードに流されるのなら、理智的な計算など役に立つのだろうか。
素朴な疑問だが・・・。
市場はいつこのパラドックスに気が付くのだろうか。
もっとも市場はえてして奇妙奇天烈な相場観の呪縛を好むもの。
体でおかしいと感じても頭が納得してしまいがちな場所でもある。
格言は「専門家は理路整然と間違える」とある。
これは相場の天井でも大底でも起こり得ることだ。
まあブレがちでその日暮らしの相場観にしてみればどうでもよいことの部類かも知れない。

の昔90年代の頃にエクイティ部の金融法人や投信担当のトレーダーをしていた。
前日夕方から当日朝の寄り付きまでのポイントは需給動向とイベント。
指数絡みの入れ替えや投信の設定、売買動向、事業法人や金融法人、海外からのオーダーなど。
取引所関連のイベントもあった。
レーティングなども結構気にしていたような気がする。
これらはほとんど表に出るものではなく、どちらかというと「インナー」の世界のこと。
場立ち出身者が大半を占める株式部という体育会的世界だけでの話題や出来事。
どちらかと言うと目先的なことが多かったような気がする。
一方で調査部とか情報部。
こちらは海外の経済指標のスケジュールや政治経済イベントなどの話題。
今の株式分析の世界と一緒で一般的な話題だ。
共通しているのは通過することが重要で、中身を問うことはあまりなかったと記憶する。
これらが相まってエクイティ部という格好だった。
興味深いのは前者の「インナー」の世界の話題を市場は求めていたということ。
当時は手口も公開されていたからさまざまなインナーがあったし、求められていた気がする。
あくまでもインサイダーではなくインナーではあるが・・・。
もっとも市場関係者の興味の対象は今でもこの2つに分かれているのは一緒だろう。
ただ体でイベントを察知する人種は減ってきた。

国の税収は67兆円。
20年度の60超8216億円を抜いて過去最高となった。
当初予算想定は57兆4480億円。
昨年末に63兆8800億円に上方修正したがさらに上回った格好。
「21年度の歳出規模は140兆円超。
税収で賄えるのは半分。
財政健全化には歳出見直しも欠かせない。
もっともらしい解釈だが「未来はネガでなくポジにとらえたい」ところだ。

令和辛丑(かのとうし)三年相場予見の検証

睦月 (1月) 小浮動 (日経平均前月比1070円安)
如月 (2月) 一服 (日経平均前月比475円安)
弥生 (3月) 保ち合い (日経平均前月比1294円高)
卯月 (4月) 押し目買い(日経平均前月比973円安)
皐月 (5月) 軟調 (日経平均前月比431円高)
水無月(6月) 反発 (日経平均前月比788円安:24日まで)

全体的に軟調という見通しは間違っていないが、個別の月では間違っていそう。

「世の中を動かすのは欲望」。
というのは豊臣秀吉の300年以上も前の言葉。
陰謀渦巻いた鎌倉時代だって第一に優先されたのは自分の欲望。
この人間性は変わっていないだろう。
欲望と欲望がぶつかるから争いも起こるし起こってきた。
金銭欲、立身出世欲、支配欲、物欲、性欲、名誉欲。
欲望には限りがないが、多くのことは自分の欲望が優先される。
だから世の中が見えなくなることが多い。
立場を変えて相手の欲望を鑑みてみればどうだろうか。
株で言えば売り方は下落が欲望に繋がる。
その欲望のために持ち出してくる材料は何なのか。
商売で言えば相手が求めていることは何なのか。
その成就にパワーを注入すればうまくいくに違いない。
でも利他の大合唱が聞こえながらも自分の欲が垣間見えるからうまくいかない。
「スピードと情報管理」というのも大切なことだが、それ以前に「相手の欲望を見破ること」の方が重要だろう。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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