話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(8月1日→8月5日の週)
7月22日時点のQuick調査の信用評価損率は▲11.03%(前週▲12.36%)。
2週ぶりに好転。
7月22日時点の信用売り残は773億円増の8138億円。
3週連続で増加。
同信用買い残は1523億円減の2兆8740億円。
3週連続で減少。
信用倍率は3.531倍(前週4.11倍)。
6週ぶりに3倍台。
7月22日時点の裁定売り残は646億円減の3619億円。
2週連続で減少。
裁定買い残は1825億円増の9493億円。
2週ぶりに増加。
当限は売り残が802億円減の1030億円。
買い残が1700億円増の7729億円。
翌限以降は売り残が155億円増の2588億円。
買い残が124億円増の1764億円。
7月第3週の週間海外投資家動向。
現物1919億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
先物6937億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計8856億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
個人は現物5699億円買い越し。
先物5699億円売り越し。
合計1933億円売り越し。
信託銀行は現物829億円買い越し。
先物873億円売り越し。
合計44億円の売り越し。
7月第2週の週間海外投資家動向。
現物1443億円売り越し(2週ぶりに売り)。
先物424億円売り(2週ぶりに売り越し)。
合計1867億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
個人は現物107億円売り越し。
先物27億円売り越し。
合計80億円売り越し。
信託銀行は現物1157億円買い越し。
先物1140億円売り越し。
合計16億円の買い越し。
今年の曜日別勝敗(7月29日まで)
↓
月曜13勝13敗
火曜16勝13敗
水曜16勝12敗
木曜16勝13敗
金曜16勝12敗
★日経平均想定レンジ
下限27043円(7月19日安値)−上限29000円(心理的節目)
易しいことを難しく語るのが専門家とか市場関係者。
そして割と根拠がないことも多い。
例えばPBRとPER。
PBRは純資産倍率だから企業の解散価値を図るのには役立つ。
しかしPERってどういう妥当性があるのだろうか。
株価収益率と言われるとなんとなく納得。
でも14倍割れたから割安とか16倍が限界なんて言っても根拠はなく経験則。
「株価÷1株利益」あるいは「時価総額÷純利益」がPER。
それはわかる。
しかしその意味するところは株価と会社の利益の関係。
だからどうなんだという気もする。
「その会社の過去のPERや将来の予想PERと比較すること」には使える。
「同業他社とPERを比較すること」にも使える。
でもそんな指標でしかない。
NYSEでは「伝統的に」14?20倍程度をコアとした株価収益率の推移を示してきた。
というのが学説。
しかし日本のバブル崩壊後は40?60倍と相当割高だった。
新興市場では成長性を期待した取引が中心だから60倍とか100倍もある。
こんな可変性のある尺度で物事を測る世界はあまりない。
むしろ・・・。
難しいことをやさしくさっそうと処理できる指標があればそれに越したことはない。
ただ、市場にかかわる専門家はやさしさを忌み嫌う傾向があるからややこしい。
所詮、経験則でしかないものに法則性を見つけて理論化するのは罫線も一緒だが・・・。
大体・・・。
「適正株価水準を説明せよ」なんて課題に仮説でなくまともに正解できる専門家はいないだろう。
もし「いる」としたらほとんど詐欺師チックだ。
だいたい・・・。
「業績が市場予想に届かなかった」というのも奇妙な解釈。
本来正解は会社側の数字であり、市場予想が間違ったということ。
ところがどこかで主客逆転し「届かなかった」会社が不正解になる。
「間違った方が正しい」とか「被害者が加害者」などいう逆転は、歴史の陰謀説も同様だが・・・。
(兜町カタリスト 櫻井英明)