みちしるべ 22年12月19日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》



(12月19日→12月23日の週)

12月9日時点のQuick調査の信用評価損率は▲9.51%(前週▲10.05%)。
2週ぶりに好転。
12月9日時点の信用売り残は431億円増の8337億円。
2週ぶりに増加。
同信用買い残は358億円減の3兆1889億円。
2週ぶりに減少。
信用倍率は3.82倍(前週4.08倍)。
2週ぶりに3倍台。
12月9日時点の裁定売り残は1529億円増の3322億円。
5週ぶりに増加。
同裁定買い残は324億円減の5095億円。
2週連続で減少。
当限は売り残が1765億円増の1765億円。
買い残が19億円減の3619億円。
翌限以降は売り残が235億円減の60億円。
買い残が324億円減の1476億円。

12月第1週(12月5日─12月9日)の週間海外投資家動向。
現物797億円売り越し(2週連続で売り越し)。
先物4289億円買い越し(1週ぶりに買い越し)。
合計3492億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
個人は現物568億円買い越し。
先物920億円売り越し。
合計351億円売り越し。
信託銀行は現物1477億円売り越し。
先物4957億円売り越し。
合計6434億円の売り越し。

11月第5週(11月28日─12月2日)の週間海外投資家動向。
現物101億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
先物7979億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
合計8081億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
個人は現物5245億円買い越し。
先物2322億円買い越し。
合計7567億円買い越し。
信託銀行は現物3628億円売り越し。
先物680億円買い越し。
合計2948億円の売り越し。

今年の曜日別勝敗(12月16日まで)

月曜23勝21敗
火曜30勝19敗
水曜22勝24敗
木曜23勝23敗
金曜22勝24敗

パウエル米FRB議長の会見要旨

多くの領域をカバーしたが、金融引き締めの完全な効果はまだ感じられない
われわれにはまだやるべき仕事がある
物価の安定なくして堅調な労働市場は維持できない
十分なインフレ抑制に向け、利上げ継続が適切と期待
米国経済は昨年に比べ大幅に減速
住宅市場の活動が大幅に低下
金利上昇は企業の設備投資にも重し
労働市場は依然として極めてタイト
求人数は年初より減少しているが、労働市場は依然として均衡を欠く
10月と11月のインフレ率、月次では上昇ペースが歓迎すべき鈍化を示す
インフレリスクは上向き
インフレ期待は依然抑制されているが、現状に甘んじている余裕はない

週末のNY市場は株式指数先物、株式指数オプション、個別株オプションの3つが決済期限。
いわゆるトリプル・ウィッチング、
ストックオプションも含めればクアドルプル・ウィッチング。
12月の先物決済の週の米株には強いジンクスがあるという。
1982年以降、S&P500指数はこの週に上昇したのが28回。
下落したのが12回で勝率は70%。
平均上昇率は0.5%。
ただ昨年は1.94%4%安。
2018年はFRB0.25%の利上げに踏み切ったことが嫌気され7.05%安だった。
この年は年間で2750円(12%)安と7年ぶりに下落。
干支の「戌笑う」とはならなかった。
12月25日に日経平均は1010円安。
1年3カ月ぶりに2万円を割った。
この時のPBRは0.99倍と6年ぶりに1倍割れ。
予想PERは10、7倍と6年ぶりの低水準。
海外投資家の現物株売り越し額は5.6兆円と87年以来31年ぶりの大きさだった。
個人投資家は2月に過去最高の買い越し(7458億円)だった。

大和証券のレポートはウサギ年の相場。
日経平均の過去のパフォーマンスは、うさぎ年は翌年と共に好調。
2年間の平均パフォーマンスは108%上昇の凄い年だ。
その理由は景気が良いことが多い事。
うさぎ年と翌年の好況確率は1・2位。
うさぎ年が好調な第二の背景は、米国の大統領選挙前年にあたること。
大統領が再選するためには大統領選挙前年と選挙の年の景気が良くないとならない。
当然、日本景気を含んだ世界景気も良いだろう。
米国株は大統領選挙の前年は下落したことがかなり少ない特別な年。
3年と4年の年回りが一致するうさぎ年は好調な年と言える。

干支別年間パフォーマンス:1921年→49年はフィッシャー指数、50年以降は日経平均株価。
2022年11月末まで。

1位亥(い)8勝1敗 勝率88.9% 平均騰落率14.6%
2位申(さる)7勝1敗 87.5% 15.3%
3位子(ね)7勝2敗 77.8% 39.8%
酉(とり)7勝2敗 77.8% 10.7%
5位未(ひつじ)6勝2敗 75.0% 7.7%
6位丑(うし)6勝3敗 66.7% 1.9%
7位卯(う)5勝3敗 62.5% 15.5%
巳(み)5勝3敗 62.5% 6.7%
9位戌(いぬ)5勝4敗 55.6% 1.47%
10位辰(たつ)4勝4敗 50.0% 16.9%
午(うま)4勝4敗 50.0% ▲3.8%
12位寅(とら)2勝7敗 22.2% 1.6%

★日経平均想定レンジ

下限27032円(11月4日安値)−上限28502円(11月24日高値)

三井住友DSアセットマネジメントのレポート。
(1)日本経済の23年成長率はG7中でトップ。
(2)企業業績も拡大続く。
(3)ソフトなインフレで脱デフレ化が進めばPER評価も上がって日経平均は4万円も

野村証券9日付の日本株ストラテジーリポート。
2023年の日本株需給見通しについて、業績底打ちと中国のリオープンによるセンチメント改善で海外投資家の買い越し額が5?6兆円に上ると予想。
4?6月期から買い越し基調となり、19年以来の買い越しに転じると見込んだ。
海外投資家による現物株の売買動向は企業業績との連動性が高いと指摘。
累積現物買い越し額とTOPIX(除く金融)の営業利益の前年同期比は、営業減益から増益に転じ、増益率が上昇する局面で買い越しやすいとの見方。
また、過去約10年間の海外投資家の先物売買動向は、中国製造業PMIと「大まかなトレンドが一致している」とも指摘。
野村証券は中国経済のリオープンが23年4?6月期から始まると予想。
中国経済の底打ち確認で海外投資家が日本の先物買いに転じるとも見込んだ。

野村証券のクオンツリポートは「業績が低迷する中においても配当維持が期待できる高配当利回り銘柄」。
3月の権利付き最終日前後に向けて、1月から高配当銘柄のアウトパフォームが本格化するといった季節性がある。
12月12日時点の高配当銘柄の今期予想配当利回りは4.36%(中央値)と、2000年以降の12月の数値としては20年に次ぐ高水準。
「22年度もこれから高配当銘柄への注目度が高まりそうだ」と見込んだ。
野村証券は高配当銘柄の中でも1?3月により高いパフォーマンスを示す銘柄の傾向として、
相対的に時価総額が小さく個人投資家の保有比率が高い銘柄、
12月までに株価が低迷し、予想配当利回りが上昇している高配当銘柄を挙げた。
また、今期予想ROEや低マージン銘柄も高パフォーマンスを記録しているという。


税引利益予想は下方修正されたが配当予想は維持された高配当利回り銘柄。

1820 西松建
6502 東 芝
8473 SBI
4208 UBE
8725 MS&AD
4005 住友化
4042 東ソー
1951 エクシオG
8630 SOMPOHD
4061 デンカ
5938 LIXIL
1925 大和ハウス
4182 三菱ガス
1802 大林組
4188 三菱ケミG
6436 アマノ
1721 コムシスHD
7966 リンテック
9072 ニッコンHD
7313 TSテック
8282 ケーズHD
3101 東洋紡
5463 丸一管
1417 ミライト・ワン
5076 インフロニアHD
8591 オリックス
3116 トヨタ紡織
9831 ヤマダHD
5232 住阪セメ
8795 T&DHD
1893 五洋建
4043 トクヤマ
1860 戸田建
5333 ガイシ
3407 旭化成
4088 エア・ウォーター
8766 東京海上
9404 日テレHD
9503 関西電
9433 KDDI
5233 太平洋セメ
8750 第一生命
4118 カネカ
7752 リコー

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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