みちしるべ 23年05月15日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》




(5月15日→5月19日の週)

4月28日時点のQuick調査の信用評価損率は▲9.29%(前週▲9.27%)。
2週連続で悪化。
3週連続で1ケタ。
4月28日時点の信用売り残は378億円減の7659億円。
2週ぶりに減少。
同信用買い残は164億円減の3兆3119億円。
3週連続で減少。
信用倍率は4.32倍(前週4.14倍)。
5週連続で4倍台。
5月2日時点の裁定売り残は4327億円減の3414億円。
3週連続で減少。
同裁定買い残は986億円増の1兆0198億円。
2週ぶりに増加。
当限は売り残が551億円減の3122億円。
買い残が1098億円増の9764億円。
翌限以降は売り残が118億円増の291億円。
買い残が111億円減の433億円。

5月第1週(5月1日─5月2日)の週間海外投資家動向。
現物1602億円億円買い越し(6週連続で買い越し)。
先物3074億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計4677億円買い越し(5週連続で買い越し)。
個人は現物2815億円売り越し。
先物366億円売り越し。
合計3181億円売り越し。
信託銀行は現物346億円売り越し(6週連続で売り越し)。
先物11億円売り越し。
合計358億円売り越し(5週連続で売り越し)。

4月第4週(4月24日─4月28日)の週間海外投資家動向。
現物1458億円億円買い越し(5週連続で買い越し)。
先物125億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
合計1333億円買い越し(4週連続で買い越し)。
個人は現物1049億円買い越し。
先物1100億円買い越し。
合計51億円売り越し。
信託銀行は現物994億円売り越し(5週連続で売り越し)。
先物713億円買い越し。
合計280億円売り越し(4週連続で売り越し)。

今年の曜日別勝敗(5月12日まで)

月曜11勝6敗
火曜13勝4敗
水曜10勝8敗
木曜9勝8敗
金曜13勝5敗

5月のNY株はそれほど強くないとトレーダーズ・アルマナック。
大統領選挙前年の5月のNYダウは上昇9回、下落9回。
平均騰落率はマイナス0.3%と軟調。
S&P500も上昇9回、下落9回。
平均騰落率はマイナス0.2%。
いずれも軟調。
しかし1971年以降のNASDAQ総合指数は上昇7回、下落6回。
平均騰落率プラス1.1%。
比較的ハイテクが強い傾向があるという。

先日伺ったある経営トップの言葉。
経営で考えている3つのことがあります。
(1)他人の真似ではなく世の中にないことを生み出す
(2)世界に必要なものを提供する
(3)人々から感謝され喜ばれること
簡単だが相当難しいことだ。
それでもこれに向かって半世紀以上戦ってきたという。
今更SDGsなど言われなくたって行ってきたということだ。
その先にあるのは日本がけん引車になること。
そして「経営と投資は一緒です。
この3つのことを考えることです」。
素晴らしいのはバフェットさんだけではない。
現実に日本にも存在している。

もっとも経営と投資という観点ではSBGというのもある。
2023年3月期の連結決算、最終損益が9701億円の赤字。
1兆7080億円の赤字だった前期に続いて2期連続で最終赤字を計上。
背景はビジョン・ファンド事業の苦戦継続。
ファンドの投資先企業の評価額が下がり、その分を損失として計上。
21年3期は同事業がけん引役となり国内最大の4兆9879億円の純利益を記録していた。
経営と投資が同じマインドといっても「風任せ」の経営は前者とは意味が違う。
そもそも「世の中に必要とされている」という部分にかけている。
しかもCEOではなくCFOが説明するというのはどうなのだろう。
「次の波に乗るための準備」という好意的な見方もある。
しかし良い時はCEO、悪い時はCFOという恣意的な姿勢では納得されないだろう。

★日経平均想定レンジ

下限28931円(5月8日安値)−上限30139円(ボリンジャーのプラス3σ)

「明日は今日の中にある」。
昨日後場の実況をしながらふと脳裏に浮かんだ。
今日発表された決算や今日起こった事件が明日の活字や映像となる。
だから明日の材料は今日のうちに発表済みということになる。
また、「相場はニュースを食べて成長する」という。
実際は「ニュースは相場によって優先順位と解釈が変わる」というのも現実だ。
だからいたずらにスケジュールを追うのは徒労だし、実はニュースへの熟慮が重視されなければならない。

「持たざるリスク」などと言っていたのに「CPIを控えてのポジション調整」。
機関投資家にしか関係ない「持たないリスク」。
個人投資家にはほとんど遭遇しない「ポジション調整」。
刹那的な解釈の横行だ。
「船株は売るべきか持っているべきか」。
この答えを出してあげることの方がよほど役に立とうか。

3月16日に金色の蛇の夢を見た。
それこそ10年ぶりくらい。
4月26日にゲッコーがやってきた。
こちらは7年ぶりくらい。
5月8日にハクビシンっぽいタヌキに遭遇。
これも狸なら10年ぶり、ハクビシンなら7年ぶりくらい。
3種の神器みたいなラッキーアニマルたちと遭遇したら日経平均は年初来高値を更新。
日経平均は27010円→28416円→29242円。
3つ合わせて約2200円上昇局面となった。

MSCIスタンダードインデックスの四半期毎の定期組み入れ銘柄見直しが発表された。
新規採用は、川崎汽船(9107)。
除外は、日本M&Aセンター(2127)。
5月31日終値ベースで指数に反映される。
以前は5月・11月が先進国指数の大規模見直し時期で入れ替え銘柄数が多かった。
現在は各四半期が同等の位置付けに変わった。
次回の定期見直しは8月の予定。

(兜町カタリスト 櫻井英明)

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