話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(6月26日→6月30日の週)
6月16日時点のQuick調査の信用評価損率は▲7.34%(前週▲9.00%)。
3週連続で好転。
昨年12月23日が▲12.47%。
6月16時点の信用売り残は598億円増の1兆185億円。
2週連続で増加。
同信用買い残は262億円増の3兆2476億円。
4週連続で増加。
信用倍率は3.19倍(前週3.36倍)。
6週連続で3倍台。
6月16日時点の裁定売り残は915億円減の967億円。
4週ぶりに減少。
同裁定買い残は324億円増の1兆3778億円。
5週連続で増加。
当限は売り残が270億円減の967億円。
買い残が574億円増の1兆3617億円。
翌限以降は売り残が645億円減の0億円。
買い残が249億円減の161億円。
6月第2週(6月12日─6月16日)の週間海外投資家動向。
現物6414億円億円買い越し(12週連続で買い越し)。
12週累計買越額は6兆1756億円。
先物3878億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
合計2535億円買い越し(12週ぶりに売り越
個人は現物5777億円売り越し(2週連続)。
先物104億円買い越し。
合計5672億円の売り越し。
2週連続で売り越し。
信託銀行は現物821億円売り越し(12週連続で売り越し)。
11週連続での売り越し額は2兆1879億円。
先物1528億円買い越し。
合計707億円買い越し(11週ぶりに買い越し)。
6月第1週(6月5日─6月9日)の週間海外投資家動向。
現物9854億円買い越し(11週連続で買い越し)。
11週連続買い越しは2013年1月以来10年5か月ぶり。
11週累計買越額は5兆5342億円。
その前の記録は2011年3月第1週の18週連続買い越し。
先物73億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計9928億円買い越し(10週連続で買い越し)。
10週間の買越額は累計で5兆9325億円。
個人は現物4819億円売り越し(2週ぶり)。
先物4819億円売り越し。
過去11週は2兆7873億円の売り越し。
合計4201億円の売り越し。
3週ぶりに売り越し。
信託銀行は現物535億円売り越し(11週連続で売り越し)。
11週連続での売り越し額は2兆1058億円。
先物484億円買い越し。
合計51億円売り越し(10週連続で売り越し)。
今年の曜日別勝敗(6月23日まで)
↓
月曜16勝7敗
火曜18勝5敗(火曜4連勝中)
水曜13勝11敗(水曜2連勝中)
木曜12勝11敗
金曜18勝6敗
大和のレポート。
↓
高水準な配当支払いが再開する。
国内でも配当再投資期待。
日経平均の上昇確率は6月末まで好調期待。
6月30日は半期末なので、5月31日の様に年金などのリバランス売りが懸念される。
7月7・10日にはETFによる分配金捻出売り懸念。
日経平均上昇確率は7月7日には悪くなる。
日経平均1月4日安値時の信用売り残の買戻し、インバース型商品の投げ(市場での買戻し)が7月4日までには終了。
★日経平均想定レンジ
下限32145円(25日線)−上限34207円(ボリンジャーのプラス2σ水準)
東証が発表した5月の海外投資家地域別株券売買状況。
欧州が1兆5384億円の買い越し。
4月は1兆7400億円の買い越し。
2か月連続で買い越し額は3兆2785億円。
記録を遡れる2008年以降で最大。
アジアは3978億円の買い越し。
4月は4331億円の買い越しだった。
北米は2238億円の買い越し。
こちらは2月以来3か月ぶりの買い越し。
記憶すべきはその比率。
欧州は海外投資家の売買代金全体の70%。
アジアは15%。
気にしてやまないNYの北米は8%。
海外投資家を論じるならNYではなく、昔ながらのロンドン主役。
そもそもNY経由のオイルマネーなんて聞いたことはない。
これが現実。
見ると聞くとは大違いということになる。
↓
https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/aocfb40000000ep5-att/region_1_m2305.pdf
日経平均とNYダウの指数絶対値逆転の可能性というのが出てきた。
意味があるとは思えないが、気分は悪くない。
因みに東京証券取引所の平均株価(現在の日経平均)は1960年9月に計算が開始された。
1949年に東証が再開して1年と4ヶ月経過後のこと。
因みに1949年5月16日は176.21円だった。
同じ日のNYSEのダウ平均は175.76ドル。
日経平均はNYダウと同じ数値からスタートした。
バブル絶頂の1989年12対30日の日経平均は38915円。
当時のNYダウは2753.2ドル(1989年12月29日)。
日経平均株価はNYダウの15倍だった。
その後、日経平均は1万円を割り込みNYダウほぼ同水準にまで低下した。
2002年2月1日、日経平均は9791円。
初めてNYダウを下回ったのが歴史。
そこから21年。
再逆転という可能性は高い。
「株価はいつかは下がる。
だからそのタイミングを見つけなければいけない」。
立ち位置はネガティブ目線。
「今回は未曾有の上昇。
これがいつまで続けか」という発想がポジティブ目線。
同じことを言っていても温度が違う。
長い下落の経験で牙を抜かれた東京市場。
牙を持った連中にはこれでは叶わないハズだ。
「♪唄を忘れたカナリヤは
象牙の船に銀の櫂
月夜の海に浮べれば
忘れた唄をおもいだす♪」。
過去を振り返る相場人は多い。
数日前、1週間前、1ヶ月前、1年前など時間軸は縦横無尽で過去への比類なき想像力だ。
でも、未来の時点を想定して今日を振り返るコメントは滅多に遭遇しない。
スケジュールを語る相場人も多いが、そのスケジュールの意味する所や結果を論じる相場人は少ない。
今の時点で過去を振り返るのは容易だ。
でも未来の時点で過去を振り返るクセを付けることは重要だ、
そうすることで相場のアヤや虚しさ、あるいは謙虚さが見えてくるに違いない。
そして相場自体が訴えたかった声も聞こえてくるかも知れない。
その昔。
世界最強だったバルチック艦隊が負けたのはなぜだろうか。
「坂の上の雲」を読んでいてふと考えたことがある。
それは官僚主義と見えない敵への理由のない恐怖心。
欧州の北海にいるはずもない日本艦艇におびえイギリスの漁船に向かって砲撃をして歴史もある。
「夜が怖い」という言葉が端的に恐怖心の表れだ。
合理的に考えればある筈のない脅威におびえての自滅。
どこか、今の東京株式市場に似ているように思うのは気のせいだろうか。
米大統領選前年の6月のNASDAQ総合は強含む傾向があるという。
ただ7月以降11月にかけては横ばいの傾向が高いとも。
「6月は『ベストな8カ月間』の終わり。
7月がアノマリー的にはピークとなりやすい。
7月から10月は『最悪の4カ月間』と呼ばれる。
アノマリーと見るか、「今回は違う」と見るかで相場観は全く異なる。
大型株とグロース株が共存している東京市場というのはやや稀有な立場だが・・・。
(兜町カタリスト 櫻井英明)