話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
(7月10→7月14日の週)
6月30日時点のQuick調査の信用評価損率は▲8.24%(前週▲8.65%)。
2週ぶりに改善。
昨年12月23日が▲12.47%。
6月30時点の信用売り残は93億円減の9063億円。
2週連続で減少。
同信用買い残は13億円減の3兆4675億円。
6週ぶりに減少。
信用倍率は3.83倍(前週3.47倍)。
7週連続で3倍台。
6月30日時点の裁定売り残は480億円増の1212億円。
3週ぶりに増加。
裁定買い残は636億円減の1兆4486億円。
7週ぶりに減少。
当限は売り残が480億円増の1212億円。
買い残が638億円減の1兆4326億円。
翌限以降は売り残が0億円。
買い残が1億円増の160億円。
6月第4週(6月26日─6月30日)の週間海外投資家動向。
現物3041億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
先物5005億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計1963億円売り越し(3週連続売り越し)。
個人は現物1027億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
先物67億円売り越し。
合計195億円売り越し。
2週ぶりに売り越し。
信託銀行は現物1331億円売り越し(14週連続で売り越し)。
先物470億円買い越し。
合計861億円売り越し(2週連続で売り越し)。
6月第3週(6月19日─6月23日)の週間海外投資家動向。
現物3604億円売り越し(13週ぶりに売り越し)。
先物535億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計3069億円売り越し(3週連続売り越し)。
個人は現物3446億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
先物453億円買い越し。
合計3900億円の買い越し。
3週ぶりに買い越し。
信託銀行は現物4074億円売り越し(13週連続で売り越し)。
先物1684億円買い越し。
合計2390億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
7月には「七夕天井天神底」という古い言い回しがある。
ところがここ数年は「七夕底」の方が多い。
おそらくETFの分配金ねん出の売りを通過して復活してきたということだろう。
因みに目先の底値になったポイントを見てみると、2015年は7月9日。
2016年は7月8日。
2017年は7月7日。
2018年は7月5日。
2019年、2020年は7月10日。
2021年は7月9日。
昨年は7月5日。
夏は風。
というか季節は風で感じるもの。
相場だって風が吹いていた方が心地良い。
偶に訪れる大風だってそのあとは必ず青空に覆われるものだ。
★日経平均想定レンジ
下限31420円(6月8日安園)−上限33535円(ボリンジャーのプラス1σ水準)
思い返しておきたい月ごとのアノマリー。
「10月に上昇したら、翌年2月は上昇しやすい。
3月に上昇したら5月は下落しやすい」。
「4月に下落したら8月は上昇しやすい」。
そして「7月に上昇すれば12月は上昇しやすい」。
天気気と一緒で「梅雨明け」、あとは「雷」に注意というところか。
バックストリートボーイズが「BUY STOCKS BOYS」なって登場して欲しい夏。
因みに今年は「3日新甫は荒れる」だった7月。
司馬遼太郎氏の「新史太閤記」で記憶に残った一文。
(豊臣秀吉にとって)「戦とは勝つべき態勢をつくりあげえることであった。
見方を増やし、敵の加担者を減らし、戦場に集結する人数は敵の倍以上と言うことを目標としていた。
合戦の持つ投機性を減らし、奇跡を信ぜず、物理的に必ず勝つ態勢へ盛り上げていく」。
「必ず勝つという態勢ができてからはじめて戦さをする。
戦はそれを始める前にすでに勝っていなければならない」というのがかれの理想であった。
そして「上杉謙信は所詮、田舎大名だ」と評した。
「謙信のやりかたは投機性が強く、常に現場の技巧主義であるということが、旧式である」。
株式市場から俯瞰してみると、とても深い言葉になる。
(兜町カタリスト 櫻井英明)