話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(3月1日→3月8日の週)
2月22日時点のQuick調査の信用評価損率は▲4.77%(前週▲5.57%)。
5週連続で好転。
2月22日時点の信用売り残は399億円増の1兆614億円。4週連続で増加。
同信用買い残は658億円増の4兆0050億円。2週ぶりに増加。
信用倍率は3.77倍(前週3.86倍)。2週連続で3倍台。
2月22日時点の裁定売り残は0.04億円増の380億円。3週ぶりに微増。
裁定買い残は3387億円増の1兆9598億円。4週連続で増加。
当限は売り残が0.04億円増の380億円。
買い残が3387億円増の1兆9598億円。
翌限以降は売り残が0億円。買い残が0億円。
2月第3週(2月19日─2月22)の週間海外投資家動向。
現物786億円売り越し(8週ぶりに売り越し)。
先物719億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計66億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
個人は現物918億円売り越し(2週連続で売り越し)。
先物150億円売り越し(2週連続で越し)。
合計1069億円売り越し(2週連続で売り越し)。
信託銀行は現物2235億円売り越し(7週連続で売り越し)。
先物1146億円買い越し(2週連続で買い越し)。
合計1089億円売り越し(7週連続で売り越し)。
2月第2週(2月13日─2月16日)の週間海外投資家動向。
現物3013億円買い越し(7週連続で買い越し)。
先物1878億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計1135億円買い越し(2週連続で買い越し)。
個人は現物3164億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
先物1667億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
合計1497億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物4554億円売り越し(6週連続で売り越し)。
先物2812億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
合計1741億円売り越し(6週連続で売り越し)。
今年の曜日別勝敗(3月1日まで)
↓
月曜5勝1敗
火曜4勝4敗
水曜2勝6敗
木曜5勝4敗
金曜7勝1敗
日経平均は過去最高値を更新。
登場してきたような印象なのは「上がらない理由を見つけたがる人たち」。
長年培われた弱気の虫が「株高は警戒すべき」という心理となっているのだろうか。
アレコレと数字を持ち出して「まだ上がるかも知れないが数値は危険水域」という論調だ。
過去の延長線からすると、確かに高値圏。
25日線からの乖離は5%を超え、200日線からのかい離も20%近い。
しかし、過去はリーマンショックの時はマイナス44%。
アベノミクススタートの2013年5月23日にはプラス45%。これが極限値だった。
「日経平均が1万円を割れていた時や1万円台前半の時の数字など当てにならない」という声もある。とはいえ、25日線から5%かい離は警戒という経験則は日経平均が1000円を割れていた時からの経験則。
都合の良い数字は持ち出し、都合の悪い数字は見えないフリ。
これが実は市場における「フエイクニュース」の源泉にもなる。
ドル建手の日経平均なんてほとんど海外では気にしないだろうに、さもたいそうに取り上げる向きもある。
NYの投資家の日本株選考なんてほとんど考えられない。
なぜならば、海外地域別で北米からの比率は7%程度。
80%近い欧州と比較すればあまりにも小さい。
でも市場はNYを気にして、欧州に関する議論は少ない。
日本にくるマネーはオイルを含めてロンドン経由というのが現実だ。
株高が気に食わないのか、本当に危険だというのか、あるいは「免罪符的な弱気」に慣れてしまったのか。
素直になれない市場心理が交錯して株価は形成されていく。
相場は素直に受け入れ、単純に推論することは必要だろう。
斜に構えたポーズでの免罪符など聞きたくはないものだ。
★日経平均想定レンジ
下限39254円(3月月足陽線基準)―上限41514円(週足のプラス3σ水準)
相場のアノマリー分析に詳しいトレーダーズ・アルマナックの指摘。
3月は比較的強い経験則があるものの、大統領選挙イヤーに限ればそれほど強くないという。
1950年以降、ダウは上昇11回、下落が7回。
平均騰落率はプラス0.2%だった。
2020年のコロナ禍でマイナス13.74%となったのが響いた格好。
12カ月間の平均パフォーマンスは7位。
ナスダック総合指数は上昇7回、下落が6回。
平均騰落率はマイナス1.6%。
UBSのレポートは「CTA(商品投資顧問)のポジションニングについて同社のモデルを用いた分析」。
「CTAはエヌビディアの決算発表後の上昇に鈍感ではなかった」と指摘。
CTAはこの2週間でさらに150?200億ドル相当のグローバル株式を追加取得。
今後2週間程度の間、「特に北米の指数で多少の利食いがあると予想している」との見解。
また金利に関しては、CTAはこの2週間で、債券売却プログラムを加速させたと分析。
「すべての地域が負の影響を受けており、特に流出の半分が発生した米国は負の影響を受けた。
その結果、CTAは先週半ばにネットロングからネットショートに切り替わった」と説明。
(兜町カタリスト 櫻井英明)