みちしるべ 24年04月08日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

《Eimei「みちしるべ」》(4月8日→4月12日の週)

3月29日時点のQuick調査の信用評価損率は▲5.13%(前週▲2.55%)。
2週ぶりに悪化。
3月29日時点の信用売り残は2543億円減の8382億円。2週ぶりに減少。
同信用買い残は859億円増減の4兆3043億円。2週ぶりに増加。
信用倍率は5.13倍(前週3.86倍)。12週ぶりに5倍台。
3月29日時点の裁定売り残は567億円増の5610億円。4週連続で増加。
裁定買い残は2685億円増の2兆5487億円。8週連続で増加。
当限は売り残が594億円増の3568億円。買い残が2685億円増の2兆5467億円。
翌限以降は売り残が26億円減の2042億円。買い残が0.2億円減の20億円。

3月第4週(3月18日─3月22日)の週間海外投資家動向。
現物2126億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
先物9674億円売り越し(5週連続で売り越し)。
合計1兆1800億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
個人は現物4438億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
先物527億円売り越し(5週ぶりに売り越し)。
合計39108億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
信託銀行は現物5555億円売り越し(12週連続で売り越し)。
先物9159億円買い越し(7週連続で買い越し)。
合計3604億円買い越し(2週連続で買い越し)。

3月第3週(3月18日─3月22日)の週間海外投資家動向。
現物960億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
先物612億円売り越し(4週連続で売り越し)。
合計348億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
個人は現物8726億売り越し(3週ぶりに売り越し)。
先物198億円買い越し(4週連続で買い越し)。
合計8528億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物722億円売り越し(11週連続で売り越し)。
先物1575億円買い越し(6週連続で買い越し)。
合計852億円買い越し(11週ぶりに買い越し)。

今年の曜日別勝敗(4月5日まで)

月曜7勝4敗
火曜6勝7敗
水曜3勝9敗
木曜8勝6敗
金曜9勝3敗

水曜の大引けで言ったのは「株を買うなら水曜日」。
曜日別勝率が悪いからという理由の「株は安いぞ、水曜日」よりはかなり良い。
できれば今年は「株は高いぞ、木曜日」という風にもなって欲しいものだ。

結局4月の気紛れな「春の嵐」が吹き荒れたということだった印象。
先物プレイヤーが「買ってもダメなら売ってみな」を実践した足跡は手口にも表れていそう。
結果的に「花びらは満開。
そのうち散るかも知れないが、緑の新芽が登場する」というような格好だろうか。
格言は「4月高、鯉のぼり天井」。
そんな単純な相場観で良いのだろうかという疑問は残るが・・・。
「4月17日は下げの特異日」というアノマリーもある。

★日経平均想定レンジ

下限38472円(マイナス2σ水準―上限41107円(プラス2σ水準)

半導体大手エヌビディア時価総額が3月に急拡大したとの報道。
前月比14%増の2兆2500億ドルとなった。
アルファベットも9%増の1兆8000億ドル。
TSMCの時価総額もAIブームを手掛かりに約12%増の6325億ドル。
一方、EV大手テスラの時価総額は約13%減の5598億ドル。
アップルも5.1%減の2兆6500億ドル。
年初来の時価総額の伸びとしては、エヌビディアが81.8%。
メタ・プラットフォームズが42%、TSMCが26%。

4日日経朝刊では「日本株に英中韓マネー」の見出し。
海外投資家による日本株買いが加速している。
2023年度の買越額は約7.7億円の買い越。
2013年度以来10年ぶりの高水準だった。
けん引役は英国や中国、韓国の投資家だ。
「英国を経由して中東からオイルマネーも入ったもようだ」とのコメント。
23年度の海外投資家の買越額は7兆6906億円。
22年度(1.8兆円の売り越し)から改善した。
買い越は3年ぶり。
「アベノミクス」が実質的に始まった2013年度(9兆5387億円)以来の水準。
データを遡れる1983年度以降で4番目の大きさになる。
けん引役は欧州の投資家だ。
財務省の対外・対内証券投資では23年4月から24年1月までの「欧州」の日本株(ファンド持ち分含む)の買越額は8兆7038億円。
海外投資家の買い越し全体の9割を占めた。
英国マネーを膨らませるのが「オイルマネー」だ。
オイルマネーは中国株残高を落として一部を日本株に振り向けている。
英国の次に金額が大きいのが香港。
1カ月あたりの買越額は998億円。
香港の背後には中国マネーがいる。
1月には日本株のETFに個人マネーが殺到。
売買停止する事態になった。
米国マネーの存在感は小さい。
23年4月→24年1月の月平均の買越額は650億円にすぎない。
因みに2月の地域別では欧州経由が約80%、北米が約7%、アジアが約15%。

知人のメルマガから。

大きな下落(10%前後)は年間で常に起こっていますが
ほぼ全て年間ではリカバリーしています。
歴史的に、年間20%以上の急上昇後、S&P500は翌年平均10%上昇。
80%の確率で上昇とのデータがあるそうです。

ボラティリティーは投資するために支払う代償
長期的な富はボラティリティーによって生み出される。
10%の調整局面があると多くの人はパニックになります。
過去データでは10%の下落は1年間に1.1回。
5%の下落は1年間に3.4回。
3%の下落は7.3回起こっています。
15%以上の下落は1年間に0.7回、1.5年に1回。
20以上は0.4回、2.7年に1回。

「株は上げなきゃ下がらない、株は下げなきゃ上がらない」だ。

週間ベースでNYダウは0.8%高、2週連続上昇(累計2.8%上昇)。
ナスダック総合指数は1.3%安、2週ぶり反落。
S&P500指数は0.4%高 2週連続上昇(同2.7%上昇)。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)指数は5.4%高、2週ぶり小幅反落。

3月月間ベースでNYダウは2.1高、5カ月続伸(累計20.4%上昇)。
ナスダック総合指数は1.8%高、5カ月続伸(同27.5%%上昇)。
S&P500指数は3.1%高、5カ月続伸(同25.3上昇)。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)指数は3.8%高、5カ月続伸。

四半期ではNYダウが5.6%、S&P500が10.2%%、ナスダックが9.1%。
それぞれ上昇。

米S&P500指数の5ヶ月連続で上昇後の平均リターンのデータ。
過去データ(30回)では28回で12カ月後に上昇、
平均上昇率は12.5%で勝率は93%。
1カ月後は11%上昇(平均0.7%上昇)。3カ月後は2.6%(平均2.2上昇)。
6カ月後は6.2%(平均1.4%上昇)。1年後は12.5%(平均9%上昇)。
年初1→3月の3カ月上昇した場合、残り9カ月は20回中19回で上昇。
1987年だけはブラックマンデーがあり15.3%の下落だった。
その他は概ね10%上昇。

週間ベースで日経平均株価は1.3%安、2週ぶり反落。
TOPIXは1.6%安、2週ぶり反落。東証プライム市場指数は1.6%安、2週ぶり反落。
グロース250指数は1.2%安、2週ぶり反落。
東証スタンダード市場指数は0.4%安、2週ぶり反落。
東証グロース指数は1.1%安、2週ぶり反落。
東証REIT指数は1.2%安、3週ぶり反落。

3月月間ベースで日経平均株価は3.1%%高、3カ月続伸(累計20.6%上昇)。
TOPIXは3.5%高、3カ月続伸(同17.0%上昇)。
東証プライム市場指数は3.5%高、3カ月続伸(同17.0%上昇)。
グロース250指数は3.4%安、3カ月ぶり反落。
東証スタンダード市場指数は1.3%高、5カ月続伸(同16.6%上昇)。
東証グロース指数は3.0安、3カ月ぶり反落。
東証REIT指数は5.7%高、4カ月ぶり反発。

何を買うではなく何をどう利益確定するのか。
180度異なるこの視点は結構新鮮。
ベテラン投資家さんの含蓄に満ちた言葉に聞こえる。
ゴールからスタートする視点を持てればいいということだろう。
つまり「何を買うか」ではなく「どう売るか」。
言いかえれば「呪縛からの解放投資戦略」。
これが今年度もテーマとなる。

「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ、垂れ籠めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。
咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ」(徒然草137段)。

花は満開のときだけを、月は雲りがないのだけを見るものであろうか、いやそうではない。
降っている雨に向かって(見えない)月のことを慕い、すだれを垂らして室内にこもり春が移り行くのを知らずにいるのも、やはりしみじみとして情趣が深い。
今にも咲きそうな梢、花が散ってしおれている庭などにこそ見るべき価値がたくさんある。

吉田兼好法師の「徒然草」。
株式市場も同様で満開のサクラや雲のかからない満月だけが投資対象という訳ではなかろう。
これから咲き誇る蕾や満開に咲いたものの今は散っているが次の芽を育てている銘柄だって十分に投資対象と考えられよう。

(兜町カタリスト 櫻井英明)



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