話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(5月27日→5月31日の週)
5月17日時点のQuick調査の信用評価損率は▲6.44%(前週▲5.81%)。
2週ぶりに悪化。
5月17日時点の信用売り残は270億円増の7565億円。4週連続で増加。
同信用買い残は141億円減の4兆6837億円。2週ぶりに減少。
信用倍率は6.19倍(前週6.44倍)。
5月17日時点の裁定売り残は18億減の3524億円。2週連続で減少。
裁定買い残は534億円増の1兆9375億円。7週ぶりに増加。
当限は売り残が48億円減の1445億円。
買い残が533億円増の1兆9356億円。
翌限以降は売り残が29億円増の2079億円。
買い残が0.28億円増の19億円。
5月第3週(5月13日─5月17日)の週間海外投資家動向。
現物383億円買い越し(4週連続で買い越し)。
先物1737億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計1353億円売り越し(2週連続で売り越し)。
個人は現物1204億円売り越し(4週連続で売り越し)。
先物1131億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計73億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物472億円買い越し(4週連続で買い越し)。
先物20億円売り越し(5週ぶりに売り越し)。
合計451億円買い越し(5週連続で買い越し)。
5月第2週(5月7日─5月10日)の週間海外投資家動向。
現物2636億円買い越し(3週連続で買い越し)。
先物2799億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計163億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
個人は現物406億円売り越し(3週連続で売り越し)。
先物1716億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計2123億円売り越し(3週連続で売り越し)。
信託銀行は現物89億円買い越し(3週連続で買い越し)。
先物538億円買い越し(4週連続で買い越し)。
合計628億円買い越し(4週連続で買い越し)。
今年の曜日別勝敗(5月24日まで)
↓
月曜10勝6敗
火曜11勝9敗
水曜5勝14敗
木曜11勝11敗
金曜13勝6敗
10年国債利回りは1%になった。
実は1%と0.95%では大きな差がある。
何かを除するときに1以上の数で割れば元の数よりは小さくなる。
しかし1以下で割ると結果は元の数よりは大きくなる。
その分岐点が「1」ということ。
NYダウと日経平均の除数の違いが典型的だろう。
NYダウは0.2程度、日経平均は27程度。
たかが「1」だが、されど「1」。風景は大きく異なる。
なぜ金利の上昇が警戒されるのか。
たぶん景気実態とか需給の問題ではなかろう。
おそらく将来の利益を割り戻して現在価値にするときの除数が大きくなるのが嫌なのだろう。
金利が高いほど現在価値は小さくなる。債券畑の思考法だ。
株式市場には債券畑の相場解釈がはびこっているからに他ならない。
ただ未来の価値から現在価値を割り戻すのは実は複雑。
しかし単純に考えれば金利が高いほど現在価値が小さくなるのだから、逆に金利が高いほど成長率は高い。
無茶苦茶な計算だが5年後の100の価値を金利1%で割り戻せば単純には現在も100。
金利2%なら現在価値は50。金利0.5%なら現在価値は200。
金利と数字のパラドックスでもある。
好決算を発表したエヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)。
「新時代の幕開けだ。新しい産業革命の始まりだ。
本当にエキサイティングだ」と語った。
換言すれば「第二次産業革命がやってきている」ということ。
昨年からセミナーなどで言ってきたのは「今は第二次産業革命」ということ。
第一次産業革命は人間を肉体労働から解放してくれた。
今は「知的労働からの解放」。だから第二次産業革命。
ようやくこの言葉が市民権を得てきた。
★日経平均想定レンジ
下限38295円(25日移動平均)―上限39820円(4月SQ値)
27日(月)NY株式市場はメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)で休場。
季節感的には「夏の訪れを告げる」祝日。
トレーダーズ・アルマナックによればメモリアルデー前の週のNYダウにはそれほど強くないジンクスがあるという。
1971年以降の53年間。
NYダウは上昇27回、下落26回。
平均騰落率はプラス0.11%。
一方、ナスダック総合指数は上昇35回、下落18回。
平均騰落率はプラス0.45%%と比較的強かった。
ラッセル2000指数平均騰落率はプラス0.71%。
中小型株のアウトパフォームも目立った。
熊本の菊陽町や北海道の千歳が半導体工場の建設でクローズアップされる。
しかし、実はそれだけではないのが現実。
例えば岩手県の北上市、キオクシアの工場稼働が延期されたとはいえ新工場は年内稼働予定。
フラッシュメモリーでの世界への挑戦は続く。
TDKの北上工場も期待感大だ。
あるいは東広島のマイクロンテクノロジー。
アメリカの企業だか経産省も大幅な補助金を出している。
なぜなら、もともとはエルピーダメモリ─。
メモリーの開発と量産の拠点だ。
日本全国でこの手の明るい話は多い。
まもなくビルダーバーグ会議の季節。
2024年のビルダーバーグ会議は、5月30日―6月2日までマドリードで開催予定。
昨年は5月18日―21日にポルトガルのリスボンで開催された。
テーマは以下。
↓
人工知能
銀行システム
中国
エネルギー転換
ヨーロッパ
財政上の課題
インド
産業政策と貿易
北大西洋条約機構
ロシア
国境を越えた脅威
ウクライナ
米国のリーダーシップ
2022年は6月2日―5日に米国・ワシントンD.C.で開催。
以下がテーマ。
↓
地政学的な再編
北大西洋条約機構
中国
インド太平洋地域の再編
エネルギー安全保障と持続可能性
ロシア
政府と経済の継続性
国際金融システムの混乱
偽
中米技術競争
パンデミック後の健康
民主主義社会の分断
貿易と脱グローバリゼーション
ウクライナ
20年と21年は開催されなかった。
元祖ベンチャーはパナソニックなのだと思う。
長く低迷が続いていて、日立との差が大きいが、それでも先を求めているのだろう。
企業は風にみを任せるのではなく、常に変化と成長が求められる。
そのために必要なのが未来に対する想像力。
などと考えていたら目に留まったのは日本経済新聞朝刊の広告。
「あの日がなければユニクロはなかった」。
昭和59年の6月2日が開店記念日。
広島市袋町の裏通りでユニクロ1号店がオープン。
午前6時の開店を大群衆が待っていたという。
その時に配ったのが「あんぱんと牛乳」。
これが感謝の原点だったという。
多少は美化されているのだろうが、それでも歴史のスタートには間違いない。
世界のユニクロの原点だ。
それから5年くらいしてから、広島支店の法人担当にいた同期が「すごい会社がある」と言ったのがユニクロ。
東京のトレーディングルームでは想像もつかなかったが株価は確か1500円程度。
その後の上昇は強烈だった記憶がある。
(兜町カタリスト 櫻井英明)