みちしるべ 24年06月04日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

《Eimei「みちしるべ」》(6月3日→6月7日の週)

5月24日時点のQuick調査の信用評価損率は▲7.17%(前週▲6.44%)。
2週連続で悪化。
4月19日時点以来の7%台。
5月24日時点の信用売り残は214億円増の7779億円。5週連続で増加。
同信用買い残は562億円増の4兆7400億円。2週ぶりに増加。
信用倍率は6.09倍(前週6.19倍)。
5月24日時点の裁定売り残は145億円減の3378億円。3週連続で減少。
裁定買い残は6243億円増の2兆5619億円。2週連続で増加。
当限は売り残が138億円減の1307億円。
買い残が6243億円増の2兆5600億円。
翌限以降は売り残が7億円減の2071億円。
買い残が0.07億円減の19億円。

5月第4週(5月20日─5月24日)の週間海外投資家動向。
現物1139億円売り越し(5週ぶりに売り越し)。
先物869億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計269億円売り越し(3週連続で売り越し)。
個人は現物816億円買い越し(5週ぶりに買い越し)。
先物441億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計374億円買い越し(2週ぶりに買いり越し)。
信託銀行は現物145億円売り越し(5週ぶりに売り越し)。
先物284億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計430億円売り越し(6週ぶりに売り越し)。

5月第3週(5月13日─5月17日)の週間海外投資家動向。
現物383億円買い越し(4週連続で買い越し)。
先物1737億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計1353億円売り越し(2週連続で売り越し)。
個人は現物1204億円売り越し(4週連続で売り越し)。
先物1131億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計73億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物472億円買い越し(4週連続で買い越し)。
先物20億円売り越し(5週ぶりに売り越し)。
合計451億円買い越し(5週連続で買い越し)。

今年の曜日別勝敗(5月31日まで)

月曜11勝6敗
火曜11勝10敗
水曜5勝15敗
木曜11勝12敗
金曜14勝6敗

30日(木)は前場に一時900円超の下落。
その後400円安程度まで戻してきた。
市場はほぼ理解不能で下落の解釈の決め手は見当たらなかった。
金利?為替?
どうもそうではなさそうだし、懲りない面々が語るこの発想はもういい加減飽きた。
株価は経済指標の解釈で上下するのではなく、その折々に都合がよい指標を持ってくるもの。
つまり順番が違うことに気が付くべきだろう。
月末要因としての需給がらみだったのだろうか。
4月19日の1000円超安の時も20日も手前での出来事。
タイムスケジュールは経済指標のためだけにあるのではない。
「海外融資が焦げ付いた一部金融機関の売り」という指摘もあった。
225採用銘柄の下落が多かったという事実から考えるとこれはありそうな理由。
実際、値上がり銘柄のほうが値下がり銘柄よりも多かったのは不可解。
「やられ玉の合わせ切り」という言葉も登場してくる。
株も売られたが、債券も利回り1.1%まで売られた。
だから昨日の前場はなんでもかんでも売りだった印象が残る。
あるいは仕組債からみのノックインノックアウトの攻防戦。
38000円がその水準だったと考えると多少落ち着く。
専門家はまじめに外部要因を考えるが、実は相場は需給で動く世界。
インサイドに入り込まないと、上昇下落の理由はなかなか見当たらない。
そしてアウトサイドのマスコミにはその真実は話さないものでもある。
だからいつまでたっても証券マスコミの相場解釈には隔靴掻痒の感が否めない。
名探偵コナン君のように「真実は一つしかない」。
真実の周りで騒ぐから真実が見えにくくなる。
必要なのは映像や活字に求めるのではなく「じっと手を見る」ように考え抜くことだ。
興味深いのは「専門家は断言しない」ということ。
どの業界でもこれは存在している気がする。
自己保身のためには曖昧模糊として表現が使われる。
「すべての」とか「一部の」などの単語を駆使し論理学としてはなかなかなもの。
ただこういう言葉を聞いていると証券市場では余計に相場がわからなくなる。
そして、倒れそうになるほどに下落上昇の原因を考え抜く姿勢は見当たらないような気がする。

★日経平均想定レンジ
下限38485円(25日移動平均)―上限39863円(3月メジャーSQ値)

なぜ金利の上昇が警戒されるのか。
たぶん景気実態とか需給の問題ではなかろう。
おそらく将来の利益を割り戻して現在価値にするときの除数が大きくなるのが嫌なのだろう。
金利が高いほど現在価値は小さくなる。
債券畑の思考法だ。
株式市場には債券畑の相場解釈がはびこっているからに他ならない。
ただ未来の価値から現在価値を割り戻すのは実は複雑。
しかし単純に考えれば金利が高いほど現在価値が小さくなるのだから、逆に金利が高いほど成長率は高い。
無茶苦茶な計算だが5年後の100の価値を金利1%で割り戻せば単純には現在も100。
金利2%なら現在価値は50。
金利0.5%なら現在価値は200。
金利と数字のパラドックスでもある。
年足陽線基準は33288円。
6月月足陽線基準は38274円。
★3月月中平均は日経平均39844円。
★TOPIXは2728ポイント。
3月権利配当落ち埋め水準は日経平均で40762円。
TOPIXで2799ポイント。

12月SQ値は32639円。
3月メジャーSQ値は39863円。
4月SQ値は39820円。
5月SQ値は38509円。

日銀の国債の評価損は9兆4337億円。
ただ簿価は589兆円と巨大。
持ち続ければ評価損は減少するし利息収入も増える。
一方でETFの含み益は37兆円。
投下資本は39兆円程度だからかなり良い。
教訓は「ありあまる資金でナンピン買いをすれば報われる」。
日銀に限っては「下手なナンピン素寒貧」の格言は通じないようだ。

先週の古河でのセミナー終了後の質問。
「逆イールドが続いてます。
将来的に米国は不景気になるのではないでしょうか」。
かなり高齢のご婦人からの質問。
杖をついておいでになっており拝見したところ90代近く。
一瞬「逆イ?ルド」が聞き取れなかった。
というよりも、地方のかなりの高齢者から「逆イールド」という言葉が発せられると想像はしていなかったことも事実。
しかし、長年の投資歴はバブルを超えリーマンショックを超えてきたのだろう。
おそらく億単位の運用をしている方なのだろうと感じた。
そして思った。
「情報や市場分析は東京一極ではない。
むしろこういう地方での個人の動きがいずれ東京を超えるだろう」。
江戸時代も江戸中心のようでいて地方が活躍していた。
これからはたぶん雑音や不協和音の多い東京よりも静謐の地方のほうがよくなるだろう。


先週末はマドリードでビルダーバーグ会議。
議題予はまだ発表されていないが以下は予想。
「パンデミックへの備え」
「人工知能:
「気候変動」
デジタル通過
インターネット検閲
などというのが下馬評。

1954年から毎年1回開催される。
世界的影響力を持つ人物や企業、機関の代表が130?150人ほど集まる。
世界の重要問題や今後の主に政治経済や社会等を主なテーマに完全非公開で討議する秘密会議。
欧米の王族や学者さんも参加するが以下はこれまでに参加したと思われる企業。

アメリカ

アマゾン
グーグル
ファイザー
マイクロソフト
OpenAI
フェイスブック
ファイナンシャルタイムズ
ペイパル
パランティア
スターバックス
リンクドイン
ワシントンポスト
NBCニュース
ワーナー ブラザーズ

ヨーロッパ

アルコア
エアバス
ASML
AXA
BAE システムズ
BPオイル
BASF
DeepMind
ダイムラー
ドイツテレコム
グラクソスミスクライン
HSBC
メルク
ノバルティス
ネスレ
ロイヤル・ダッチ・シェル
フィアット・クライスラー
シーメンス
チューリッヒ保険

(兜町カタリスト 櫻井英明)






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