みちしるべ 24年07月08日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

《Eimei「みちしるべ」》(7月8日→7月12日の週)

6月28日時点のQuick調査の信用評価損率は▲5.12%(前週▲6.79%)。
2週ぶりに好転。
6月28日時点の信用売り残は360億円減の7248億円。
3週ぶりに減少。
同信用買い残は1584億円減の4兆7533億円。
4週ぶりに減少。
前週は4兆9117億円。
22年11月11日時点は2兆9417億円だった。
昨年5月19日時点は3兆1363億円だった。
4兆円台に乗せたのは2月22日時点。
信用倍率は6.56倍(前週6.45倍)。
6月28日時点の裁定売り残は385億円増の4797億円。
5週連続で増加。
6月28日時点の裁定買い残は2569億円増の2兆3687億円。
2週連続で増加。
当限は売り残が333億円増の2715億円。
買い残が2568億円増の2兆3668億円。
翌限以降は売り残が51億円増の2082億円。
買い残が0.4億円増の19億円。

6月第4週(6月24日─6月28日)の週間海外投資家動向
現物1239億円買い越し(6週ぶりに買い越し)。
先物4724億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計5964億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
個人は現物4885億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
先物1559億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計6445億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物15億買い越し(2週ぶりに買い越し)。
先物328億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計312億円売り越し(6週連続で売り越し)。

6月第3週(6月17日─6月21日)の週間海外投資家動向
現物213億円売り越し(5週連続で売り越し)。
先物6043億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計6257億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
個人は現物1899億円買い越し(3週連続で買い越し)。
先物1393億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
合計506億円買い越し(3週連続で買い越し)。
信託銀行は現物1914億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
先物991億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
合計923億円売り越し(5週連続で売り越し)。

投資部門別売買代金では個人が現物で3839億円売り越し(前週358億円買い越し)。
信用で1046億円売り越し(前週1541億円買い越し)。
海外投資家が1239億円買い越し(前週213億円売り越し)。
信託銀行が15億円買い越し(前週1914億円売り越し)。
事業法人が673億円買い越し(前週2316億円買い越し)。

今年の曜日別勝敗(7月5日まで)

月曜15勝7敗
火曜15勝11敗
水曜8勝17敗
木曜14勝13敗
金曜16勝9敗

GPIFのポートフォリオ比率は4資産で25%ずつのアロケーション。
3日に厚生労働省が公表した24年の財政検証。
4つのシナリオにおける物価上昇率が0.4%?2.0%、実質賃金上昇率が0.1%?2.0%との前提が置かれた。
いずれのシナリオでも名目運用利回りが19年の1.3%ー5.0に対し、24年は1.8%ー5.4%と上方修正された格好。
名目運用利回りが上昇した分、次期基本ポートフォリオでリスク資産である国内株式・外国株式のウエートが引き上げられる可能性がある。
これが海外勢を中心に、GPIFが国内株ウエートを引き上げるとの思惑につながっているものとみられる。
GPIFは14年10月に国内株式のウエートを12%から25%に引き上げた。
変更前の14年6月末の国内株ウエートが17.26%。
同年9月末が18.23%。
同年12月末が19.8%。
変更前から国内株のウエートが徐々に引き上げられていた。
5日にGPIFは24年度の業務概況書を公表する予定。
ここで国内株ウエートが25%を上回っているようだと、GPIFが国内株ウエートを引き上るとの思惑が一層強まりそうだ。
6月末時点でGPIFの運用資産額は約255兆円とみられる。
仮に、国内債券、外国債券のウエートが5%引き下げられ、国内株式、外国株式のウエートが5%引き上げられた場合、国内外株にそれぞれ10兆円程度の買い需要が発生する見通し。

一方、期待の先回り買いに対し、7月第2週は実需の売りが生じる。
8日と10日に国内の主要パッシブETF(上場投資信託)が決算を迎える。
主要パッシブETFでは決算日にあたる7月まで分配金が支払われない。
主に3月末や9月末には「配当の再投資」と呼ばれる大規模な先物や現物株買いオペレーションが発生していた。
ETFの分配金拠出売りは、いわば配当再投資のアンワインドにあたる。
8日と10日に決算を迎える純資産総額1兆円以上のパッシブETFは6銘柄、計65兆円。
これらETFの決算までに到来した権利確定日における純資産総額と配当利回りをもとに算出すると、7月8日にTOPIX型で約2300億円、日経平均型で約2500億円。
同月10日にTOPIX型で約7000億円、日経型で約700億円。
2日間で計1.2―1.3兆円程度の売り需要が発生すると推計される。
特に、10日にTOPIX型での売却額が大きくなることから、8日まではNT倍率は縮小。
8日以降は拡大への思惑が強まりやすい。

S&P500が最後に前日比で2%以上の下落となったのは23年2月21日。
そこから340営業日以上大幅下落がない相場展開が続いている。
7月17日まで2%の下落がない展開が続いた場合、21世紀に入ってからは2番目に大幅下落がない長期記録となる。
これまでの最長記録は03年5月20日から07年2月26日の949営業日。

★日経平均想定レンジ
下限39171円(25日線水準)―上限42000円(心理的節目)

「2023年度株式分布状況調査の調査結果について」
その特徴。
(1) 個人株主数は、前年度比462万人増加して7,445万人となった。
(2)投資部門別株式保有金額は、全ての区分において前年度比プラスとなり、特に外国法人等が大幅に増加する結果となった。
(3)外国法人等の株式保有比率は、プラス1.7ポイントの31.8%。調査開始以来、過去最高となった。
(4)個人・その他の株式保有金額は、前年度比39兆2,340億円プラスの170兆4,893億円となった。
(5)信託銀行の株式保有金額は、前年度比54兆8,503億円プラスの223兆1,118億円。
   投資信託の株式保有比率が10.4%となり、調査開始以来、過去最高となった。
(6)事業法人等の株式保有金額は、前年度比48兆5,192億円プラスの194兆1,895億円となった。

アメリカの経済指標を見なければ動けないという人は多い。
あたかもFX業者に洗脳されたかのような思考法に映る。
もちろん無視はしない。
しかし発表を切望している訳でもなく通過すればほぼ話題にならない。
NY株だって金利上昇、景気悪化でも上昇してきた。
経済指標を無視すると、専門家は喋る材料が少なくなる。
経済指標に頼るか、罫線に頼るかの二者択一みたいな変な世界。
「雇用統計を見極めたい」なんて言葉は全く意味をなさないと思うのだが。
なかなか払拭されない。

米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比20万6000人増。
「健全な伸び」との解釈だ。
しかし5月分は27万2000人増から21万8000人増に下方修正。
4月分は16万5000人増から10万8000人増に下方修正。
結局2か月分で雇用者数は計11万1000人減少した。
これだけ誤差の多い数字で騒ぐ市場の方が間違っていると思う。
そもそも調査自体が郵送ということを市場は理解しているのかどうかも疑問。
それでも市場は雇用統計を待ち「見極めたい」とする。
そんなことに気を使うのは無駄。
昨日の東京で国債利回りが下落したのだから、事前に「雇用統計悪化」くらいの推論は可能だろう。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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