話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(7月22日→7月26日の週)
7月12日時点のQuick調査の信用評価損率は▲4.62%(前週▲4.63%)。
2週連続で好転。
3月22日時点が▲2.55%だった。
7月12日時点の信用売り残は184億円減の7831億円。
2週ぶりに減少。
同信用買い残は712億円増の4兆7882億円。
3週ぶりに増加。
6月21日時点は4兆9117億円。
22年11月11日時点は2兆9417億円だった。
昨年5月19日時点は3兆1363億円だった。
4兆円台に乗せたのは2月22日時点。
信用倍率は6.11倍(前週5.89倍)と2週間ぶりに6倍台。
7月12日時点の裁定売り残は490億円増の5525億円。
7週連続で増加。
7月5日時点の裁定買い残は1688億円増の2兆6817億円。
4週連続で増加。
当限は売り残が475億円増の3359億円。
買い残が1688億円増の2兆6797億円。
翌限以降は売り残が14億円増の2166億円。
買い残が0.1億円増の20億円
7月第2週(7月8日─7月12日)の週間海外投資家動向
現物1288億円買い越し(3週連続で買い越し)。
先物8497億円買い越し(3週連続で買い越し)。
合計9786億円買い越し(3週連続で買い越し)。
個人は現物773億円売り越し(3週連続で売り越し)。
先物2212億円買い越し(2週連続で買い越し)。
合計1438億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
信託銀行は現物733億売り越し(3週ぶりに売り越し)。
先物9241億円売り越し(3週連続で売り越し)。
合計9975億円売り越し(8週連続で売り越し)。
2023年7月第2週以来の大幅売り越し。
株高での年金基金等機関投資家の売り観測だが季節性があるのかもしれない。
7月第1週(7月1日─7月5日)の週間海外投資家動向
現物1836億円買い越し(2週連続で買い越し)。
先物6928億円買い越し(2週連続で買い越し)。
合計8765億円買い越し(2週連続で買い越し)。
個人は現物4966億円売り越し(2週連続で売り越し)。
先物62億円買い越し(3週ぶりに売り越し)。
合計4904億円売り越し(2週連続で売り越し)。
信託銀行は現物518億買い越し(2週連続で買い越し)。
先物4430億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計3911億円売り越し(7週連続で売り越し)。
投資部門別売買代金では個人が現物で2763億円売り越し(前週5110億円売り越し)。
信用で1989億円買い越し(前週148億円買い越し)。
海外投資家が1288億円買い越し(前週1836億円買い越し)。
信託銀行が738億円売り越し(前週518億円買い越し)。
事業法人が1791億円買い越し(前週1288億円買い越し)。
今年の曜日別勝敗(7月19日まで)
↓
月曜15勝8敗
火曜17勝11敗
水曜9勝18敗
木曜15勝14敗
金曜16勝11敗
相場は無機質なようでいて、実は結構人間臭い場所。
数字の推移は様々なことを語ってくれているし、罫線の絵柄もさまざまな推移を描いてくれている。
「さあ、ココからだ」。「もうアップアップだよ」、「少し休ませて」。
駅伝ランナーのような微妙な心理の動きを表現してくれているのだ。
だからボーッと数字を眺めてはいけない。
アンテナを張り巡らせ、脳の筋肉を最大限発揮して読み取ることが必要になる。
「上げ3日、下げ100日」そんなリズムも感じられるだろう。
子供の野球は塁に出たらとにかく次の塁に盗塁するのがセオリーだという。
子供はそんなにヒットは打てないし、守備もエラーが多いからだという。
大リーグドジャースの大谷選手の動きを見ると、そのまま大人になったような動きだ。
プロでは打率3割打てば賞賛される。
裏返せばほとんどの打者は10本のうち3本もヒットを打てないということ。
株の世界で勝率3割では勝てない。
おそらく勝率6割でないと勝てないだろう。
これは大きな違いだ。
ただピッチャーは何連勝も可能だ。
負け知らずもあり得る。
打者と投手の差はなんなんだろうか。
たぶん投手は自分の調子が良ければ勝てる。
三振さえとればあまり周囲の守備に煩わされることは少ない。
一方打者はホームランを打たない限り守備の巧拙に左右されることもある。
他人と関わることがすくなければ勝ちやすいし、他人が入り込むと勝ちにくい。
これは野球も株も一緒のような気がする。
「自分の調子さえ良ければ勝てる」。
そういう自信を持つためには周囲の動向など無視することも必要だ。
格言は「月の10日にモノ買うな、月の20日にモノ売るな」。
若いころに先輩に言われた言葉だが、これが感覚的には結構シックリ来る。
★日経平均想定レンジ
下限37675円(マイナス2σ水準)―上限41165円(プラス13σ水準)
三菱重工の年初来の上昇率は一時2.2倍。
6月下旬―7月上旬にかけては11連騰。
日立は上場来高値の更新継続。
NECも静かな上昇だった。
出遅れ感の強かったTDKも年初来高値を更新。
一方で、レーザーテックは売買代金首位の座を降りてからほぼ1か月。
主役の交代感がにじみ出てきた。
「今の主役は30年後には絶対にと言っていいほど主役ではない」という。
30年の時間を経て変身した銘柄は多い。
出遅れ感が強いのはパナソニックだろうか。
いつかは市場の話題になる日が来るに違いない。
先日までの日本株上昇は大型株や割安株がけん引。
時価総額のTOPIXコア30は昨年末比で3割高。
一方 中小型株の上昇率は1割強。グロース市場は5%安、
「今後の株高も海外勢主導との見方が多く、主力大型株がけん引する構図は変わらない」との解釈が聞こえる。
米政府の承認を受けなければ対中国への輸出規制の可能性があるとの報道。
これは民主党バイデン政権の意見である。
ただ個別企業のターゲットは東京エレクトロンとASML。
そしてトランプ大統領は中国の対台湾攻撃の際に台湾を守るかどうかに沈黙。
台湾のTSMCの株価が急落した。
ドラえもんのジャイアンが「お前とは遊んであげない」といってスネ夫が同調したような恰好。
舞台が広いからすごく大変なことに思えるが、所詮こんな構図に映る。
つまり、人災チックな材料。
政治が株価を動かすという面はあるが、あまりに行き過ぎると非力な市場も黙っていないとみる。
(兜町カタリスト 櫻井英明)