話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(10月7日→10月11日の週)
10月4時点のQuick調査の信用評価損率は▲8.65%(前週▲7.71%)。
2週ぶりに悪化。
10月4日時点の裁定売り残は263億円減の1323億円。2週ぶりに減少。
裁定買い残は1335億円減の1兆8546億円。4週ぶりに減少。
当限は売り残が263億円減の1306億円。
買い残が1331億円減の1兆8430億円。
翌限以降は売り残が0.5億円減の17億円。買い残が3億円減の115億円。
10月4日時点の信用売り残は614億円減の5716億円。2週連続で減少。
同信用買い残は1218億円増の3兆9328億円。4週ぶりに増加。
6月21日時点は4兆9117億円。3週連続で3兆円台。
信用倍率は6.88倍(前週6.02倍)。
10月第1週(9月30日─10月4日)の海外投資家動向。
現物3955億円買い越し(7週ぶりに買い越し)。
先物6036億円売り越し(3週連続で売り越し)。
合計2080億円売り越し(7週連続で売り越し)。
個人は現物1777億円買い越し(3週ぶりに買い売り越し)。
先物687億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計1089億円買い越し(3週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物2090億円買い越し(2週連続で買い越し)。
先物3323億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
合計1233億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
投資部門別売買代金では個人が現物で767億円売り越し(前週3818億円売り越し)。
信用で2544億円買い越し(前週2051億円売り越し)。
海外投資家が3955億円買い越し(前週587億円売り越し)。7週ぶりに買い越し。
自己売買が1兆2424億円の買い越しだから二重課税回避の玉を戻した格好。
今年の曜日別勝敗(10月11日まで)
↓
月曜18勝14敗
火曜24勝16敗
水曜15勝24敗
木曜22勝19敗
金曜24勝16敗
淡々と発表され移り行くが、数字は裏切らない。
しかし、しばしばその解釈が間違う。
イベントも粛々と通過する。
しかし、その意味合いの理解が人によって異なるし、これも誤解と錯覚満載となる。
「講釈師、見てきたような嘘をつき」となるのは、数字にしてもイベントにしても結果しか見ていないからだろう。
米雇用統計や消費者物価指数の集計現場を見て語られているわけではない。
数字やイベントの行方は誰かの講釈ではなく、自分の解釈で受け止めなければいけない。
ノーベル物理学賞は「AIの父」。
科学省は「AI研究」。
ノーベル賞も「AI」花盛りだ。
ただもう一つのテーマも浮かび上がっている。それは「たんぱく質」。
悪さをするタンパク質を攻撃し破壊することで人間の病気治療は前進する。
例えばGPCR創薬。Gタンパク質共役受容体(GPCR)は細胞膜上で神経伝達物質やホルモンを認識する生体センサー。医薬品の主要な標的分子群のひとつとされる。
約400個が疾患に関係するGPCR。
約34%の米FDA承認薬がGDCRをターゲットにしている。
世界の売り上げの27%がGPCE医薬品。市場の出来事には複眼は必要だ。
★日経平均想定レンジ
下限38025円(25日線水準)―上限40302円(ボリンジャーのプラス2σ)
今月の日経朝刊「私の履歴書」。
登場しているのはプライベートエクイティファンドKKRのヘンリー・クラビス氏。
印象に残ったコメントがあった。
買収した企業の経営者に言った言葉。
「投資資金は十分にあります。
次の四半期ではなくて、5年後を見据えてビジネスに集中しましょう」。
KKRは創業時から「忍耐強い資本」の提供を目指しているという。
相場観だって「忍耐強さ」が必要だ。
7月11日には「日経平均5万円」。
8月5日には「今年はもう4万円をみることなんて無理無理」。
ここ数日は「4万円は明日にでも見ることが出来るかも知れない」。
こんな刹那的でトレンド追随的な相場観が横行する。
そうではなく必要なのは「忍耐強い相場観」。
売った時に利益があればいいだけのこと。
意外と相場は単純なのに、目先に振りまわされるから相場が複雑怪奇になってしまう。
その複雑怪奇さを好んだり「怖いもの見たさ」が好きな人もたくさんいる。
「七味唐辛子の」のように混ぜ合わせることで豊熟な相場観になるもかもしれない。
相場には一体感が必要だ。
それは上場会社と市場と投資家の一体感。
これを醸成するのは結構難しい。
しかし上場会社の思いと投資家の思いが合致すれば、それが相場になるだろう。
東証も「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」で
「東証は、市場運営者の立場として、上場企業と投資者との建設的な対話を通じて企業価値向上が図られるための環境整備にさらに注力」と述べている。
「投資家の思いが誰かに届く明日はきっとある。必ず最後に株は勝つ」と歌うことが必要かもしれない。
水曜日→木曜日の日経平均。
木曜大幅高が5週継続。
10月9日(水)39299円(△340円高)→10日(木)39380円(△102円高)
10月2日(水)37808円(▲843円安)→3日(木)38552円(△743円高)
9月25日(水)37870円(▲70円安)→26日(木)38925円(△1055円高)
9月18日(水)36380円(△176円高)→18日(木)37155円(△775円高)
9月11日(水)36159円(▲56円安)→11日(木)36833円(△1213円高)
(兜町カタリスト 櫻井英明)