話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(10月28日→11月1日の週)
10月18時点のQuick調査の信用評価損率は▲9.05%(前週▲9.02%)。
3週連続で悪化。
10月18日時点の信用売り残は85億円減の6177億円。2週ぶりに減少。
同信用買い残は1024億円増の4兆650億円。3週連続で増加。
6月21日時点は4兆9117億円。5週ぶりに4兆円台。
信用倍率は6.58倍(前週6.33倍)。
10月18日時点の裁定売り残は71億円増の1774億円。2週連続で増加。
裁定買い残は1484億円減の1兆8828億円。2週ぶりに減少。
10月第3週(10月15日─10月18日)の海外投資家動向。
現物579億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
先物3580億円買い越し(2週ぶりに売り越し)。
合計4159億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
個人は現物841億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
先物982億円買い越し(4週ぶりに買い越し)。
合計1824億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
信託銀行は現物84億円売り越し(2週連続で売り越し)。
先物515億円売り越し(3週連続で売り越し)。
合計599億円売り越し(3週連続で売り越し)。
投資部門別売買代金では個人が現物で973億円売り越し(前週2365億円売り越し)。
信用で1814億円買い越し(前週628億円買い越し)。
海外投資家が579億円売り越し(前週2473億円買い越し)。3週ぶりに売り越し。
自己売買が1555億円の売り越し(前週1185億円の売り越し)。
信託銀行が84億円売り越し(前週490億円売り越し)。
事業法人が127億円買い越し(前週18625億円買い越し)。16週連続買い越し。
今年の曜日別勝敗(10月25日まで)
↓
月曜18勝15敗
火曜25勝17敗
水曜15勝26敗
木曜23勝20敗
金曜25勝17敗
IPOの募集総額ランキング
銘柄名 募集総額 募集の効力発生日
ソフトバンク(9434) 2兆6461億 2018年12月19日
NTTドコモ 2兆1255億 1998年10月22日
第一生命HD(8750) 1兆0089億 2010年4月1日
JT(2914) 9587億 1994年10月27日
JR東日本(9020) 7599億 1993年10月26日
日本郵政(6178) 6930億 2015年11月4日
JAL(9201) 6633億 2012年9月19日
ゆうちょ銀(7182) 5980億 2015年11月4日
JR西日本(9021) 5804億 1996年10月8日
JR東海(9022) 5383億 1997年10月8日
JR九州(9142) 4160億 2016年10月25日
サントリBF(2587) 3881億 2013年7月3日
あおぞら銀(8304) 3800億 2006年11月14日
Jパワー(9513) 3748億 2004年10月6日
★東京メトロ(9023) 3486億 2024年10月23日
1991年度以降、87年のNTT除く。銘柄略称は直近
★日経平均想定レンジ
下限36512円(ボリンジャーのマイナス3σ)―上限39352円(ボリンジャーのプラス1σ)
市場にも企業にも欲しいのは「プライド」。
「買ってもらう」は当然だが「素晴らしい商品を提供している」というプライドが欲しい。
デフレ経済下での媚びる経営ではなく、プライドを持った商品やサービスの提供が望まれる。
「売れるかな」ではなく「買うだろう」。
この意識改革だけでも大きな変化になる。
「所詮東京市場なんて」とか「NY株には及ばない」。
長年の意識は捨てて「プライドを持った媚びない市場」になるべきだ。
「海外投資家はパスする訳ではなく、興味津々」。
でも期待するのではなく、自分の市場は自分で育成する姿勢。
NYだって「株は死んだ」といわれた時期がある。
でも不死鳥のように甦ってきた。
東京もバブルが崩壊しリーマンショックの余波を受け、東日本の大震災にも襲われた。
それでも株価は史上最高値圏。
「弱気は賢く聞こえ、強気は愚かに聞こえる」。そして「隣の芝生は青い」。
世界が、日本がプライドを持つことを恐れているのだかが、むしろ隠すのではなく、露出するべき。
弱肉強食の世界で「謙譲の美徳」なんて言う時代は終わった。
ものの見方、考え方、思考法を少し変えれば、東京市場は成長する。
株価=業績×需給×心理。
業績も需給も数値で表現できる定量の部分。ここは変化させようがない。
しかし心理と言う定性の部分は可変の部分。そんなに難しいことではなかろう。
どうも投資の世界が学問にこだわり過ぎているような気がする。
マスコミ等で話題にされるのは為替や債券畑の市場関係者による海外市場動向。
日本の経済指標ではなく、海外の経済指標の予想とスケジュールを最重要視。
あるいは個別株動向などまるで関係ないかの如く金利と為替についての話題に終始する。
20世紀のバブル以降「羹に懲りてなますを吹く」が続いている。
いつの間にか日陰の存在だった罫線さえ「チャート」と名を変え学問チックになってしまった。
相場は学問ではなかろう。人間の欲望がせめぎあう戦場だ。
その醜悪さを隠ぺいするために、いかにも高等な議論が展開されるが、所詮詭弁の世界に映る。
学問、特に経済学は議論ばかりで結論は少なく、世の中の流れに主流が左右される傾向がある。
加えれば、相場は学問チックに分析されることでつまらなくなるし、人間の存在が薄くなる。
それはそれで世の流れなのだろうが。
(兜町カタリスト 櫻井英明)