話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(11月5日→11月8日の週)
10月25時点のQuick調査の信用評価損率は▲11.48%(前週▲9.02%)。
4週連続で悪化。
10月25日時点の信用売り残は250億円減の5926億円。2週連続で減少。
同信用買い残は310億円増の4兆960億円。
4週連続で増加。
6月21日時点は4兆9117億円。2週連続で4兆円台。
信用倍率は6.91倍(前週6.58倍)。
10月25日時点の裁定売り残は85億円減の1688億円。3週ぶりに減少。
裁定買い残は6063億円減の1兆2764億円。2週連続で減少。
10月第4週(10月21日─10月25日)の海外投資家動向。
現物206億円売り越し(2週連続で売り越し)。
先物1500億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計1293億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
個人は現物272億円買い越し(2週連続で買い越し)。
先物700億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計436億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物211億円売り越し(3週連続で売り越し)。
先物608億円売り越し(4週連続で売り越し)。
合計820億円売り越し(4週連続で売り越し)。
投資部門別売買代金では個人が現物で973億円売り越し(前週973億円売り越し)。
信用で1814億円買い越し(前週1814億円買い越し)。
海外投資家が579億円売り越し(前週579億円売り越し)。3週ぶりに売り越し。
自己売買が1555億円の売り越し(前週1555億円の売り越し)。
信託銀行が84億円売り越し(前週84億円売り越し)。
事業法人が127億円買い越し(前週127億円買い越し)。17週連続買い越し。
今年の曜日別勝敗(11月1日まで)
↓
月曜19勝15敗
火曜26勝17敗
水曜16勝26敗
木曜23勝21敗
金曜25勝18敗
「陰極まれば陽転す」と言う相場格言。
11日連続陰線を陰と言うかどうかは議論の余地があるが、「選挙前株高」のアノマリーは「選挙通過で株高」に転じた格好。
「冬来たならば春遠からじ」というのもあるが・・・。
米大統領選挙イヤーの11月相場には最も強い経験則があるという。
1950年以降、大統領選挙イヤーのNYダウは11月に最も強い。
上昇11回に対して下落が7回。
平均騰落率はプラス2.3%。
S&P500指数も最も強い月だった。
ナスダック総合指数はプラス0.6%で7番目に強い月。
11月はS&P500を基準にすると7回の強気日があるという。
そのうちの4回は月初めの5営業日に発生している。
過去の11月相場を振り替えると、力強く始まった後、月半ばから感謝祭の休暇にかけて多少の乱高下を繰り返しながら横ばいで推移。
その後は力強く上昇して終える傾向。
S&P500は過去18回のうち上昇11回、下落7回。
平均騰落率はプラス0.5%。
1971年以降、ナスダック総合指数は上昇8回、下落が5回。
★日経平均想定レンジ
下限37039円(ボリンジャーのマイナス3σ)―上限39991円(ボリンジャーのプラス2σ)
司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」に登場する秋山好古の言葉。
「質問の本質も聞かずに弁じたてるというのは、政治家か学者の癖だ」。
これは長年の疑問を解決するのにハマった。
知りたいことの本質をつかめるまま議論が進むから余計に意味不明になる。
相場を論じるにしてもそうだ、
「何が知りたいのか」が明確でないまま言葉だけが欧米化。
あちらもこちらもアルファベット3文字かカタカナばかり。
内容ですら欧米世界の事象をああだ、こうだと勝手気ままにいいあうだけ。
足掻くのは手には「要注意、気を付けましょう」。
もっとも「本質」を追求するのは容易ではない。
だから結局内容ではなく言葉だけを高級化に纏い、枝葉末節にこだわることで、事の本質からはますます遠ざかるようになる。
コロナ禍でも経験したが、専門家の議論なんてものは、この風景でたいして変わらないのだろう。
「質問の本質も聞かずに弁じたてるというのは市場関係者や専門家の癖だ」。
そう言い換えても差し支えないだろう。
これには続きがある。
「軍人はちがう。軍人は敵を相手の仕事だから、敵についてその本心、気持ち、こちらに求めようとしていること、などを明らかにしてから答えるべきことを答える。そういう癖を平素身につけておかねば、いざ戦場に臨んだときには一般論の虜になったり、独善に陥ったりして負けてしまう」。
相場心得に通じるものがある。
ところで、2000年からの10年間「11月の最終営業日を含む週の日経平均株価」はすべての年で上昇。週間の上昇率も平均4.5%と高い・
2015年▲1.90%
2023年▲0.50%
2022年▲1.78%
2021年▲0.88%
(兜町カタリスト 櫻井英明)