話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(11月11日→11月15日の週)
11月1時点のQuick調査の信用評価損率は▲9.72%(前週▲11.48%)。
5週ぶりに好転。
11月1日時点の信用売り残は663億円減の5263億円。
3週連続で減少。
同信用買い残は512億円増の4兆1493億円。5週連続で増加。
6月21日時点は4兆9117億円。3週連続で4兆円台。
信用倍率は7.88倍(前週6.91倍)。
8月9日が7.48倍、8月2日が8.72倍。
11月1日時点の裁定売り残は518億円増の2207億円。2週ぶりに増加。
裁定買い残は812億円減の1兆1951億円。3週連続で減少。
10月第5週(10月28日─11月1日)の海外投資家動向。
現物1885億円売り越し(3週連続で売り越し)。
先物1487億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計3372億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
個人は現物438億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
現物767億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計329億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
信託銀行は現物1640億円買い越し(4週ぶりに買い越し)。
先物145億円売り越し(5週連続で売り越し)。
合計1495億円買い越し(5週ぶりに買い越し)。
投資部門別売買代金では個人が現物で1569億円売り越し(前週1200億円売り越し)。
信用で1130億円買い越し(前週1473億円買い越し)。
海外投資家が1885億円売り越し(前週206億円売り越し)。2週連続で売り越し。
自己売買が38億円の買い越し(前週1625億円売り越し)。
信託銀行が6億円買い越し(前週13億円売り越し)。
事業法人が253億円売り越し(前週1801億円買い越し)。18週ぶりに売り越し。
今年の曜日別勝敗(11月8日まで)
↓
月曜19勝15敗
火曜27勝17敗
水曜17勝26敗
木曜23勝22敗
金曜26勝18敗
★日経平均想定レンジ
下限38457円(200日線)―上限41054円(7月18日マド明け水準)
NY市場の夏時間は終了。
11月5日からNY株の取引開始は日本時間で23時30分。引けは5時→6時。
3月まで忙しい朝がやってくる。
そして11月5日から東京市場の大引けは15時30分。
最後の5分間は「クロージング・オークション」。
要はかつての大引けの「セリ」とか「ゲキタク売買」みたいなものの復活だ。
「今年の『酉の市』は5日(火)、17日(日)、29日(金)」と市場関係者。
三の酉まである。
もっとも取り扱っているのが「熊手」だけにどうなるのだろうか。
5日の朝日新聞「天声人語」にあった魯迅の言葉。
「もともと地上に道はない。
歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」。
「もともと市場に道はない。
その株を買う人が多くなれば、それが道になるのだ」と換言可能だ。
「いちいち反応しない」こそ相場の生命の大極意。
欧米経済、わかったフリ。
バイオやITわかったフリ。
「わかったフリ」では儲からぬ。
翻訳力こそ相場の源泉。
仲間社会でだけ通じる言葉は他の世界では全く通じない。
「見て聞いて感動できた銘柄」
現場は利益の源泉だ。
曖昧模糊として相場をムードで捉えない。
負けなければ勝てる。
明けの明星を眺めながら今日の展開を読み、宵の明星を眺めながら今日の反省をする。
相場は心理の万華鏡。
市場にも企業にも欲しいのは「プライド」。
長年の意識は捨てて「プライドを持った媚びない市場」になるべきだ。
株価=業績×需給×心理。
業績も需給も数値で表現できる定量の部分。
ここは変化させようがない。
しかし心理と言う定性の部分は可変の部分。
そんなに難しいことではなかろう。
数字は裏切らない。
しかし、しばしばその解釈が間違う。
イベントも粛々と通過する。
しかし、その意味合いの理解が人によって異なるし、これも誤解と錯覚満載となる。
相場には一体感が必要だ。
常識というのは時として非常識であることがある、
株式市場と仲良くなりたかったら株式市場を愛することだ。
文句ばかり言っていたって神様は訪れない。
「今だけ、金だけ、自分だけ」の思考では、市場は常に微笑まない。
市場に対するうわべの愛情ではなく、真に永遠に愛し続けること。
これが究極の秘訣だと思う。
もっともらしさに対する疑問の中にこそマーケットの真実と未来があるような気がする。
同感ではなく疑問の中に明日があることはマーケットの辛く冷たいところでもある。
起きているのは「産業革命」
ニュースが相場になるのではなく、相場をニュースが後追いする。
見極めるのは銘柄の社会に対する必要性と未来像。
「もう免罪符の相場観はいらない」。
曖昧模糊より旗幟鮮明。
(兜町カタリスト 櫻井英明)