話題レポート
《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(12月16日→12月20日の週)
12月6日時点のQuick調査の信用評価損率は▲8.73%(前週▲8.73%)。
2週連続で悪化。
12月6日時点の信用売り残は234億円減の7045億円。5週ぶりに減少。
同信用買い残は1085億円減の4兆2423億円。4週ぶりに減少。
6月21日時点は4兆9117億円。2週連続で4兆円台。
信用倍率は6.02倍(前週5.98倍)。
9月20日時点以来の5倍台。
8月9日が7.48倍、8月2日が8.72倍。
12月6日時点の裁定売り残は717億円減の2794億円。6週ぶりに減少。
当限は199億円増、翌限以降は916億円減。
裁定買い残は596億円減の1兆7107億円。2週連続で減少。
当限は618億円減、翌限以降は22億円増。
12月第1週(11月25日─11月29日)の海外投資家動向)
現物1249億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
先物4349億円買い越し(4週ぶりに買い越し)。
合計5598億円買い越し(3週ぶりに買い越し)。
個人は現物4806億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
現物797億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計5604億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
信託銀行は現物2804億円買い越し(2週連続で買い越し)。
先物5386億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計25821億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
投資部門別売買代金では個人が現物で5563億円売り越し(前週224億円買い越し)。
信用で556億円売り越し(前週1184億円買い越し)。4週ぶりに売り越し。
海外投資家が1249億円買い越し(前週1794億円売り越し)。3週ぶりに買い越し。
自己売買が3814億円売り越し(前週1122億円売り越し)。
信託銀行が2804億円買い越し(前週854億円買い越し)。
事業法人が2147億円買い越し(前週2964億円買い越し)。
23週連続で買い越し。
今年の曜日別勝敗(12月13日まで)
↓
月曜23勝16敗
火曜30勝19敗
水曜18勝29敗
木曜26勝24敗
金曜28勝20敗
《今後の指数イベント》
12月20日:FTSEジャパンのリバランス(新規採用・除外なし)
12月20日:S&P500のリバランス
1月10日:TOPIXの浮動株比率(FFW)見直し結果発表
1月30日:TOPIXのFFWリバランス
2月12日:MSCIスタンダード定期見直し結果発表
2月28日:MSCI指数のリバランス
2月下旬:FTSEジャパンの定期見直し結果発表
3月21日:FTSE指数のリバランス
3月上旬:日経平均株価の定期見直し結果発表
3月31日:日経平均株価のリバランス
「相手のフィールドでは戦わない」というのが戦いの鉄則。
しかし、株式市場はほぼこれを無視している。
FOMC、雇用統計、CPI、PPI。
これにFRBや日銀の動向が加わって、まさにFXのフィールド。
あるいは紛争地域の分析や国際情勢は商品先物の世界。
マクロの話題ばかりに追従する。
相手には、これしか材料がないから、経済スケジュールに終始する。
皆が同じフィールドにいるから話題が陳腐になるが、それに気が付かない。
債券市場の売買エネルギーの方が株よりもとてつもなく大きいという事情もあろう。
でも株式市場に個別株材料という強いフィールドがある。
しかも他の畑からは接触できない強い材料。
これが宝の山、青い鳥ということには気が付かないのだろうか。
たしかに世界経済動向は個別株にも影響する。
でもそれ以上に製品動向や消費動向は現場のパワー。
相手のフィールドに出向かず、自分のフィールドを大切にして、声高に材料視すればよいだけのこと。
朝からNYを気にして、午後もNYの動向を予測する傾向。
日本は島国だから余計に気になるのだろうか。東京市場はNYの属物ではない。
FXや商品先物、債券畑に惑わされず、あえてゴーイングマイウェイ。
たぶんこれが株式相場で勝つ秘訣だ。
★日経平均想定レンジ
下限38700円(200日線)―上限40406円(ボリンジャーのプラス3σ)
JPXのHPで公表された市場区分の見直しに関するフォローアップ。
特に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応(プライム・スタンダード市場)」。
なかでも「要請後の株価推移」が興味深い。
事例集掲載企業の上昇率が圧倒的に高い。
事例集に掲載されたからということが主因でなく、やはり経営改革に真剣に取り組んだということの証左だろう。
↓
https://www.jpx.co.jp/equities/follow-up/jr4eth0000004vj2-att/mklp77000000lyri.pdf
以下は事例集掲載銘柄のポイント。
↓
https://www.jpx.co.jp/equities/follow-up/jr4eth0000004vj2-att/mklp77000000lyr8.pdf
東証の「市場区分の見直しに関するフォローアップ」。
昨日はグロース市場における今後の対応が話し合われた。
これも興味深い。
↓
https://www.jpx.co.jp/equities/follow-up/nlsgeu000006gevo-att/mklp77000000n54j.pdf
12月11日日経朝刊での塩崎恭久元官房長官のコメントが印象に残った。
↓
「この円安はなんだ。海外との競争に勝てる企業が増えているのなら、日本への投資はもっと増えるはずだ」。
「経営者のアニマルスピリットは高まっていない」。
「経済は企業の集合体。企業が勝てるようにしなければならない」。
「企業が新しいものを生み出すには競争が必要だ」。
「自由な資本市場では、現金をかすめとってやろうというアクティビストに狙われるかもしれない。
投資の仕方を忘れた企業の成れの果てだ」。
「日本的資本主義でも新しい資本主義でも言葉は何でもいいが、それで世界に勝てるのかということだ」。
さすがに「大英帝国勲章」を授与されているだけのことはある。
(兜町カタリスト 櫻井英明)