話題レポート

《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(5月12日→5月16日の週)
5月2日時点のQuick調査の信用評価損率は▲10.28%(前週▲10.87%)
前々週は△3.31%→▲11.53%に修正。
7月19日時点の▲5.54%、7月12日時点の▲4.62%がボトムだった。
4月11日時点は▲15.31%。
5月2日時点の信用売り残は変わらずの6461億円。
同信用買い残は131億円減の3兆8721億円。
2週連続で減少。
昨年6月21日時点は4兆9117億円。
4週連続で3兆円台。
信用倍率は5.99倍(前週6.01倍)。
3月21日時点(5.28倍)以来の5倍台。
4月4日が9.63倍、8月9日が7.48倍、8月2日が8.72倍。
5月2日時点の裁定売り残は108億円増の469億円。
4週ぶりに増加。
当限は108億円増、翌限以降はゼロ。
裁定買い残は511億円増の1兆5944億円。
2週連続で増加。
当限は482億円増、翌限以降は26億円増。
今年の曜日別勝敗(5月9日まで)
↓
月曜8勝7敗
火曜9勝6敗
水曜10勝8敗
木曜12勝5敗
金曜8勝10敗
起こっていることは、アメリカはボロボロということなのだろう。
大都市NYだけを見ていると、そうでもないが地方都市は疲弊している。
鉄鋼も自動車も工場はさびれ、街には失業者があふれドラッグが蔓延。
トランプ氏の政策は滅茶苦茶に見えるが、からんだ糸を解きほぐせば理解できなくもない。
だから「Make America Great Again」なのだ。
そしてそれは地方の労働者あるいは失業者の心に響く。
指標を並べてみると・・・。
25日線は上向いた。プラス7.76%の乖離。
まだ下向きながら75日線を52日ぶりに上抜けた。
51日ぶりに一目均衡の雲の中。
TOPIXは2017年以来の11日続伸。
新高値163銘柄。新安値1銘柄。
日経平均採用銘柄のPERは15.55倍(前日14.90倍)。3日38日以来の15倍台。
大商い株専有率(先導株比率)は41.3%(前日33.7%)。
日経平均は3月月中平均37311円を上回った。信用倍率は5.99倍。
プライム市場の騰落レシオは116.17(前日109.40)。
上昇加速の水準までやってきた。
いつの間にか信用評価損益率が変わった。
4月16日時点が△3.31%→▲11.53%に変更された。
そして4月25日時点が▲10.87%。
時系列で並べると、▲15.31%→▲13.32%→▲11.53%→▲10.87%。
これなら納得だしよくわかる。
やはり、4月16日時点は天井のサインではなかった。
さりげなく修正された格好。
5月2日時点での信用評価損益率が発表されるが(前週▲10.87%)となり(前週△3.31%)は消える。
修正にはそれだけの時間が必要だったいうことだろう。
相場観はしばしば間違えるし修正もされる。
しかし数字は神聖なものだし、多くの相場観の基礎になるもの。
それだけ数字には神経質にならざるを得ない。
証券マスコミ関係者にとって、数字の修正訂正だけは本当に避けなければならない。
★日経平均想定レンジ
下限36483円(3月メジャーSQ値)―上限39378円(ボリンジャーのプラス3σ水準)
バークシャー・ハザウェイが第1四半期決算を発表。
現金保有高は過去最高の3477億ドルとなった。
営業利益は前年同期比14%減の96億4000万ドル。
第1四半期純利益はアップルなどの株式の評価損を反映し64%減の46億ドル。
バークシャーは昨年5月以降、株式を買い戻さず、10四半期連続で売り越している。
バフェット氏は℃EOを年末に退任する意向を明らかにした。
「バランスの取れた貿易は世界にとって良いことだ。
貿易は武器であってはならない。
我々の勝ちだ、と一部の国が言うような世界を構築するのは良い考えだとは思わない。
世界の他の地域が豊かになればなるほど、我々も豊かになる」と話した。
また米国経済や国自体の方向性を心配する投資家たちに忍耐を促した。
「突然の市場下落で落ち着かないのであれば、投資へのアプローチを考え直すべきだ。
ただ我々は常に変化の過程にある」とも語った。
そして「日本の5大商社を強く支持している。
今後50年は売却を考えないだろう」と発言。
投資の神様は、日本の経済構造における総合商社の役割を十分に理解しているのだろう。
なぜGHQは財閥を解体したのかという意味に気が付いたともいえる。
ひょっとすると・・・。
明治以来の資本と経済の構造は変わっていないというのを外圧によって気が付かされたのかも知れない。
《相場茶話》
「下がって乱れず、上がって奢らず」
「鳴かぬなら高値を待とう買い株相場。鳴かぬなら儲けてみせよう売り相場。鳴かぬなら忘れてしまえ凪相場」
「上がるほど下ヒゲ垂れる上げ相場。下がるほど上ヒゲ伸びる下げ相場」
「株食えば胸が鳴るなり上げ相場」
「売りものを集めて早し下げ相場」
「明暗で一寸先は闇」
「下で売り、上で買いでは儲からぬ」
「暴騰は冥途の旅の一里塚。めでたくもありめでたくもなし」
「意思を固めて上げ下げに備えよ」
《相場短歌》
「戯れに利益はじいてそのあまり軽きに泣きて三歩歩まず」
「ナンピンしナンピンしてもわが株価もとにもどらずじっと手を見る」
「ひさかたの株価のどけき上げの日に、しず心なく花の散るらむ」
「値のいろは移りにけりな徒に株価上げ下げながめせし間に」
「下げ過ぎて上げ来るにけらし株ボード、一寸先は闇の株式」
「忍ぶれど色にでにけりわがポート、物や思ふと人の問うまで
「風吹かば匂いおこせよ株の花、主なしとて高値忘るな」
「この相場わが世と思う望月の欠けたることもなしと思えば」
「下げ来ぬと目にはさやかに見えねども売りの音にぞおどろかれぬる」
「あおによし兜の町に咲く花の匂うがごとく今さかりなり」
「最高値、売り物踏み分け鳴く株の板聞くときぞ相場悲しき」
「人はいさ心も知らず兜町、株ぞ昔の相場匂いける」
「東京の兜の町の値動きに、われ泣きぬれて株と戯る」
「いのちなき株の悲しさよ、下げればチャートの間より落つ」
「『高いね』と話しかければ『高いね』と答える人のいる兜町」
「この株がいいねと相場が言ったから10月4日は投資記念日」
(兜町カタリスト 櫻井英明)