話題レポート

《Eimei「みちしるべ」》
《Eimei「みちしるべ」》(7月6日→7月11日の週)
6月27日時点のQuick調査の信用評価損率は▲7.44%(前週▲7.82)。
6月27日時点の信用売り残は231億円減の8766億円。
11週ぶりに減少。
同信用買い残は2149億円減の3兆8390億円。
4週ぶりに減少。4週ぶりに3兆円台。
昨年6月21日時点は4兆9117億円。
信用倍率は4.38倍(前週4.51倍)。
4月4日が9.63倍、昨年8月9日が7.48倍、8月2日が8.72倍。
6月27日時点の裁定売り残は974億円減の1016億円。
5週ぶりに減少。当限は974億円減、翌限以降はゼロ。
裁定買い残は1471億円減の1兆4909億円。
2週連続で減少。当限は434億円減、翌限以降は1036億円増。
6月第4週(6月23日→6月27日)の需給動向
海外投資家は現物3398億円買い越し(13週連続で買い越し)。
4月第1週以来のこの間の累計買越し額は4.4兆円。
23年6月の12週連続以来2年ぶりの長期買い越し。
過去最高は13年3月までの18週連続。
「10週以上の連続買い越しは大相場の起点」という声もある。
13週間累計の買越額は4兆4009億円となった。
12年11月から18週連続で買い越したときの当初13週間の買越額は3兆4909億円。
今回は当時よりも買越額が大きい。
因みに18週では海外勢が合計で5兆6692億円を買い越していた。
先物285億円買い越し(5週連続で買い越し)。
合計3683億円買い越し(11週連続で買い越し)。
個人は現物5917億円売り越し(3週連続で売り越し)。
信用960億円売り越し(4週連続で売り越し)。
合計6877億円売り越し(3週連続で売り越し)。
信託銀行は現物473億円売り越し(10週連続で売り越し)。
先物801億円買い越し(10週ぶりに買い越し)。
合計328億円買い越し(10週ぶりに買い越し)。
6月第4週(6月23日→6月27日)の投資部門別売買代金。
個人が現物4305億円売り越し(前週2822億円売り越し)。
信用1611億円売り越し(前週496億円買い越し)。
海外投資家が3398億円買い越し(前週884億円買い越し)。
自己売買が530億円買い越し(前週383億円売り越し)。
あ信託銀行が473億円売り越し(前週1073億円売り越し)。
事業法人が420億円買い越し(前週2975億円買い越し)。
13週連続で買い越し。
今年の曜日別勝敗(7月4日まで)
↓
月曜13勝10敗
火曜15勝8敗
水曜14勝12敗
木曜15勝10敗
金曜11勝15敗
株価指数は個別銘柄の株価の集合。
本来そうなのだが、どうも指数が独り歩きして個別銘柄の株価を左右する面もある。
例えばファーストリテの日経平均構成度が高いので、ウェイト見直しで売られるなどの事象だ。
ファーストリテの業績など全く関係ない。
ただ比率が高いからという市場の勝手なルールの影響だ。
個別銘柄は数字だけの存在ではなく、顧客も社員も株主も存在する。
その息吹を無視して指数優先主義に陥っているのは東京もNYも一緒だ。
株価を決定するのは投資家の思惑と相場観。
しかし、指数至上主義では、個別企業は単なる構成銘柄と化し、個性は消える。
銘柄コードと銘柄名だけの投資はそれこそ、夢も愛もない。
下手をすると希望すら存在しない。
もっと指数だけの投資判断は誰でもできるようだ。
個別など知らなくても、チャートを頼りに為替の世界や商品先物の世界の人間が株式市場を語る現実。
すべてを数値化してグラフで表現するのは米国の得意な世界。
でもあまりに無機質で人間の存在やドラマはない。
専門家はあてにならないとしても、「なんだかなあ」という気がする。
企業は日々切磋琢磨している。
「売り上げ増、利益増」そして「社会のために」。
決して「指数構成銘柄の一つ」ではないのだ。
★日経平均想定レンジ
下限38678円(25日線水準)―上限42224円(昨年7月過去最高値)
トランプ大統領のコメントは「貿易協定交渉期限である7月9日の延長は考えていない」。
そして「われわれは日本と交渉した。
合意できるかどうかは分からない。
おそらくできないだろう」。
日本からの輸入品に「30%か35%、あるいはわれわれが決定する数字」の関税を課す可能性を示唆した。
これは、4月2日に発表した24%の関税率を大幅に上回る。
日本は米国で数百万台の自動車を販売している一方で、米国が求めている「簡単なこと」である米国産のコメの受け入れを拒否していると指摘。
「だから手紙を書いて、感謝を述べて、われわれが必要としていることがあなた方にはできないと分かっている。
30%か35%、あるいはわれわれが決定する数字を払うよう伝えるつもりだ」と語ったという。
そこで聞きたいことがある。
「日本人が乗りたくなる車があるのか。国産の銘柄米よりおいしい米は提供できるのか」。
「動けば車、食べられれば米」という発想の米国には理解不能なのかもしれない。
朝ドラ「あんぱん」で登場した言葉は「何もなかったかのように」。
敗戦後の価値感の変化を許容している様子だ。
たぶん、日本はこの「何もなかったかのように」が好きなのだろう。
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」。
「人のうわさも75日」。
しかし、市場関係者の相場見通しの間違いは「何もなかったかのように」で良いのだろうか。
日本には「ケジメ」という言葉もある。
「見通しを間違えました」の一言は決して忘れてはならない。
もっともコメントのあちこちに免罪符が施してあるということもある。
大和のレポートは「日経平均採用銘柄定期入れ替え予想」。
↓
2025年10月の定期見直しの算出基準日は7月末。
次回は1銘柄の入替えとなる可能性がある。
除外候補にはトクヤマ(4043))。
予備除外候補にはカナデビア’7004))。
採用候補は SHIFT(3607)。
予備採用候補にはシマノ(7309)。
ファーストリテイリング(9983)の6月末の指数構成ウェイトは約9.8%。
次の算出基準日で10%超なら、キャップ調整比率0.7が適用されてウェイトが低下。
1―6月の日経平均採用銘柄騰落上位銘柄。
↓
銘柄名 コード 上昇率 銘柄名 コード 下落率
F&LC (3563) 109.8 M&A総研 (9552) 39.2
良品計画 (7453) 92.5 ペプドリ (4587) 37.8
フジHD (4676) 92.3 日野自 (7205) 36.6
エニーカラー(5032) 85.4 エプソン (6724) 33.5
スクエニHD(9684) 75.6 北越コーポ (3865) 31.3
住友ファーマ(4506) 72.5 コニカミノル(4902) 29.2
IHI (7013) 68.0 ロート (4527) 28.9
三菱重 (7011) 62.4 シャープ (6753) 28.8
西武HD (9024) 61.0 タカラトミー(7867) 28.3
スカJSAT(9412) 59.1 オリンパス (7733) 27.7
三井E&S (7003) 54.7 オムロン (6645) 27.3
コナミG (9766) 54.2 三浦工 (6005) 27.1
NEC (6701) 53.8 日産自 (7201) 27.0
サイバー (4751) 50.5 マネックスG(8698) 26.4
任天堂 (7974) 49.8 ツムラ (4540) 26.2
(兜町カタリスト 櫻井英明)