みちしるべ 25年11月10日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
話題レポート
michi.jpg

《Eimei「みちしるべ」》

《Eimei「みちしるべ」》(11月10日→11月14日の週)

10月31日時点のQuick調査の信用評価損率は▲6.95%(前週▲6.88%)。
2週ぶりに悪化。
2週連続で6%台。
10月31日時点の信用売り残は248億円減の9503億円。
2週ぶりに減少。
同信用買い残は647億円増の4兆5025億円。2週ぶりに増加。
10週連続で4兆円台。
昨年6月21日時点は4兆9117億円。
信用倍率は4.74倍(前週4.55倍)。
4月4日が9.63倍、昨年8月9日が7.48倍、8月2日が8.72倍。
昨年3月29日時点が3.54倍、3月22日時点が2.55倍。
10月31日時点の裁定売り残は8億円増の20億円。2週ぶりに増加。
当限は8億円増、翌限以降は0億円。
裁定買い残は3066億円減の2兆1483億円。2週ぶりに減少。
当限は3070億円減、翌限以降は4億増。

★10月第5週(10月27日→10月31日)の需給動向

海外投資家は現物3459億円買い越し(5週連続で買い越し)。
先物5353億円売り越し(3週連続で売り越し)。
合計1893億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
個人は現物1876億円売り越し(2週連続で売り越し)。
信用657億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計1219億円売り越し(2週連続で売り越し)。
信託銀行は現物1388億円買い越し(10週ぶりに買い越し)。
先物1256億円買い越し(4週ぶりに買い越し)。
合計2645億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。

★10月第5週(10月27日→10月31日)の投資部門別売買代金。

個人が現物3859円売り越し(前週5369億円売り越し)。
信用1982億円買い越し(前週244億円買い越し)。
海外投資家が3459億円買い越し(前週6436億円買い越し)。
自己売買が900億円売り越し(前週584億円買い越し)。
信託銀行が1388億円売り越し(前週786億円売り越し)。
事業法人が1673億円買い越し(前週639億円買い越し)。
5週連続で買い越し。

今年の曜日別勝敗(11月7日まで)

月曜20勝16敗
火曜23勝17敗
水曜23勝21敗
木曜29勝14敗
金曜18勝26敗

★AAIISentiment Survey
(全米個人投資家協会投資心理調査11月5日)

Bullish(強気)38.0% (前週44.0%、前々週36.9%)
Neutral(中立)25.8%(前週18.1、前々週20.5%)
Bearrish(弱気)36.3%(前週38.9% 前々週42.7%)

過去1年最大値

強気最大 24年7月17日52.7%。
弱気最大 25年4月2日61.9%

https://www.aaii.com/sentimentsurvey

★11月7日(金)に気になった指標

〇SKEW指数は143.64→143.54→141.27。
〇恐怖と欲望指数は23→21。
〇NASDAQの騰落レシオは89.77(前日90.64)。
〇ダウ輸送株指数は252ポイント(1.58%)高の16209ポイントと反発。
SOX指数は71ポイント(1.01%)安の6947ポイントと続落。

〇終値は9日連続で5万台。
〇日中値幅は1004円。
アドバンテスト、SBG、東エレの3銘柄で合計925円安。
〇週間では2134円の下落。週足は10週ぶりに陰線。
日経平均は10月最終週に3111円上昇。11月第1週に2134円下落。
〇TOPIXの日足は2日連続で陽線。
〇上向きの25日線(49031円)から△2.54%(前日△4.26%)。
〇大商い株専有率(先導株比率)は38.2%(前日42.1%)。

★11月6日(木)に気になった指標

〇SOX指数は171ポイント(2.39%)安の7018ポイントと反落。
〇VIX指数は19.50(前日18.01)。

〇終値は8日連続で5万台。
〇新高値109銘柄(前日38銘柄)。
〇25日線(48802円)から△4.26%(前日△3.39%)。
〇下向きの5日線(51266円)を2日連続で下回った。
〇10月31日時点のQuick調査の信用評価損率は▲6.95%(前週▲6.88%)。
〇日経平均採用銘柄のPERは19.22倍(前日19.10倍)。
EPSは2647円(前日2628円)。
〇大商い株専有率(先導株比率)は42.1%(前日40.4%)
〇週足陽線基準は51497円。

★11月5日(水)に気になった指標

〇12月の次回FOMCで0.25%の利下げを行う確率は70%→61%。
〇SOX指数は4.01%安→3.02%高と反発。
〇VIX指数は18.01(前日19.00)。

〇安値49073円(2424円安)。
日中値幅は2349円。
〇プライム市場の売買代金は9兆582億円(前日8兆7045億円)。
〇25日線(48564円)から△3.39%(前日△6.49%)。
200日線(40269円)から△24.69%(前日△28.86%)。
下向いた5日線は51350円。
〇空売り比率は39.2%(前日41.2%)。
空売り規制なし銘柄の比率は10.7%(前日8.3%)。
〇日経VIは36.61(前日32.66)。
〇ボリンジャーのプラス1σが50629円。
プラス2σが52693円。

★11月4日(火)に気になった指標

〇恐怖と欲望指数は44→23。
〇NASDAQは2.04%安。サイコロは8勝4敗。騰落レシオは94.10(前日98.06)。
〇SOX指数は291ポイント(4.01%)安の6979ポイントと3日ぶりに反落。
〇VIX指数は19.00(前日17.17)。

〇日中値幅は1139円。
日足は4日ぶりに陰線。
〇下落寄与度はSBG、アドバン、ファストリの3銘柄合計で約880円。
〇上向きの25日線(48357円)から△6.49%(前日△8.94%)。
〇プライム市場の騰落レシオは95.86(前日99.27)。
〇プライム市場の単純平均は0.94円高の2975円(前日は2974円)
〇ボリンジャーのプラス2σが52650円。

★11月3日(月)に気になった指標

〇恐怖と欲望指数は36→44。

日経平均は200日線からの乖離が30%を超えた。
記憶によればリーマン・ショックの際はマイナス44%。
アベノミクスのスタート時はプラス45%。
「これが極限値」と書いたこともある。
計算してみると、プラス45%乖離は58224円。
2・5・8の法則の58000円と近似値というのが興味深い。
計算上はPERは21.84倍の世界となる。

★10月31日(金)に気になった指標

〇NYSEの売買高は15.63億株(前日13.74億株)。
〇VIX指数は17.44(前日16.91)。

〇終値は1085円(△2.12%)高の52411円と高値引けで3日続伸。
5日連続で5万台。
〇日経平均は週間で3111円上昇。週足は9週連続陽線。
月間では7478円(16.6%)高。7カ月連続で上昇。
月間の上昇幅は過去最大。
上昇率16.6%は2020年11月の15.0%を上回った。
〇上向きの25日線(48111円)から△8.94%(前日△7.27%)。
〇上向きの200日線(40155円)から△30.52%(前日△28.01%)。
〇日経平均採用銘柄のPERは19.66倍、EPSは2665円(前日2682円)。
〇プライム市場の時価総額1136兆円(前日1127兆円)。
〇ドル建て日経平均は340.18と年初来高値かつ過去最高値。
〇ボリンジャーのプラス2σが52360円、プラス3σが54485円。

株価指数算出大手の米MSCI。
全世界株指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」。
日本株でキオクシア(285A)、JX金属(5016)、荏原(6361)、
西武HD(9024)の4銘柄を追加。
除外は明治HD(2269)日清食品(2897)、 ヤクルト(2267)の3銘柄。
日本株の組み入れ数が純増になるのは3年9カ月ぶり。
指数への反映は25日の終値ベースとなる。

11月1日土曜の夜のNHKの「プロジェクトX」。
NECが顔認証技術でマイクロソフトの新規参入を退けて世界トップを守った話。
かつてPC8800シリーズでパソコンのトップだった同社はウインドウズの登場で煮え湯を飲まされた歴史があった。
今回、マイクロソフトに買った背景はAIオンリーでなくクライアントの現場の声を大切にしたことだという。
ここに実は未来があるような思いがした。
機械文明の進歩は著しいが、それでも機械は人間抜きには成長しないということ。
文系は過去の踏襲だが、理系はそこに未来が加わるということ。
そこにロマンがあるし、株式市場はその応援団でもある。

11月5日日本経済新聞朝刊1面の見出し。
「年金積立不足解消へ」
この意味合いは実は大きい。

上場企業が運用する企業年金の資金不足の解消が目前に迫っている。
将来支払う金額(年金債務)に対する積立額(年金資産)の比率は2024年度に97%。
リーマン・ショック以降で最高になった。
金利の上昇で、積み立てに必要な資金が少なく済むからだ。
企業が負担する年金費用が減り、賃上げや成長投資を後押しする。
積立比率は2008年度に58%まで低下した。
ここ数年は株高や日銀によるマイナス金利解除といった追い風が重なり上昇継続。
今年度は100%を上回り「積み立て超過」となる公算が大きい。
年金財務の改善は企業業績を押し上げる。
年金資産の不足を埋めるために計上する退職給付費用が減り利益を底上げするからだ。
企業は従業員の賃上げやM&A(合併・買収)などの成長投資に資金を投じやすくなる。
金融危機後の超低金利・株安局面では、退職給付費用が膨らみ企業業績の悪化要因となっていた。
今後、企業年金の課題となるのがインフレ対応だ。

11月4日にストックボイスの前場で武者さんにインタビュー。
印象に残ったのは高市政権と第2次安倍政権のスタート時の違い。
目標は一緒でも蓄積が異なった。
たぶん第2次安倍政権は最悪からのスタート。
一方高市政権は税収、企業利益など追い風のなかでの出発。
政策の裁量範囲はだいぶ違う。
「一番求められるのは断固たる減税。
必ず成長の加速・国民生活向上に結び付くという確信が必要。
高市批判派は、減税は失敗するから減税するなと主張している、
しかし減税しなければ経済は減速し、高市支持は消えていく」。
そして「減税乗教」と「税収弾性値」という言葉を使われた。
「減税乗教」とは1の減税がどれだけ最終需要を生むかということ。
おそらく2?3と推定。
「税収弾性値」は1%のGDP成長率が何%税収を増やすかということ。
政府の公式見解は1.2。
しかし過去10年の平均は3.23というのが国会答弁。
例えば6兆円の減税で税収hは6?9%増加する予測。
税収80兆円として5兆円から7兆円の税収増加する予測。
「これが実現できれば、高市氏は日本のサッチャー、ジャンヌ・ダルクのように救国の英雄になれるでしょう」。
企業年金の不足解消は国家の社会保障費の壁も破られる傍証となる。

うまい具合に反論が出てくるものだ。
7日付日経朝刊1面左肩の「日経エコノミクスパネル」。
見出しは「経済学者、政権に注文」。
一橋大学の佐藤主光教授。
「財政出動は膨張させず、ワイズスペンディング(賢い支出)を求める」。
そして「ガソリン減税などの財政拡張は需要を増やすことになり、物価高を助長する。
インフレの時代に減税して需要を増やせば、供給も増えないかぎり、モノの値段は上がってしまう。
金利ある世界で財政赤字を増やせばさらに金利が上がり、民間投資にもマイナスになる。
物価高で税収も増えたが歳出も高止まりしている。
一時的な収入は国債の償還に充てる「戦略性があってもいい」。
東大の渡辺努教授は「市場の価格メカニズムをゆがめると資産配分に影響が出る。
この見立ては米国の経済学者にも共通する」。
巷の減税論、積極財政論に真っ向から反対する意見のオンパレードだ。
会計検査院の「319事業540億円の税金の無駄遣い」の調査と相まった印象。
森永卓郎氏の言っていた「ザイム真理教」の影が見え隠れするのは気のせいだろうか。
あるいは「君は牛を二頭持っている」という経済学ジョークも。

「高市首相は責任ある積極財政を掲げている」という指摘。
政権内には規模を10兆円超とする案がある。
高市早苗首相は10月21日の初閣議で関係閣僚に経済対策の策定を指示した。
(1)生活の安全保障・物価高への対応
(2)危機管理投資・成長投資による強い経済の実現
(3)防衛力と外交力の強化―を柱に据えた。

経済安全保障の強化に向け、AIや半導体、核融合などの先端技術に重点的に投じる。
米国と協力を進める造船業の再興策も想定する。
政府は造船分野で35年に建造量を倍増させる目標を掲げる。
防衛力の強化にも重点を置く。
首相は所信表明演説で、防衛費をGDP2%に引き上げる時期を27年度から25年度内に早める方針を表明した。
目標達成には補正予算案に1兆円超を計上する必要がある。
ただし政府・与野党ともに財源論が置き去りとの指摘。
城内実経済財政相は「財政の信認が揺るがない限りあらゆる手段を使ってもいい」と国債発行を示唆する。
国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)は現状、26年度で3.6兆円の黒字となる方向だ。
「大型の補正を編成すれば赤字に陥る可能性がある」。
この声とどこまで戦えるかが未来への展望だ。

11月4日に開催された第1回「日本成長戦略会議」。
「新しい資本主義会議」が衣替えした格好だ。
中身は成長戦略。
AI・半導体、造船、量子、バイオ、航空・宇宙など、戦略分野毎の取りまとめを行うという。
AI・半導体
造船
量子
合成生物学・バイオ
航空・宇宙
デジタル・サイバーセキュリティ
コンテンツ
フードテック
資源・エネルギー安全保障・GX
防災・国土強靱化
創薬・先端医療
フュージョンエネルギー
マテリアル(重要鉱物・部素材)
港湾ロジスティクス
防衛産業
情報通信
海洋

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/honbu/dai1/kentoujikou_set.pdf


そして来週開催の「経済財政諮問会議」。
こちらは「民間議員にリフレ派」との報道。
小泉内閣以来の顔ぶれがずらりと変わる印象。
「成長戦略の後押し」となのだろう。

因みに・・・。
5日から日経平均株価に採用されたイビデン(4062)。
そして除外されたニデック(6594)。
今回の入れ替えにより、日経平均の除数は29.91719460に上昇した。
4日は29.69955560だった。

★日経平均想定レンジ

下限49031円(25日線水準)―上限が52612円円(プラス2σ水準)

(兜町カタリスト 櫻井英明)


(兜町カタリスト 櫻井英明)



特定商取引に関する表記 会員規約 プライバシーポリシー サイトポリシー お問い合わせ
免責事項
このサイトの情報は、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 このサイトの情報は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成されていますが、潟Aイロゴスは、その正確性および完全性に関して責任を負うものではありません。このサイトの情報に記載された意見は、公開日における判断であり、予告なく変わる場合があります。 このサイトの情報のいかなる部分も一切の権利は潟Aイロゴスに帰属しており、電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製または転送等を行わないようにお願いいたします。
利用推奨環境

【パソコン】
・OS
Windows:Windows X以降
Macintosh:Mac OS X 10.5以降
・ブラウザ
Windows:Internet Explorer 11.0以降、Firefox最新版、Google Chrome最新版、またはそれに相当するブラウザ。
Macintosh:Safari 5.0以降、またはそれに相当するブラウザ。
※JavaScriptの設定をオンにしてご利用ください。

ブラウザDL
【Internet Explorer】の最新バージョン(無料)を、左のボタン画像をクリックし、手順に従ってインストールしてください。
【Firefox】の最新バージョン(無料)を、左のボタン画像をクリックし、手順に従ってインストールしてください。
【Safari】の最新バージョン(無料)を、左のボタン画像をクリックし、手順に従ってインストールしてください。
【chrome】の最新バージョン(無料)を、左のボタン画像をクリックし、手順に従ってインストールしてください。
(C)ilogos
a