Eimei みちしるべ 2015年04月06日
《Eimei「みちしるべ」》
(4月6日から4月10日の週)
雇用統計が市場予想の半分の12.8万人で着地した。
米景気が悪ければ利上げ後退観測にもなる。
この不思議な解釈は依然として市場を支配しているのだろう。
利上げと景気。
どちらを優先するかといえば当然景気の筈。
しかし市場はQE3の終焉の時も同じ過ちを犯している。
不可解な市場論理に乗せられてはいけないだろう。
足もと景気の悪化を材料視するのか、金利引き上げ先延べ方向を好感するのか。
微妙な段階ではある。
日興証券という証券会社の超大先輩浦上邦雄氏の「相場サイクルの見分け方」(日本経済新聞出版)の復刻版。
今読み返しても新鮮な相場の言葉に溢れている。
「企業収益であれ、金利の動向であれ、その水準や投資価値の問題よりも、その方向性が重要」。
「出来高は株価に先行する。
騰落レシオは市場への新規資金の流入を表示する」。
脳裏に残ったのは「株価は底値に近づけば近づくほど割高に見える。
だから株価が3分の1になっても売る投資家がいる。
株価の値上がりが人々の欲望を誘うとすれば、株価の大幅な値下がりは恐怖心を呼び起こす」。
「インデックス運用の設定が集中すると、相場に表情がなくなる」。
1986年には「東京電力、東京ガスを信用で買うべし」と言われ、1987年大発会には「住友信託銀行」とのご宣託だった。
その後の相場はその通り。
そして、1990年に書かれた本が今もって輝きを減じていない。
頭が下がる。
「夢をのせて(ラピュタ)」の兜町ポエム。
↓
あの株価たち輝くのは
どこかに未来隠しているから
たくさんの板懐かしいのは
あのひとつひとつに過去があるから
さあでかけよう、ひとときの夢
短信、チャートかばんにつめこんで
投資家が残した熱い思い
株価がくれたあのまなざし
相場は回る未来隠して
輝く株価きらめく出来高
相場は回る夢をのせて
いつかきっと出会うぼくらの2万円
日経平均想定レンジ
下限19225円(3月メジャーSQ値)〜上限20434円(2000年4月14日、日経平均30銘柄入れ替え前水準)
(兜町カタリスト 櫻井英明)
(4月6日から4月10日の週)
雇用統計が市場予想の半分の12.8万人で着地した。
米景気が悪ければ利上げ後退観測にもなる。
この不思議な解釈は依然として市場を支配しているのだろう。
利上げと景気。
どちらを優先するかといえば当然景気の筈。
しかし市場はQE3の終焉の時も同じ過ちを犯している。
不可解な市場論理に乗せられてはいけないだろう。
足もと景気の悪化を材料視するのか、金利引き上げ先延べ方向を好感するのか。
微妙な段階ではある。
日興証券という証券会社の超大先輩浦上邦雄氏の「相場サイクルの見分け方」(日本経済新聞出版)の復刻版。
今読み返しても新鮮な相場の言葉に溢れている。
「企業収益であれ、金利の動向であれ、その水準や投資価値の問題よりも、その方向性が重要」。
「出来高は株価に先行する。
騰落レシオは市場への新規資金の流入を表示する」。
脳裏に残ったのは「株価は底値に近づけば近づくほど割高に見える。
だから株価が3分の1になっても売る投資家がいる。
株価の値上がりが人々の欲望を誘うとすれば、株価の大幅な値下がりは恐怖心を呼び起こす」。
「インデックス運用の設定が集中すると、相場に表情がなくなる」。
1986年には「東京電力、東京ガスを信用で買うべし」と言われ、1987年大発会には「住友信託銀行」とのご宣託だった。
その後の相場はその通り。
そして、1990年に書かれた本が今もって輝きを減じていない。
頭が下がる。
「夢をのせて(ラピュタ)」の兜町ポエム。
↓
あの株価たち輝くのは
どこかに未来隠しているから
たくさんの板懐かしいのは
あのひとつひとつに過去があるから
さあでかけよう、ひとときの夢
短信、チャートかばんにつめこんで
投資家が残した熱い思い
株価がくれたあのまなざし
相場は回る未来隠して
輝く株価きらめく出来高
相場は回る夢をのせて
いつかきっと出会うぼくらの2万円
日経平均想定レンジ
下限19225円(3月メジャーSQ値)〜上限20434円(2000年4月14日、日経平均30銘柄入れ替え前水準)
(兜町カタリスト 櫻井英明)