Eimei みちしるべ 2015年09月7日
《Eimei「みちしるべ」》
(9月7日から9月11日の週)
「相場はタイミングこそすべて」という声と「相場は銘柄選択こそすべて」の声。
どちらも正しく思えるからややこしい。
「CMEが安いから今日は安い」というような十年一日のような相場見通しではもう通用しない。
「行き過ぎもまた相場なり」は言い得て妙な格言。
「相場の故郷かえり」は上でも下でも活用できる筈。
ふと気がつけば日銀が先週金曜に買ったETFは317億円。
それまでは337億円づつだったから少し減った。
何しろ今年買ったETFは2兆3003億円。
今年の予定額は3兆円で残りは約7000億円。
この317億円のペースだとあと22回で底を突く計算。
これが間に合わなくなったらどうするのだろう。
3兆円を5兆円くらいまでに増やすとすれば事足りるのだろうか。
そうすると全体15兆円のETFのうち10兆円を日銀が保有することになる。
これは異常な数字だが、誰も文句を付けないところが不思議なところ。
そして国策に売りなしが勝てるのかどうか。
人民元にナーバスな中国みたいなものではないが、どうも国家的相場形成というのが気にかかる。
「国民背番号制度」がマイナンバーになるとすんなり通るようなものだろうか。
「安保」もセーフティシステムとでも呼び変えると自虐的だが良いかも知れない。
興味深いのは日経平均採用銘柄の入れ替え。
新規採用が長谷工(1808)とDeNA(2432)。
除外が日東紡(3110)、平和不(8803)。
流動性で平和不とDeNAを交換、業種間調整で長谷工とDeNA。
平和不動はもともと取引所の大家さん。
そして以前は特定銘柄のゲキタク商い対象銘柄。
相場は平和不(ボロ)から寄り付き、ホロで引けるのが兜町だったが・・・。
そんな昭和の匂いも消えてきたのだろうか。
機械にそんな情緒的なことを求めても詮無いことなのだろう。
因みにゲキタクは「撃柝」で拍子木を打って商い成立の合図にしていた。
しかも集団競争売買のセリ商い。
株をセッた時代は終わった感。
「出来申さず」カーン。
なんて言葉は死語と化してしまうのだろう。
日経平均想定レンジ
下限17529円(PER14倍台割れ水準)〜上限19071円(200日移動平均)
日経平均の25日移動平均からのかい離はマイナス9.32%(8月25日はマイナス12.2%)。
75日線からはマイナス11.65%。
200日線19071円からはマイナス6.72%。
仮に10%のマイナスかい離ならば17163円となる。
松井証券信用評価損率速報で買い方はマイナス16.39%。
(8月25日がマイナス18.867%)。
東証1部の騰落レシオ72.93%(8月25日は67.22%)。
2011年以来5回目の70%割れだったという指摘も聞かれる。
日経平均採用銘柄のPERは14.21倍。
EPSは1252円だから17529円を割れるとPERは13倍台に低下する。
2月9日(17799円)と12日(17979円)のマドは埋めた。
その下のマドは10月31日の16533円と11月4日の16720円のマド。
そこまでは考えにくいところだし、そうなるとPERは13.2倍台まで低下してしまう。
吹き続ける野分はないし、山より大きなイノシシは出ない。
問題はどの程度の山を想定するかだが・・・。
ウクライナを話題にしギリシャを弄んだ市場。
今は中国とアメリカと言う連立方程式に翻弄されている。
2つのことを同時に考えられない株式市場の特性を突かれた印象。
そしれいずれ忘却の世界に彩られるのだろうが、我慢できないのも株式市場の特性。
(兜町カタリスト 櫻井英明)
(9月7日から9月11日の週)
「相場はタイミングこそすべて」という声と「相場は銘柄選択こそすべて」の声。
どちらも正しく思えるからややこしい。
「CMEが安いから今日は安い」というような十年一日のような相場見通しではもう通用しない。
「行き過ぎもまた相場なり」は言い得て妙な格言。
「相場の故郷かえり」は上でも下でも活用できる筈。
ふと気がつけば日銀が先週金曜に買ったETFは317億円。
それまでは337億円づつだったから少し減った。
何しろ今年買ったETFは2兆3003億円。
今年の予定額は3兆円で残りは約7000億円。
この317億円のペースだとあと22回で底を突く計算。
これが間に合わなくなったらどうするのだろう。
3兆円を5兆円くらいまでに増やすとすれば事足りるのだろうか。
そうすると全体15兆円のETFのうち10兆円を日銀が保有することになる。
これは異常な数字だが、誰も文句を付けないところが不思議なところ。
そして国策に売りなしが勝てるのかどうか。
人民元にナーバスな中国みたいなものではないが、どうも国家的相場形成というのが気にかかる。
「国民背番号制度」がマイナンバーになるとすんなり通るようなものだろうか。
「安保」もセーフティシステムとでも呼び変えると自虐的だが良いかも知れない。
興味深いのは日経平均採用銘柄の入れ替え。
新規採用が長谷工(1808)とDeNA(2432)。
除外が日東紡(3110)、平和不(8803)。
流動性で平和不とDeNAを交換、業種間調整で長谷工とDeNA。
平和不動はもともと取引所の大家さん。
そして以前は特定銘柄のゲキタク商い対象銘柄。
相場は平和不(ボロ)から寄り付き、ホロで引けるのが兜町だったが・・・。
そんな昭和の匂いも消えてきたのだろうか。
機械にそんな情緒的なことを求めても詮無いことなのだろう。
因みにゲキタクは「撃柝」で拍子木を打って商い成立の合図にしていた。
しかも集団競争売買のセリ商い。
株をセッた時代は終わった感。
「出来申さず」カーン。
なんて言葉は死語と化してしまうのだろう。
日経平均想定レンジ
下限17529円(PER14倍台割れ水準)〜上限19071円(200日移動平均)
日経平均の25日移動平均からのかい離はマイナス9.32%(8月25日はマイナス12.2%)。
75日線からはマイナス11.65%。
200日線19071円からはマイナス6.72%。
仮に10%のマイナスかい離ならば17163円となる。
松井証券信用評価損率速報で買い方はマイナス16.39%。
(8月25日がマイナス18.867%)。
東証1部の騰落レシオ72.93%(8月25日は67.22%)。
2011年以来5回目の70%割れだったという指摘も聞かれる。
日経平均採用銘柄のPERは14.21倍。
EPSは1252円だから17529円を割れるとPERは13倍台に低下する。
2月9日(17799円)と12日(17979円)のマドは埋めた。
その下のマドは10月31日の16533円と11月4日の16720円のマド。
そこまでは考えにくいところだし、そうなるとPERは13.2倍台まで低下してしまう。
吹き続ける野分はないし、山より大きなイノシシは出ない。
問題はどの程度の山を想定するかだが・・・。
ウクライナを話題にしギリシャを弄んだ市場。
今は中国とアメリカと言う連立方程式に翻弄されている。
2つのことを同時に考えられない株式市場の特性を突かれた印象。
そしれいずれ忘却の世界に彩られるのだろうが、我慢できないのも株式市場の特性。
(兜町カタリスト 櫻井英明)