Eimei みちしるべ 2015年09月14日
《Eimei「みちしるべ」》
(9月14日から9月18日の週)
市場は落ち着きを取り戻した格好。
とはいえ日経平均株価は18000円台。
物足りなさは残るし、ついこの間まで見ていた2万円台をもう一度見たいという気持ち。
郵政3社の上場が11月にあるのなら、そこまでは元気と見るべきか。
あるいは反対売買に押されると見るべきか。
思い出されるのはNTTの第1回目の売り出し。
事前予想は90万円程度だったが公募価格は119.7万円。
「そんなに高くて誰が買う」と言う声もあったが初値160万円。
その後300万円台まで上昇した。
あるいはNTTドコモの売り出し。
これは携帯というIT分野だっただけに人気はあったが「3倍」と考えた人は少なかった。
従来なかったものが登場するという事実は大きい。
銘柄選定で大切なのは「その企業は社会から必要とされているかどうか」。
この視点でいけば3社とも必要だろう。
超安値圏でジワジワと戻し始めてきたバイオベンチャー関連。
昨年の薬事法改正から1年。
そろそろ製造承認が出てきても良い時間帯という背景もあるだろう。
マイナバー、IoT、不幸ながら洪水関連とと目を奪われがちな派手なテーマはすぐ見える。
しかしその裏側でひっそり咲き割き始めそうな気配の花もあるのだろう。
日経平均想定レンジ
下限18165円(9月月足陽線基準値)〜上限19085円(200日線)
先週の日経平均株価は結局472円(約3%)上昇。
その前の週は1344円(7%)の下落だったから3分の1戻しにはなった。
活字では「短期筋の代表例はCTA(商品投資顧問)と呼ばれる海外投資家。
CTAは相場の流れに追随するようにポジションを積み増す傾向が強い」
所詮、世界経済や景気になど無頓着で「我だけ儲ければ良い」の投資者主体の
強引な相場だということ。
上っても良いし下がっても良い、ただし儲けだかが至上命題。
これにはなかなか叶わないし、その相場を解釈しようと刷るから愚かしく聞こえるのだろう。
ゴールドマン・サックスは来年までの原油価格の見通しを引き下げた。
WTIの2016年の水準を45ドルと予想。
5月時点の57ドルから下方修正した。
さらに1バレル=20ドルまで下落する可能性も指摘している。
「株は上がらない、原油は下がる」という同社の分析。
上るものがなく、市場は萎縮するとしか聞こえないがポジショントークでないことを願う。
結局背景はアメリカの「ハイイールド債(低格付けの社債)へのバブル懸念。
あるいはシェール関連のジャンク債への信用崩壊懸念が背景なのだろう。
日本の視点で見れば海外のハイイールド債に投資する投信残高は今年7月月時点で
およそ5.4兆円。
実はリーマンショック前の07年末に比べると2.7倍に増えている。
発行高は5月をピークに伸び悩みんでいるが時価総額は1.1兆ドル。
09年に20%近くあった平均利回りは昨年一時5%台まで低下し現在は上昇傾向。
つまり買われたことで価格が上昇し今は売られて価格が下落しているということに他ならない。
原油相場の暴落は大きな影響を持っている筈。
ハイールド債の発行残高のうち、エネルギー産業に占める比率は15%前後という。
「兵どもが立てた家の夢のあと」がリーマンショック。
「兵どもが堀ったシェールの夢のあと」が登場しなければ良いのだが・・・。
中国のシャドーバンキングのように姿を消してくれないものだろうか。
気になるのは中国国家統計局。
もともと2週間で発表される同国のGDPに対する信頼感は薄かった。
今回、算出方法を見なおし92年以降のGDP成長率を見なおしたとの報道。
10月19日発表予定の7〜9月GDPから見直すというがこれは吉?凶?
(兜町カタリスト 櫻井英明)
(9月14日から9月18日の週)
市場は落ち着きを取り戻した格好。
とはいえ日経平均株価は18000円台。
物足りなさは残るし、ついこの間まで見ていた2万円台をもう一度見たいという気持ち。
郵政3社の上場が11月にあるのなら、そこまでは元気と見るべきか。
あるいは反対売買に押されると見るべきか。
思い出されるのはNTTの第1回目の売り出し。
事前予想は90万円程度だったが公募価格は119.7万円。
「そんなに高くて誰が買う」と言う声もあったが初値160万円。
その後300万円台まで上昇した。
あるいはNTTドコモの売り出し。
これは携帯というIT分野だっただけに人気はあったが「3倍」と考えた人は少なかった。
従来なかったものが登場するという事実は大きい。
銘柄選定で大切なのは「その企業は社会から必要とされているかどうか」。
この視点でいけば3社とも必要だろう。
超安値圏でジワジワと戻し始めてきたバイオベンチャー関連。
昨年の薬事法改正から1年。
そろそろ製造承認が出てきても良い時間帯という背景もあるだろう。
マイナバー、IoT、不幸ながら洪水関連とと目を奪われがちな派手なテーマはすぐ見える。
しかしその裏側でひっそり咲き割き始めそうな気配の花もあるのだろう。
日経平均想定レンジ
下限18165円(9月月足陽線基準値)〜上限19085円(200日線)
先週の日経平均株価は結局472円(約3%)上昇。
その前の週は1344円(7%)の下落だったから3分の1戻しにはなった。
活字では「短期筋の代表例はCTA(商品投資顧問)と呼ばれる海外投資家。
CTAは相場の流れに追随するようにポジションを積み増す傾向が強い」
所詮、世界経済や景気になど無頓着で「我だけ儲ければ良い」の投資者主体の
強引な相場だということ。
上っても良いし下がっても良い、ただし儲けだかが至上命題。
これにはなかなか叶わないし、その相場を解釈しようと刷るから愚かしく聞こえるのだろう。
ゴールドマン・サックスは来年までの原油価格の見通しを引き下げた。
WTIの2016年の水準を45ドルと予想。
5月時点の57ドルから下方修正した。
さらに1バレル=20ドルまで下落する可能性も指摘している。
「株は上がらない、原油は下がる」という同社の分析。
上るものがなく、市場は萎縮するとしか聞こえないがポジショントークでないことを願う。
結局背景はアメリカの「ハイイールド債(低格付けの社債)へのバブル懸念。
あるいはシェール関連のジャンク債への信用崩壊懸念が背景なのだろう。
日本の視点で見れば海外のハイイールド債に投資する投信残高は今年7月月時点で
およそ5.4兆円。
実はリーマンショック前の07年末に比べると2.7倍に増えている。
発行高は5月をピークに伸び悩みんでいるが時価総額は1.1兆ドル。
09年に20%近くあった平均利回りは昨年一時5%台まで低下し現在は上昇傾向。
つまり買われたことで価格が上昇し今は売られて価格が下落しているということに他ならない。
原油相場の暴落は大きな影響を持っている筈。
ハイールド債の発行残高のうち、エネルギー産業に占める比率は15%前後という。
「兵どもが立てた家の夢のあと」がリーマンショック。
「兵どもが堀ったシェールの夢のあと」が登場しなければ良いのだが・・・。
中国のシャドーバンキングのように姿を消してくれないものだろうか。
気になるのは中国国家統計局。
もともと2週間で発表される同国のGDPに対する信頼感は薄かった。
今回、算出方法を見なおし92年以降のGDP成長率を見なおしたとの報道。
10月19日発表予定の7〜9月GDPから見直すというがこれは吉?凶?
(兜町カタリスト 櫻井英明)