話題レポート
【どう見るこの相場】4月相場の行方
■3月期決算銘柄に代わって4月期決算銘柄登場、新興系も浮上
期待された新年度入り相場は安く始まった。3月の反動が出ているようだ。だが、3月は個人の熱狂買いはなく、処分売りの心配はない。日経平均の大幅安は考え難い。
■シコリ少なく日経平均の大きい下げはない
<Q>新年度相場入りというのに下げているようだが。
<A>1日(水)は、日経平均が2日連続安となって終値ベースでは計約380円下げた。場中では1万8927円まで下げ、3月12日以来、15営業日ぶりに1万9000円台を割った。
<Q>なぜか。
<A>いろいろ理由を挙げればあるだろうが、ひとことで言えば3月にハッスルし過ぎた反動といえるだろう。例年、3月上旬から軟調相場となって彼岸底となることが多かったが、今年は逆になっている。今年は3月期決算の増配企業が相次ぎ、年金をはじめ大口投資家の配当取りが活発だったことがあるだろう。アベノミクス効果で企業々績の好調が背景にあるから安心して配当取りができるということもあったと思われる。
<Q>これからどうなる。
<A>今日(1日)の日経平均終値は25日線を2月3日以来、ほぼ2カ月ぶりに割り込んだ。2月のときは1日の割り込みで終わり、むしろ上昇に対するきっかけとなった。今回、同じように上昇に向かうか、あるいは調整が本格化するか、明日の展開が注目される。
<Q>可能性としては、どっちへ動く?
<A>仮に、明日も25日線を下回ってもそのまま大きくは下がらないと思われる。(1)企業々績がよく、売方が売り崩し難い状況にある、(2)とくに、3月の相場では個人投資家が信用買いを膨らませて熱狂的に買いついた状況ではないからシコリがない、ということがある。今夕のNYダウが反発すれば日経平均も上昇となるだろう。
<Q>今後、どんな銘柄が相場の柱か。
<A>3月期決算銘柄はは5月の決算発表まで手掛け難い。為替も円安が進むという状況でもない。個別物色ということになると思われる。4月期、5月期銘柄が買われる展開だろう。また、年初前後と比べ大きい違いはマザーズやジャスダックに新高値銘柄増えてきたことだ。新興系銘柄にも注目していいだろう。次の盛り上がる相場は5月だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)