反発 好業績銘柄に買い TOPIX最高値更新
東京株式(大引け)=反発 好業績銘柄に買い TOPIX最高値更新

【大引け概況】
12日の日経平均株価は反発し、終値は前日比220円38銭高の5万1063円31銭だった。
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前日11日の米国株式市場はまちまち。ADPが発表した民間雇用統計は人員削減を示す低調な結果となり成長懸念も強まったが、利下げ期待に支えられたほか、議会上院のつなぎ予算案合意により政府機関再開のめどがつき期待感にダウは続伸し終盤にかけ上げ幅を拡大した。ナスダックは終日軟調に推移しまちまちで終了。
米株市場を横目に、12日の日経平均は反発して取引を開始した。寄り付き直後一時は300円ほど下げたが、円安基調も支援して輸出関連銘柄中心に買いが続いた。後場の始まりはマイナス圏からスタートとなったが、じりじりと下げ幅を縮小してプラス圏に再度浮上、結果的に5万1000円を超えて取引を終了した。
日経平均株価が昨日小幅ながら下落したことから、押し目狙いの買いも入りやすかった。また、ソフトバンクグループ(SBG)や国内半導体関連株の下落が日経平均株価の重しとなるなか、国内主要企業の4-9月期決算発表が続いており、好決算・好業績銘柄への物色意欲が下支え要因となった。そのほか、TOPIX(東証株価指数)は大幅高となっており、幅広い銘柄がプラス圏で推移した。
フジクラは前週の決算発表を経て証券アナリストから強気の見方があらためて示されており、株価は朝安後に切り返した。ソニーGも上昇した。業種別では医薬品や銀行の上げが目立った。人工知能(AI)・半導体関連と比較した出遅れ感などに着目した買いが入った。
外国為替市場では米政府機関の閉鎖が近く解除され、米景気の減速懸念が和らぐとの見方から円が売られた。対ドルでは一時1ドル=154円台後半と、2月以来の円安・ドル高水準を付け、輸出関連銘柄にとって支えになった。
一方、SBGは朝方に一時10%下げて相場の重荷になった。11日に発表した2025年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)で純利益はAI関連企業などに投資するビジョン・ファンド事業の好調でこの期間として過去最高だったが、「目先の材料が出尽くした」との受け止めが市場では広がった。SBGの下げはその後一服し、後場に入って一段と下げ幅を縮めると日経平均は大引けにかけて強含むなど、一日を通じてSBGの動向に左右される展開となった。SBGは大引けでは3.45%安だった。前日の米半導体関連株安の流れを引き継いで東エレクやアドテストも下落した。

米上院が連邦政府の閉鎖を終わらせるためのつなぎ予算案を可決したことで、週内の政府機関の再開が期待されるなか、短期筋による株式先物買い、ドル買い・円売りなどを進めたことが原動力となったようだ。
政府機関の再開により発表が遅れている経済指標の発表も徐々に行われるが、足もとでは過度な警戒感は強まっていない。また、これまでに発表を終えた国内企業の決算では、通期業績予想を引き上げる企業が多く、総じて良好な結果が目立っているため、目先は日柄整理を入れながらも堅調な展開が続くことが予期待されそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸した。終値は前日比37.75ポイント(1.14%)高の3359.33と、10月31日の最高値を更新した。JPXプライム150指数は3日続伸し、17.02ポイント(1.17%)高の1472.98と算出来の高値を更新した。
東証プライムの売買代金は概算で7兆5億円、売買高は27億8471万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1259と全体の78%だった。値下がりは316、横ばいは37だった。
業種別株価指数(33業種)は医薬品、非鉄金属、銀行業などが上昇。下落は金属製品、情報・通信業、精密機器など。
個別では、フジクラが買い優勢、古河電気工業も上値指向、SWCCは値幅制限いっぱいに買われるなど電線株が人気となったほか、三井E&Sが値を飛ばした。また、三井金属が商いを膨らませ急騰、三井海洋開発は値上がり率トップに買われた。キオクシアホールディングス、レーザーテック、中外製薬、日東電工、ネクソン、味の素、住友不動産が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも上昇した。このほかオプトラン、メック、アジアパイルホールディングスなどが大幅高となった。
半面、売買代金トップのソフトバンクグループが下落。アドバンテストが軟調。JX金属も冴えない。ファーストリテイリングも下値を探った。KOKUSAI ELECTRICがストップ安、SUMCOも一時ストップ安で値下がり率トップに売り込まれた。日本マイクロニクスも大幅安。タカラトミー、セコム、HOYAなども安い。

12日の日経平均株価は反発し、終値は前日比220円38銭高の5万1063円31銭だった。
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時間:00:01:52 容量:22.40M ▼音声 VOICEVOX Nemo
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前日11日の米国株式市場はまちまち。ADPが発表した民間雇用統計は人員削減を示す低調な結果となり成長懸念も強まったが、利下げ期待に支えられたほか、議会上院のつなぎ予算案合意により政府機関再開のめどがつき期待感にダウは続伸し終盤にかけ上げ幅を拡大した。ナスダックは終日軟調に推移しまちまちで終了。米株市場を横目に、12日の日経平均は反発して取引を開始した。寄り付き直後一時は300円ほど下げたが、円安基調も支援して輸出関連銘柄中心に買いが続いた。後場の始まりはマイナス圏からスタートとなったが、じりじりと下げ幅を縮小してプラス圏に再度浮上、結果的に5万1000円を超えて取引を終了した。
日経平均株価が昨日小幅ながら下落したことから、押し目狙いの買いも入りやすかった。また、ソフトバンクグループ(SBG)や国内半導体関連株の下落が日経平均株価の重しとなるなか、国内主要企業の4-9月期決算発表が続いており、好決算・好業績銘柄への物色意欲が下支え要因となった。そのほか、TOPIX(東証株価指数)は大幅高となっており、幅広い銘柄がプラス圏で推移した。
フジクラは前週の決算発表を経て証券アナリストから強気の見方があらためて示されており、株価は朝安後に切り返した。ソニーGも上昇した。業種別では医薬品や銀行の上げが目立った。人工知能(AI)・半導体関連と比較した出遅れ感などに着目した買いが入った。
外国為替市場では米政府機関の閉鎖が近く解除され、米景気の減速懸念が和らぐとの見方から円が売られた。対ドルでは一時1ドル=154円台後半と、2月以来の円安・ドル高水準を付け、輸出関連銘柄にとって支えになった。
一方、SBGは朝方に一時10%下げて相場の重荷になった。11日に発表した2025年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)で純利益はAI関連企業などに投資するビジョン・ファンド事業の好調でこの期間として過去最高だったが、「目先の材料が出尽くした」との受け止めが市場では広がった。SBGの下げはその後一服し、後場に入って一段と下げ幅を縮めると日経平均は大引けにかけて強含むなど、一日を通じてSBGの動向に左右される展開となった。SBGは大引けでは3.45%安だった。前日の米半導体関連株安の流れを引き継いで東エレクやアドテストも下落した。

米上院が連邦政府の閉鎖を終わらせるためのつなぎ予算案を可決したことで、週内の政府機関の再開が期待されるなか、短期筋による株式先物買い、ドル買い・円売りなどを進めたことが原動力となったようだ。
政府機関の再開により発表が遅れている経済指標の発表も徐々に行われるが、足もとでは過度な警戒感は強まっていない。また、これまでに発表を終えた国内企業の決算では、通期業績予想を引き上げる企業が多く、総じて良好な結果が目立っているため、目先は日柄整理を入れながらも堅調な展開が続くことが予期待されそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸した。終値は前日比37.75ポイント(1.14%)高の3359.33と、10月31日の最高値を更新した。JPXプライム150指数は3日続伸し、17.02ポイント(1.17%)高の1472.98と算出来の高値を更新した。
東証プライムの売買代金は概算で7兆5億円、売買高は27億8471万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1259と全体の78%だった。値下がりは316、横ばいは37だった。
業種別株価指数(33業種)は医薬品、非鉄金属、銀行業などが上昇。下落は金属製品、情報・通信業、精密機器など。
個別では、フジクラが買い優勢、古河電気工業も上値指向、SWCCは値幅制限いっぱいに買われるなど電線株が人気となったほか、三井E&Sが値を飛ばした。また、三井金属が商いを膨らませ急騰、三井海洋開発は値上がり率トップに買われた。キオクシアホールディングス、レーザーテック、中外製薬、日東電工、ネクソン、味の素、住友不動産が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも上昇した。このほかオプトラン、メック、アジアパイルホールディングスなどが大幅高となった。
半面、売買代金トップのソフトバンクグループが下落。アドバンテストが軟調。JX金属も冴えない。ファーストリテイリングも下値を探った。KOKUSAI ELECTRICがストップ安、SUMCOも一時ストップ安で値下がり率トップに売り込まれた。日本マイクロニクスも大幅安。タカラトミー、セコム、HOYAなども安い。








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